
「Van Cleef & Arpels(ヴァンクリーフ&アーペル)」は、フランスを代表するハイジュエリーブランドとして世界中のファンに愛されています。
そんな憧れのヴァンクリーフ&アーペルですが、近年は度重なる値上げが続き、最新の価格動向を把握することがこれまで以上に重要となっています。
本記事では、2025年最新の値上げ情報、値上げの背景、安く購入する方法まで詳しく解説します。ヴァンクリーフ&アーペルファンやこれから購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【2025年4月値上げ】ヴァンクリーフ&アーペルの値上げ対象アイテムと近年の動向
ヴァンクリーフ&アーペルは2024年から2025年にかけて、短期間に複数回の値上げを実施しました。
- 2024年6月4日頃:平均約7.5%値上げ
- 2025年1月8日:平均約3〜5%値上げ
- 2025年4月25日頃:今年2回目の値上げ、アイテムによっては約3%~20%以上の値上げ ※事前告知なしのサイレント値上げ
2025年4月の値上げについては、「アルハンブラ」「フリヴォル」「ペルレ」などの主要コレクションで、ヴィンテージ アルハンブラ ペンダント(マザーオブパール)が約3.8%、ギヨシェ加工リバーシブルリングが20%以上値上げされたといわれています。
※2025年4月の改定率は公式発表ではなく、実際に確認された店頭価格や購入者の報告に基づくものです。正確な価格は正規販売店または公式サイトにてご確認ください。
近年の値上げ(価格改定)動向
年月 | 平均値上げ率 |
---|---|
2021年5月 | 約5% |
2021年8月 | 約5% |
2022年5月 | 最大10% |
2022年10月 | 約8% |
2023年6月 | 約7% |
2024年3月 | 約4% |
2024年6月 | 約7.5% |
2025年1月 | 約3〜5% |
2025年4月 | 約3%~20%以上 |
値上げしすぎ?ヴァンクリーフが価格を上げ続ける理由とは
ヴァンクリーフ&アーペルのジュエリーが値上げを続ける理由は明示されていませんが、考えられる要因はいくつかあります。
熟練職人によるハンドメイド
ヴァンクリーフ&アーペルは、効率重視の大量生産とは一線を画し、ジュエリーひとつひとつを熟練の職人が手作業で仕上げます。
とくにブランドを象徴する独自技法「ミステリーセッティング」は、石留めの爪が見えない奇跡のような技法で、宝石を最大限に美しく見せるために考案されました。この工程には長年の経験と熟練の技が必要で、生産できる職人はごく限られています。
さらに制作には数週間から数カ月かかることもあり、供給量が自然と限られるのです。
高騰する金属・天然素材
ジュエリー製作に使われる金、プラチナ、マザーオブパール、マラカイト、オニキスといった素材は、世界市場での価格が高騰しています。とくに金は2020年代に入ってから過去最高値を更新し続けており、素材調達コストに大きく影響しています。
また、ヴァンクリーフでは宝石の色味や模様にも厳格な基準があり、基準を満たさない素材は一切使わないため、材料の歩留まりが低く、コストがかさむ傾向があります。
ブランド価値と希少性戦略
ヴァンクリーフ&アーペルは「装飾品」ではなく「資産」としての価値を意識したブランド戦略を展開しています。
値上げによって価格帯を保つことで、所有者に優越感や満足感を与えると同時に、二次流通市場(リセールマーケット)での資産価値を維持する効果があります。また、供給量を絞ることで需要に対する希少性を高め、ブランドのステータスをより強固にしています。
世界的な経済情勢・為替の影響
欧州発のブランドであるため、ユーロ高やドル高は日本市場の価格に直接影響します。近年の円安は高級品全般の価格上昇要因となっており、ヴァンクリーフも例外ではありません。
さらに国際的な輸送費・保険料の高騰、インフレ圧力が重なり、結果的に値上げを余儀なくされています。とくに輸送費は、パンデミック後の供給網の混乱を引きずっており、高級ブランド全体に共通の課題となっています。
サイレント値上げに注意!ヴァンクリの今後の動きと対策
ヴァンクリーフ&アーペルは、2024年から2025年にかけて立て続けに価格改定を実施しており、2025年4月には事前告知なしの“サイレント値上げ”も確認されています。
公式なアナウンスがないまま価格が上がるケースも増えており、「気づいたら値上がりしていた」という事態も起こり得ます。特にアルハンブラやフリヴォルなどの人気コレクションは、需要が高く価格改定の対象になりやすいため注意が必要です。
今後も定期的な値上げが続く可能性が高いため、以下のような対策を意識しておくと安心です。
- 購入を検討しているモデルは早めに価格をチェックし、予算に余裕があるうちに動く
- 公式サイトや百貨店の価格更新を定期的に確認する
- 去の値上げ時期(例:6月・1月・4月など)を把握し、次のタイミングを予測する
- SNSやヴァンクリ愛好家のブログなどで“サイレント値上げ”の兆しを早期にキャッチする
こうした情報を日頃から意識しておくことで、気になるアイテムをより良いタイミングで手に入れやすくなります。
ヴァンクリーフ&アーペルを安く買うのは難しい?
「ヴァンクリーフ&アーペルをお得に手に入れる方法はある?」そんな疑問を抱く方は少なくありません。憧れのブランドだからこそ、少しでも賢く手に入れたいと思うのは当然です。
ただし、そのハードルは想像以上に高いのが現実です。
この記事では、国内外での購入方法、中古市場の活用法、免税の可能性、そして注意すべき落とし穴まで詳しく解説します。
現地購入は本当に安いのか
「現地のフランスで買うと安い」という声もありますが、実際には大きな差は出にくいのが現状です。ヴァンクリーフ&アーペルは、国ごとに為替レートに応じた価格設定をしています。
ただし、ヨーロッパの直営店では免税還付(Tax Refund)が受けられ、最大10~15%程度の還付が期待できることがあります。為替や航空券代、還付手続きの手間を含め、慎重に比較する必要があります。
国内免税店を利用する
日本国内では「Tギャラリア沖縄 by DFS」が唯一の免税で購入できる店舗となっています。
ここでは消費税・一部関税が免除されますが、以下の条件があります。
- 出国予定者限定
- パスポート・航空券の提示が必要
- 那覇空港での受け取りになる
- 人気モデルは在庫切れが多いため、事前の入荷確認が必須
中古市場の活用
アルハンブラやフリヴォルなどの定番コレクションは、中古市場でも流通量が多く、新品よりお得に入手できることがあります。 定番に加え、店頭や公式ショップではなかなか見かけないレアアイテムも狙い目です。
ただし、以下のポイントに注意してください。
- 鑑定・保証付きのリユースショップを利用
- 楽天・Yahoo!ショッピング内の正規リユース店を選択
- メルカリやオークションでは個人間取引によるトラブルに注意
非正規サイト・並行輸入に注意
「激安」「アウトレット」とうたう非正規サイトでは、偽造品やトラブルのリスクが非常に高いため、正規アウトレット展開がないヴァンクリーフ&アーペルに関してはとくに注意が必要です。
保証や修理が受けられないケースが多いため、正規店や信頼できるショップでの購入を強くおすすめします。
ヴァンクリーフ 値上げ対策と賢い購入のまとめ
ヴァンクリーフ&アーペルは2024年から2025年にかけて急速な値上げを繰り返しており、今後も値上げ傾向が続くと見込まれます。お持ちのジュエリーの価値が高まっている今は、売却のチャンスともいえるタイミングです。
最新の市場情報を確認し、売却を検討している方は早めのご相談をおすすめします。
弊社ではヴァンクリーフ&アーペルの買取にも力を入れています。査定は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。