貴金属の買取に資格は必要?査定士と鑑定士の違い・求められるスキルを解説

金・貴金属の買取では、査定士がプラチナや金、銀などの貴金属の価値を見極め価格を定めています。しかし、商品の価値を見分けるには、幅広い知識や経験が不可欠です。
本記事では、金・貴金属の買取を行う際に、必要なスキルや資格はあるのか、優良な買取店の特徴などを解説していきます。

査定士を目指している方はもちろん、金や貴金属の買取を検討している方にも役立つ情報となっておりますので、ぜひご覧ください。


金・貴金属の査定士について

金やプラチナなどの貴金属を売却する際、必ず関わってくるのが「査定士」です。査定士は品物の価値を見極め、相場に基づいて価格を算出しますが、その役割の中には真贋を見極める「鑑定」の要素も含まれています。
では、査定士や鑑定士として働くために資格は必要なのでしょうか。

本章では、査定士の基本的な役割から、鑑定士との違い、さらに資格の有無について分かりやすく解説していきます。

査定士とは?

査定士とは、金や貴金属をはじめとしたモノの価値を見極め、価格を定める専門職を指します。おもに買取専門店や質屋、リユースショップなどで活躍しており、持ち込まれた品物の状態や市場相場をもとに評価を行います。

また、商品の評価には「鑑定」の要素も含まれます。鑑定とは、主に真贋(本物か偽物か)や品質を見極める作業を指します。とくに高額な宝石付きジュエリーやブランド品の場合は、査定と鑑定を併せて行うことが不可欠です。

つまり、査定=価格を決めるプロセス、鑑定=真贋・品質を見極めるプロセスと考えると分かりやすいでしょう。これは公的な定義ではなく、業界で広く用いられている一般的な捉え方です。

鑑定士と査定士の違い

一般的には「査定士」と呼ばれますが、宝石やブランド品の真贋や品質評価を専門的に行う場合は「鑑定士」と表現されることもあります。

鑑定士は、宝石鑑定やブランド真贋判定に関する専門資格を有する場合も多く、査定士のスキルをさらに特化させた存在といえるでしょう。

金・貴金属の買取に資格はいらない

現状、金・貴金属の買取そのものに国家資格は必要ありません。そのため、年齢や学歴に関係なく誰でも査定士として働くことは可能です。
ただし、査定士として正しい価格を提示するには、金や貴金属、宝石、ブランド品など幅広い知識と経験が求められます。

また、事業として中古品の買取を行う場合は、古物営業法に基づき「古物商許可」が必要です。こちらは公安委員会に申請して取得するもので、査定や鑑定とは別の法的手続きである点に注意しましょう。


金・貴金属の買取に必要なスキル

 

金・貴金属の査定を正しく行うには、素材そのものを理解する力が欠かせません。純度や重量、刻印の違いを見極める知識に加え、模造品を見抜く鑑定眼や日々変動する相場を把握する力も必要です。

本章では、査定士に求められる基礎的なスキルとして、金・貴金属に関する知識や見分け方のポイントをご紹介します。

 

金・貴金属の種類についての知識

金・貴金属の買取では、品位や重量などの情報をもとに査定が行われますそのため、金・貴金属に関するあらゆる知識を知っておく必要があります。

金や貴金属には、品質を保証や偽物の流通を防ぐために、ほとんどの製品に刻印が入れられていますが、この刻印は種類によって異なります。たとえば、純金であればK24やK18など、カラーゴールドであればK18PGなどのようにそれぞれ違いが見られます。

しかし、刻印があるからといって必ずしも本物だと断定できないケースもあります。

価値の高い金は、模造品が出回っていることも多く、K24の刻印が入れられているにも関わらず、実際にはK14(約60%の含有率)だったということもあります。

熟練の査定士はそうした違和感に気付き、色や見た目などをチェックしたり、専用の測定器を使って比重(体積あたりの重量)を調べたりすることで、本物かどうかを見分ける必要があります。

また、金や貴金属の価値は日々の相場変動によっても変わるため、金やプラチナ、銀などそれぞれの相場感を常に意識しておくことも大切です。

以下の記事では、金の純度について解説していますので、併せてご覧ください。


金・貴金属の査定士になるためには

金・貴金属の査定士になるには、買取を行っている企業に就職するのが一般的です。査定の経験がないという方は、未経験者の募集をしている求人を探してみましょう。

金・貴金属の査定は知識や経験が必要なため、すぐに査定を行えるようになるわけではありません。実際に実物を見て、金の価値を見極める訓練を繰り返し、査定の精度を高めていく必要があります。

また、金以外にブランド品なども買取している専門店では扱うものの幅も広がるため、さまざまな知識が必要となってきます。求人に応募する際は、事前にどのような事業を行っているのかを確認しておきましょう。


査定士の経験を積むならこんな買取店へ!

査定士として成長するためには、どのような環境で経験を積むかが大きなカギとなります。とくに、日々変動する金や貴金属の相場に対応しながら確かな知識と判断力を身につけるには、信頼できる店舗での実務経験が欠かせません。

本章では、査定士としてスキルを磨くのに最適な買取店の特徴を2つのポイントに分けて解説します。

買取経験が豊富な査定士が在籍している

査定士としての経験を積むなら、買取実績が豊富なお店を選びましょう。買取実績が豊富なお店は、査定士の経験も多く、最新の情報を取り入れた査定が可能です。

とくに金・貴金属は相場に沿って価格が変動したり、種類によっても価格が大きく異なるため、正しい知識をもっていることが大切です。

これまでに買取点数や買取金額など実績を公開している店舗もあるので、どれくらいの商品の買取をしているのか、価格は相場に沿っているのかなどを事前にチェックしてみましょう。

研修制度が整っている

査定士としてスキルアップをしていくなら、研修制度が整っている買取店を選びましょう。査定士募集の求人以外にも、公式ホームページなどで研修を行っていることを明記している場合もあります。

金・貴金属、ブランドジュエリーなどの相場や価値は、常に一定ではありません。定期的に行われる研修などで、常に最新の情報を取り入れられるようなお店を選ぶようにしましょう。


安心して買取を任せられる体制が整っているかもチェック

査定士としての技術や経験を身につけられても、自身が顧客として来店したいと思えない店は優良買取店と言い難いです。

自身のスキルアップができるかという点のほかにも、サービスは使いやすいか、顧客へのフォロー体制が整っているかという点も併せて確認しておきましょう。

査定料や送料が無料

買取店によっては、出張買取の際に手数料が発生したり、宅配買取の送料やキット代がかかったりすることもあります。

ほとんどの店舗では、査定時に費用が発生することはないため、査定料や送料も優良店の判断のポイントとして事前に確認しておきましょう。

査定後のキャンセル料が発生しない

買取に出したいと思い査定を依頼したとしても、「売りたくなくなった」「金額に納得できなかった」などさまざまなケースが考えられます。そういった場合に、キャンセル料や、品物返送の際の送料負担がかからないというのも、よい買取店を見分けるポイントのひとつです。

顧客側のことも考えたサービスの提供をしているかどうかも確認しておきましょう。

複数の買取方法に対応している

複数の買取や査定方法に対応している業者であれば、自分にあったサービスを選ぶことができます。

買取方法には以下のようなものがあります。

【一般的な買取方法】

  • 店頭買取:顧客が店舗に来店し買取を行なう。
  • 出張買取:査定士が訪問し買取を行なう。
  • 宅配買取:顧客が商品の梱包をして店舗へ発送。査定士が届いた商品の買取を行なう。

また、「おおよその買取金額を知りたい」という方向けに、概算で査定額を提示してくれるサービスを展開している業者もあります。買取サービスを利用するのが初めての場合にも安心して利用できるのがポイントです。

金・貴金属の査定士として働く場合や、買取を依頼する場合のどちらにおいても、実績公開がされているか、顧客のことを考えたサービスが展開されているかなどのポイントをチェックし、安心して利用できる買取店かどうかを見極めましょう。

高額売却ならお気軽にご相談ください

お持ちのお品物の価値
最短でお答えいたします


金・貴金属買取に必要なのは資格より経験

ここまで、金・貴金属の買取の際に資格が必要なのかについて解説しました。結論として、査定士として働くために特別な国家資格は基本的に不要です。ただし、資格が不要だからといって誰でもすぐに信頼されるわけではなく、豊富な知識や正しい判断力を備えてこそ、お客様からの信用を得られます。

査定士を目指す方や、今後の事業展開を検討している方は、まず必要なスキルを確認し、現場での経験を積みながら力を伸ばしていくことが大切です。実際に買取サービスを利用して流れを理解することも、学びの一歩となるでしょう。

なお、ブラリバでは金・貴金属はもちろん、ブランドジュエリーやブランドバッグなど幅広いアイテムを取り扱っています。衣替えや断捨離などで不要品が出てきた際には、ぜひブラリバの買取サービスをご利用ください。経験豊富な査定士が最新の相場を踏まえて、安心と納得の査定額をご提示いたします。

金・貴金属の高価買取ならブラリバにおまかせください!
金・貴金属の高価買取ならブラリバにおまかせください!