
2026年現在、銀価格は2025年以前と比べて大きく上昇し、歴史的に見ても高い水準で推移しています。
2026年1月には国内の店頭小売価格が1gあたり650円前後まで急騰しましたが、その後は400円台前半〜中盤まで調整。6月現在は、供給不足が価格を支えるいっぽうで、急騰時のような上昇ペースは落ち着きつつあります。
こうした激しい変動を受けて、「銀価格はこれからどうなるの?」「今は売り時?それとも待つべき?」と判断に迷っている人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、2026年6月の最新価格動向をもとに、銀価格が乱高下している背景と今後の見通しを整理。さらに、「売るべきか・買うべきか」の判断ポイントもわかりやすく解説します。
目次
【最新】2025年~2026年6月現在の銀価格推移
銀の価格は、需要と供給のバランス、為替、金融政策、投資需要、産業需要などを背景に日々変動しています。
下記のグラフは、2025年1月~2026年6月1日までの銀価格の変動を示したものです。

出典:田中貴金属「銀価格推移 月次価格推移」
※2026年は6月1日時点の情報です。
2025年1月に170円/g前後で推移していた銀価格は、その後、年間を通じて段階的に上昇しました。8月には200円台、10月には260円前後、11月には300円台へと水準を切り上げ、2025年後半から上昇ペースが強まっています。
さらに2026年に入ると、銀価格は一段と急騰。1月29日には田中貴金属の店頭小売価格(税込)で644円/g台、翌30日には650円/g前後まで上昇し、国内の銀価格としては過去最高水準に達しました。
しかし2月以降は上昇一辺倒の相場から一転し、価格の振れ幅が大きい展開となっています。2月上旬には一時400円台前半まで急落しましたが、下旬には490円台まで反発するなど、短期間で大きく上下する不安定な値動きが見られました。
3月も月初に500円/g台まで回復する場面がありましたが、その後は再び下落。月後半にかけて持ち直す動きも見られたものの、全体としては急騰後の反動を伴う調整局面となりました。
4月・5月は400円台前半~中盤を中心に推移しています。ただし、日によっては日中の価格改定が実施されることもあり、非常に激しい値動きが続いています。
さらに6月に入ってからも、400円台を中心とした調整・もみ合いの局面が継続しています。 1月の急騰時(650円前後)ほどの勢いはないものの、依然として高値圏をしっかりと維持している状態です。
それに伴い、銀の買取価格も日々大きく変動しています。
2026年6月12日現在の
銀の買取相場価格
純銀(Sv1000)インゴット:369円
Sv1000:350円
Sv925:315円
※2026年6月12日現在の買取参考価格です
※出典:ブラリバ「銀(シルバー)今日の1gあたりの買取相場価格」
相場の乱高下が続いているものの、価格水準は2024年以前の200円前後だった時期と比べ、現在の銀価格は大幅に上昇しています。
このことから、短期的には変動が大きいものの、中長期的な水準感としては高値圏に定着しつつある段階と整理できます。
●6月1日:中東情勢の緊迫化を背景に原油高やドル高が進む中、銀市場には買いが流入して堅調な足取りとなった。国際銀価格は75ドル台/オンスで推移。一方、国内では前週末の地合いを反映し、店頭小売価格は439.12円/gへとわずかに値を下げて今週の取引を開始した
●6月5日:米5月非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回った。これに伴いFRBによる年内の利上げ再開への警戒感が浮上し、銀は金利上昇リスクから急落。国際銀価格は68ドル台/オンスに沈んだ。国内店頭小売価格は426.58円/gへと微増にとどまった
●6月9日:中東情勢の緊迫化が和らぎ原油価格が下落したことが下値を支えたものの、今週の米インフレ指標発表を前に利上げ懸念が根強く、国際銀価格は68ドル台/オンスで足踏みした。国内の店頭小売価格は393.14円/gへとさらに値を切り下げた
最新価格情報は以下のページから確認できます。
>>【随時更新】銀の参考買取価格はこちら!
昔はどうだった?過去の銀価格推移
銀価格はこれまで、投機的な動きや世界的な経済・政治情勢の変化によって大きく上下してきました。
国際的な不安定要因や金融緩和政策は価格を押し上げる要因となり、反対に取引の規制強化や需要減少は下落のきっかけとなっています。
以下のグラフと表は、過去40年以上にわたる銀価格(ドル建価格)のおもな変動と、その背景となった出来事をまとめたものです。
| 年代・時期 | 価格動向 | 主な出来事・要因 |
| 1980年 | 約50ドル/oz | ハント兄弟による大量買い占めで急騰。その後、取引規制により急落 |
| 2011年 | 約49ドル/oz | リーマン・ショック後の量的緩和でインフレ懸念が高まり、価格が急上昇 |
| 2020年 | 約12ドル/oz → 約28ドル/oz | 新型コロナショックで一時下落後、大規模金融緩和で2倍超に反発 |
| 2024年 | 約30ドル/oz | 米中摩擦やウクライナ情勢などを背景に、安全資産需要が拡大に |
過去の事例から、銀価格は政治・経済リスクや国際情勢、産業需要の変化など、複数の要因が複雑に絡み合って変動してきたことが分かります。
これらを踏まえると、銀価格は短期的な変動を繰り返しながらも需給構造と産業需要を背景に、中長期では高値圏を意識した推移が続く可能性があると考えられます。
2026年6月は「供給不足が支えるいっぽうで、上昇ペースは鈍化傾向に」
2026年6月現在の銀相場は供給不足が価格を支えるいっぽうで、2026年1月の急騰後は上昇ペースが鈍化している状況です。
2026年1月には、田中貴金属の店頭小売価格(税込)が1gあたり650円前後まで急騰しました。しかし、2月には400円台前半まで下落し、3月以降も400円台前後を中心に推移しています。
つまり、現在の銀価格は、2024年以前と比べると高い水準にあります。ただし、1月の高値をさらに更新し続けるほどの勢いは落ち着いており、短期的には方向感が出にくい相場といえます。
価格を支えている主な要因は、銀市場の供給不足です。銀は太陽光パネルや電子部品などに使われる産業用金属でもあり、世界的に需要が供給を上回る状態が続いています。
しかし、価格が大きく上がったことで工業用途や宝飾・銀器向けの需要が弱まる可能性もあります。価格が高くなりすぎると、企業が銀の使用量を減らしたり、購入を先送りしたりする動きが出やすくなるためです。
そのため、2026年6月の銀相場は供給不足によって大きく崩れにくいいっぽう、価格高騰による需要減速で、さらに上昇するには材料が必要な局面と整理できます。
売却を検討している場合、現在は過去と比べて高い水準にあるため利益確定を考えやすいタイミングです。ただし、2026年1月の高値からは調整しているため、「また最高値まで戻る」と決めつけず、直近の買取価格や自身の売却目的を踏まえて判断しましょう。
購入を検討している場合は、短期的な値動きに注意が必要です。供給不足が価格を支える可能性はあるものの、急騰後の相場では大きく下がる場面もあります。一度にまとめて購入するのではなく、価格を見ながら少しずつ購入するなど、リスクを抑えた判断が求められます。
銀投資に興味のある人は、こちらの記事もチェックしてください。
>>銀投資とは?しくみやメリット・デメリットを解説!
銀価格はこれからどうなる?5年後、10年後の予想

やはり気になるのは、銀価格のこれからの動き。
これまでの価格推移や市場環境、当社の買取動向も踏まえつつ、編集部の見立てとして今後の方向性を整理しました。
【5年後】2030年頃の銀価格予想
結論として、2030年頃の銀価格は「300〜600円/g」を中心とし、需給環境次第では「600〜850円/g」まで上振れする可能性があると予想されます。
2026年1月に田中貴金属の店頭小売価格(税込)で1gあたり650円前後まで急騰しましたが、この水準をそのまま新たな常態とみるのはやや慎重であるべきです。
過去の価格推移を見ても、銀は短期間で急騰した後に調整局面を挟み、その後あらためて需給要因に沿った水準へ落ち着く傾向があります。
実際、2025年春時点では銀価格は160円台後半〜170円前後で推移しており、2026年初頭の高値は約3〜4倍に相当します。この上昇スピードを踏まえると、短期的な過熱分が調整される可能性は高く、まずは300〜600円/gのレンジで価格が定着する局面を想定するのが現実的です。
また、銀価格を中期的に下支えする要因もあります。
銀は需要の大きな割合を工業用途が占めており、太陽光発電、電子部品、EV関連分野などで重要な素材として使われています。近年はこうした産業用途が銀需要を支える要因となってきましたが、価格高騰局面では使用量の削減や買い控えが起こる可能性もあります。
こうした需要面の注意点はあるものの、The Silver Instituteが公表している『World Silver Survey 2026』では、世界の銀市場は2026年も供給不足が続く見通しとされています。需要が一時的に弱含む場面があっても、供給側の制約が残ることで、中期的には需給が引き締まりやすい状況といえるでしょう。
これらを踏まえた2030年頃の想定シナリオは以下の通りです。
ベースシナリオ:300〜600円/g
- 急騰局面の反動が一巡し、過熱感が後退
- 工業需要と慢性的な供給不足が価格を下支え
- 為替は中立〜やや円安想定(大幅な円高がなければ下値は限定的)
強気シナリオ:600〜850円/g
- 太陽光発電・EV向け需要が想定以上に拡大
- 鉱山供給の制約が続き、需給ひっ迫が深刻化
- 投資資金の再流入や円安進行が国内価格を押し上げる
弱気シナリオ:200〜350円/g
- 世界景気の減速により工業需要が一時的に弱含む
- 投機的資金が縮小し、調整色が強まる
- 円高進行により国内価格が抑制され、需給ひっ迫が一部緩和
【10年後】2035年頃の銀価格予想
2035年頃の銀価格は「350〜700円/g」を中心とし、環境次第では「700〜1,000円/g」まで上振れする可能性があるいっぽう、弱気局面では「250〜450円/g」まで調整するシナリオも想定されます。
10年という長期スパンで見ると、銀価格は短期的な急騰・急落を繰り返しながらも、産業用途を中心とした実需と、供給を柔軟に増やしにくい構造によって、一定の水準を保ちやすい金属といえます。
過去を振り返ると、2010年代前半には銀価格が一時50ドル近くまで上昇した後、大きな調整を経て長期間低迷しましたが、その後も工業用途の需要自体は減少せず、価格水準は段階的に切り上がってきました。
国内価格(円/g)で見ても、2010年代は100円台が中心だったのに対し、近年は300円を上回る局面が増えています。
この流れを踏まえると、2035年頃の銀相場は、2020年代前半とは明らかに異なる“高水準ゾーン”で推移する可能性が高いと考えられます。
中長期で価格を支える要因としては、以下が挙げられます。
- 太陽光発電・EV・電子部品分野を中心とした工業用途需要の定着
- 銀の多くが銅・鉛・亜鉛の副産物であり、価格上昇だけでは生産量を増やしにくい供給構造
- インフレ環境や地政学リスクが完全には解消されにくい世界情勢
ただし、10年スパンでは下押し要因が顕在化する可能性も無視できません。
とくに、価格水準が高止まりした場合には、リサイクル銀の供給増加や、技術革新による銀使用量削減(スリフティング)が進み、需給の引き締まりが一部緩和される局面も想定されます。
これらを踏まえた2035年頃の想定シナリオは以下の通りです。
ベースシナリオ:350〜700円/g
- 工業用途需要が中長期で安定的に推移
- 供給制約は続くが、リサイクル増加などで過度な逼迫は回避
- 為替は中立〜やや円安水準で推移し、国内価格は高値圏を維持
強気シナリオ:700〜1,000円/g
- 再生可能エネルギー・EV関連需要が想定以上に拡大
- 鉱山供給が伸び悩み、需給逼迫が長期化
- 投資需要の回復や円安進行が国内価格を押し上げる
弱気シナリオ:250〜450円/g
- 世界景気の減速により工業需要が一時的に弱含む
- 投機的資金が縮小し、相場の調整色が強まる
- 円高進行により国内価格が抑制され、需給ひっ迫が一部緩和
出典:World Silver Survey 2026 |THE SILVER INSTITUTE
銀はなぜ値上がりしているのか?高騰の理由3つを解説
銀価格の高騰には、複数の要因が影響しています。おもな理由は以下のとおりです。
- 産業需要の拡大
- 資産を守るための投資需要の高まり
- 需要に対して供給不足が続いている
これらの要因を詳しく解説していきます。
【理由1】産業用途での需要拡大

銀需要に占める工業用途の割合は大きく、現在では全体の過半を占める水準にあります。
銀は高い電気伝導性や熱伝導性を持つことから、太陽光発電、電子部品、半導体、通信機器など、さまざまな産業分野で使用されています。
とくに太陽光発電分野では、脱炭素化の流れを背景に導入量が拡大しており、中長期的には銀需要を支える要因と考えられます。また、EVや5G通信、医療機器などでも銀の用途は広がっており、代替が難しい分野も少なくありません。
ただし、2026年は価格高騰の影響により、工業用途の需要が一時的に弱含む可能性もあります。そのため、産業需要は中長期の支えではあるものの、短期的には価格上昇の影響を受けやすい点に注意が必要です。
【理由2】実物資産としての投資需要の高まり
世界的なインフレ圧力や地政学リスク、金融政策への不透明感を背景に、金・銀といった実物資産への関心が高まっています。
とくに2025年後半から2026年初頭にかけては、金価格の上昇や安全資産需要の高まりを受け、銀にも投資資金が流入しました。銀は金と比べて価格水準が低く、投資単価を抑えやすいため、金の代替的な投資対象として注目されやすい特徴があります。
また、金と銀は価格が連動しやすく、金銀比が拡大した局面では、銀が相対的に割安と見られることがあります。こうした見方が広がると、銀への投資需要が高まり、価格を押し上げる要因になります。
【理由3】需要に対して供給不足が続いている
銀市場では、需要が供給を上回る状態が続いています。ロイター通信によると、2026年の銀市場は6年連続の供給不足となる見通しで、不足幅は2025年の4,030万オンスから、2026年には4,630万オンスへ拡大するとされています。
ただし、2026年は需要全体が一方的に伸びているわけではありません。価格高騰の影響により、工業用途や宝飾・銀器向けの需要は弱含むいっぽう、コインやバーなどの投資需要は増加が見込まれています。
供給面では、銀の多くが銅・鉛・亜鉛などの副産物として産出されるため、銀価格が上昇しても、銀単独の価格要因だけで短期間に供給量を増やしにくい構造があります。
その結果、銀市場では一部の需要が弱まっても供給不足が解消されにくく、投資需要や在庫状況によって価格が大きく動きやすい環境が続いています。
出典:
銀市場は6年連続の供給不足へ、在庫減少で供給ひっ迫リスクも|Reuters
World Silver Survey 2026 |THE SILVER INSTITUTE
銀の価値は何で決まる?将来性を左右する要因

銀の価格は、基本的には需要と供給のバランスによって形成されます。その背景には、世界経済の動向や産業分野での需要、インフレ率、地政学リスクなどさまざまな要因があるのです。ここでは、銀の価値を左右する3つの要因を解説します。
産業需要が継続する
2011年、中国をはじめとする新興国の急成長により銀需要が拡大し、銀価格は1トロイオンス50ドル近い史上最高値を記録しました。当時は中国での投資需要が急増し、2010年の銀輸入量は記録的水準に達しています。
その後、供給増加や投機熱の沈静化により価格は大きく下落しましたが、銀は電子機器、太陽光発電、医療など幅広い産業で利用されており、需要が急減する可能性は低いと考えられます。
実際、近年も産業用途の需要は底堅く推移し、2022年には世界の銀需要が過去最高を更新しました。この結果、銀市場は数年連続で供給不足に陥っており、太陽光パネル向けなど成長分野が需要を牽引しています。
さらに、電気自動車や5G通信網の拡大など技術革新が進む中、各分野での銀使用量は増加しており、こうした動きが長期的な需要を下支えしています。
世界的な物価上昇
コロナ禍以降、世界的にインフレ率が上昇し、2022年には数十年ぶりの高水準に達しました。インフレが続く局面では、通貨価値の下落に対して価値を維持しやすい銀などの実物資産が買われ、価格が上昇する傾向があります。
たとえば、2021年には世界的なインフレ率が7%に達し、銀価格は2020年の安値(約12ドル)から翌年5月までに7割以上急騰しました。実際、2023年以降は価格上昇が続いています。
2025年には銀価格の上昇が一段と加速。11月下旬には国際銀価格が一時57ドル台半ばまで上昇、名目ベースで1980年・2011年の高値(約50ドル)を上回る史上最高値を更新しました。
地政学リスクの勃発と継続
国際紛争や政治的緊張が高まる局面では、安全資産需要が強まり、銀価格が押し上げられる傾向があります。歴史的にも、戦争や金融危機の際には資金が貴金属に流入し、銀や金が高騰する事例が見られます。
2022年にロシアのウクライナ侵攻が始まると投資家の安全資産志向が強まり、それまで低迷していた銀価格は下落基調を反転しました。開戦後の数か月間で約17%上昇しました。
その後も地政学リスクが続く中、安全資産需要が銀相場を下支えし、2024年以降は上昇基調が強まっています。
ただし、地政学リスクが緩和するか、ほかの要因が相場に強く作用した場合には、安全資産需要が後退し、銀価格が下落する可能性もあるので、注意してください。
今は銀を売るべき?買うべき?判断ポイント

銀の売買は今後の価格予想だけでなく、保有目的や資金の必要性、リスクをどこまで許容できるかによって変わります。ここでは、売却を検討している人と購入を検討している人に分けて、判断のポイントを整理します。
銀の売却を検討している場合
使っていない銀製品や、今後も保有する理由が明確でない銀を持っている場合は、現在の価格水準で一度査定に出してみる価値があります。
2026年5月現在の銀価格は、2026年1月の高値からは調整しているものの、2024年以前と比べると依然として高い水準です。そのため、以前から銀製品を保有している人にとっては、売却益を得やすいタイミングといえます。
ただし、「また最高値まで戻るはず」と考えて売却を先延ばしにすると、短期的な調整によって買取価格が下がる可能性もあります。とくに、使用予定のない銀製品や、相場が高いうちに現金化したい品物は、直近の買取価格を確認したうえで判断するとよいでしょう。
いっぽうで、長期的な資産保有を目的としている場合は、すぐに売却する必要があるとは限りません。供給不足や産業需要が中長期の価格を支える可能性もあるため、保有目的が明確であれば、短期的な値動きだけで判断しないことも大切です。
銀の購入を検討している場合
これから銀を購入する場合は、短期的な値動きの大きさに注意が必要です。
現在は上昇一辺倒というより、高値圏で方向感を探っている状態です。
そのため、「今後も上がりそうだから」と一度にまとめて購入するのは慎重に考えた方がよいでしょう。銀は金よりも価格変動が大きくなりやすく、投資需要や景気動向によって短期間で大きく上下することがあります。
購入を検討する場合は、資金を一度に使い切るのではなく、価格動向を見ながら複数回に分けるなど、リスクを抑えた方法を検討するのが現実的です。
判断に迷う場合は「目的」で考える
銀を売るべきか、買うべきか迷う場合は、まず「何のために銀を持つのか」を整理することが大切です。
短期的に利益を確定したい場合や、使っていない銀製品を現金化したい場合は、現在の高値圏は売却を検討しやすいタイミングです。
長期的な資産保有を目的とする場合は、短期的な価格の上下だけで判断せず、需給環境や為替、金価格の動きもあわせて確認するとよいでしょう。
銀価格は今後も上昇する可能性がありますが、必ず上がり続けるわけではありません。売却・購入のどちらを選ぶ場合も、相場の先行きを決めつけず、自身の目的や資金計画に合わせて判断することが重要です。
家にある銀製品を高く売る5つのコツ
自宅に眠る銀食器やアクセサリーは、使わずに放置しておくと価値を活かせません。少しの工夫を加えるだけで、銀製品でも高価買取につながる可能性があります。ここでは、家にある銀製品をより高く売るためのポイントを詳しく解説します。
定期的なメンテナンスを実施する
銀製品は空気中の硫黄や汗などに反応しやすく、表面が黒く変色します。この黒ずみは錆ではなく、銀と硫黄が結合して生じる「硫化銀」という膜で、適切な手入れを行えば除去可能です。
ただし、黒ずんだ状態は見た目の印象を損ない、査定額が下がる原因となります。時間がたつほど変色は進行するため、日常的にケアを行い、定期的に銀を磨いて汚れや酸化被膜を防ぎましょう。
アクセサリー類は使用後に柔らかい布で汗や皮脂を拭き取り、密閉できる袋やケースで保管して空気との接触を抑えると黒ずみ予防に効果的です。
もし黒ずみが発生しても、市販の銀用洗浄液を使えば、硫化による変色を化学的に除去し、本来の輝きを取り戻せます。
シルバーアイテムをまとめて査定に出す
シルバー製品の買取参考価格は、ブランド品を除けば基本的に重量で決まります。
単品で売るよりも複数まとめて売却したほうが総重量が増え、買取額も大きくなります。たとえば、5グラム程度の小さなシルバーリング1点では数百円でも、50グラムまとめれば数千円以上になる可能性があるのです。
わずかな重量でも数を集めれば無視できない額となり、査定額アップにつながります。また、貴金属相場は日々変動するため、複数の銀製品は一度に売却したほうが売り時を逃しにくいでしょう。
さらに、買取店によっては複数点をまとめ売りすると査定額にボーナスを上乗せするキャンペーンを実施している場合もあるので、機会があれば積極的に活用してください。
付属品をまとめておく
銀製品を査定に出す際は、可能な限り付属品を揃えて持ち込みましょう。購入時の箱や保存袋、保証書・鑑定書などが揃っていれば、査定評価が上がる傾向があります。
とくにブランド物のシルバーアクセサリーでは、箱やギャランティーカードの有無が買取価格に大きく影響します。
付属品が完備されている品は再販しやすく、業者側にとって在庫リスクが低いため、査定額が上乗せされやすいです。反対に、欠品があると減額対象になる場合もあるため、売却前には付属品をかならず確認しましょう。
また、付属品が揃っていることで大切に保管されていた印象を与え、プラス査定につながることもあります。
ただし、付属品自体に汚れや傷みが目立つ場合は評価が上がらないこともあるため、査定前に軽く清掃しておくと効果的です。人気ブランドでは、付属品の有無で数万円の差がつくケースもあります。
銀の買取に強い査定士を選ぶ
銀製品を高く売るには、買取査定士の経験や専門性も重要です。貴金属の買取に精通したプロがいる店舗を選ぶことで、銀の価値を正確に見極めてもらいやすくなります。
経験豊富な査定士は、最新の銀相場や市場ニーズにも詳しく、高値で買い取ってくれる可能性が高いです。
いっぽう、銀の知識が乏しい買取業者や買取査定士だと、銀の評価が低く見積もられたり、重さだけで値段をつけられたりする場合もあります。銀の刻印がないアイテムでも、専門店なら専用の機器やノウハウで純度を判定し、正しい価値をしっかり提示できます。
過去の買取実績が豊富な業者や銀の取り扱いに長けた査定士を選ぶことで、安心して高価買取を目指せるでしょう。
逆に、重量計算のみで手数料を差し引くような業者は高価買取は期待しにくいため避けたほうが無難です。
複数の買取業者から見積もりを取る
銀製品を売却する際は、複数の買取業者に査定を依頼することが重要です。店舗ごとに査定額は大きく異なる可能性があり、より高値を提示する業者を選べます。
また、同じシルバーアクセサリーでも、各店舗の得意分野や在庫状況によって評価額に差が出る場合があります。たとえば、同じ品物でもA店は1万円、B店は1万5,000円と、大きな価格差が生じることも珍しくありません。
複数社から見積もりを取れば、思わぬ高値で買い取ってくれる業者を見逃さずに済みます。一般的には2〜3社の査定結果を比較し、条件がもっともよい業者で売却するのが理想です。
「ブラリバ」では、銀をはじめとした貴金属買取に特化したスタッフが在籍。お品物の価値をしっかりと見極め、適切な金額を提示しています。
銀の売却に悩んだら、ぜひお気軽にご相談ください。
銀価格の今後に関するFAQ
ここでは、銀価格の今後や売却・購入の判断で迷いやすいポイントについて、FAQ形式で解説します。
銀価格は今後も上がり続ける?
銀価格が今後も一方的に上がり続けるとは限りません。
銀市場では供給不足が続いており、中長期では価格を支える要因があります。いっぽうで、2026年1月の急騰後は調整も見られており、短期的には需要減速や投資資金の動きによって下落する可能性もあります。
そのため、今後の銀価格は「上昇余地はあるものの、短期的には上下しやすい」と考えるのが現実的です。
銀価格が下がるとしたら、どのような時?
銀価格が下がる要因としては、世界景気の減速、工業需要の落ち込み、投資需要の後退、円高の進行などが考えられます。
銀は太陽光発電や電子部品などにも使われる産業用金属です。そのため、景気が悪化して企業の生産活動が鈍ると、銀の需要が弱まり、価格が下落する可能性があります。また、投資資金が金や株式など別の資産へ流れた場合も、銀価格の下押し要因になります。
銀価格は金価格と同じように動く?
銀価格は金価格と連動する場面がありますが、まったく同じ動きをするわけではありません。
金は安全資産としての性質が強いですが、銀は投資対象であると同時に、太陽光発電や電子部品などに使われる産業用金属でもあります。そのため、金融市場の不安で金と一緒に買われることもあれば、景気減速による工業需要の低下で銀だけが弱含むこともあります。
銀価格を見るときは、何をチェックすればよい?
銀価格の今後を判断する際は、国際銀価格だけでなく、為替、金価格、工業需要、投資需要、供給不足の状況をあわせて確認することが大切です。
日本国内の銀価格は、国際価格に加えて円相場の影響も受けます。たとえば、国際銀価格が横ばいでも、円安が進めば国内の銀価格は上がりやすくなります。反対に、円高が進むと国内価格は抑えられやすくなります。
銀は長期保有に向いている?
銀は長期保有の対象になり得ますが、金よりも値動きが大きくなりやすい点には注意が必要です。
銀は産業需要と投資需要の両方に支えられる金属であり、中長期では太陽光発電や電子部品向けの需要が価格を下支えする可能性があります。
ただし、景気や投資資金の動きによって大きく下落する場面もあるため、資産の一部として分散して保有する考え方が現実的です。
銀価格は将来的に上昇する可能性がある
銀価格は、工業用途と投資需要の双方を背景に、2025年後半から大きく上昇し、2026年初頭には過去に例の少ない高値水準に達しました。
その後は急激な調整局面に入り、短期的には価格変動の大きい不安定な状況が続いています。いっぽう、太陽光発電や電子部品などを中心とした産業需要の拡大や、供給を増やしにくい構造的要因から、中長期的には銀価格が一定の高水準を意識して推移する可能性も指摘されています。
売却や購入を検討する際には、短期的な値動きに左右されすぎず、自身の目的や保有期間を踏まえたうえで、相場動向を冷静に見極めることが重要といえるでしょう。
売却の判断として、ぜひ弊社の銀製品の参考買取価格も参考にしてください。
>>【随時更新】銀(シルバー)買取実績一覧
銀市場、2026年も6年連続の供給不足となる見通し|Bloomberg
ワールド・シルバー・サーベイ 2026|The Silver Institute
6年連続の供給不足を背景に、2026年も銀投資は堅調に推移する見通し|The Silver Institute
産業分野における銀の用途|The Silver Institute
シルバーの戦略的優位性:グローバル市場における地殻変動を乗り切る|The Silver Institute
2024年の銀の工業用需要は過去最高の6億8050万オンスに達する|The Silver Institute
シルバーも需給で上昇の可能性大|三菱UFJ信託銀行



