
ロレックスについて、「暴落した」「今は買うべきではない」といった不安な声が、ここ数年で目立つようになりました。背景にあるのは、おもに中古市場においてロレックスの価格が大きく変動してきたことです。
2021〜2022年頃には、中古相場が過去に例を見ない水準まで高騰し、一部の人気モデルでは定価を大きく上回る価格が常態化しました。いわゆる「ロレックスバブル」と呼ばれたこの時期が落ち着いた後、実際に相場が下落したモデルも現れています。
そのいっぽうで、すべてのロレックスが大きく値下がりしたわけではなく、下げ止まりや比較的堅調な推移を見せているモデルも存在します。
この記事では、
- 暴落は本当なのか?
- なぜ価格が下落したのか?
- 2026年の市場はどう動くのか?
- 今後は上がるのか、買うべきか?
といった不安を解消しながら、データに基づいてロレックスの今後の相場を整理していきます。
目次
ロレックスの相場は本当に“暴落”したのか?

結論から言うと、ロレックスの相場は一部モデルを中心に実際に下落しており、「暴落した」と感じる人が出てくるのも無理はありません。
ただし、その実態は「ロレックスの価値が崩れた」というよりも、過度に高騰していた価格が調整された結果と捉えるのが適切です。
まず前提として押さえておきたいのは、2021〜2022年のロレックス相場が、過去の水準と比べても明らかに高すぎたという点です。この時期は、世界的な金融緩和や投資マネーの流入、正規店の供給不足が重なり、ロレックスが「実用品」や「嗜好品」の枠を超えて、短期的な投機対象として扱われる状況が生まれていました。その結果、一部のスポーツモデルでは定価を大きく上回る価格が常態化し、通常の需給バランスでは説明できない水準まで相場が押し上げられていたのです。
その後、2023年に入ると相場は大きく調整に転じましたが、これはロレックスというブランドの価値が下がったからではありません。むしろ、異常に高騰していた価格が冷静に見直され、バブルの反動として元の水準へ引き戻された動きと捉えるのが自然です。実際、調整局面に入ってからもロレックス全体の需要が消えたわけではなく、人気モデルを中心に一定の取引量は維持されており、「売れなくなった」「価値がなくなった」と言える状況ではありません。
さらに直近の2024〜2025年の動きを見ると、価格の下落幅は次第に小さくなり、モデルによっては底打ち感や緩やかな回復の兆しも見られます。これらを踏まえると、現在の相場を「暴落」と表現するのは適切ではなく、過熱していたバブル相場が落ち着き、より健全で持続性のある価格帯へと“正常化”している段階だと考えるべきでしょう。
ロレックス相場が下落した5つの要因
ロレックス相場の下落は、単一の出来事によって起きたものではありません。複数の要因が同時期に重なり合い、結果として価格調整が進んだと考えるのが自然です。
ここでは、ロレックス相場に影響を与えた代表的な5つの要因を整理し、相場全体の流れが理解できるように解説します。
需給バランスの崩れによるロレックスバブル崩壊
最大の要因は、2021〜2022年に起きたロレックスバブルそのものの崩壊です。
この時期は、供給不足と投資マネーの流入が重なり、実需を大きく上回る価格で取引される状況が続いていました。しかし、こうした相場は長く続くものではなく、投機的な需要が一巡すると、需要は急速に冷え込みます。
バブル期には「今買わないとさらに上がる」という心理が価格を押し上げていましたが、その前提が崩れたことで、相場は反動的に調整局面へ入りました。現在の下落は、この過剰な高騰が解消されていく過程と捉えることができます。
中国の高級時計バブル失速と需要後退
ロレックス相場を語るうえで、中国市場の動向は無視できません。近年、中国では不動産不況や景気減速が続き、かつて投資対象として注目されていた高級時計市場は大きな転換点を迎えました。
2021〜2022年頃には、中国でもロレックスをはじめとする高級時計が「値上がりする資産」として扱われ、一種のバブル状態にありました。しかし景気低迷が進むにつれ、投資目的で保有されていた時計は、資産整理や現金化の対象へと変わっていきます。
その結果、中国の富裕層や投資層を中心にロレックスの売却が相次ぎ、これまで相場を下支えしていた中国需要は一転して、中古市場への供給増という形で影響を及ぼしました。こうした動きは中国国内にとどまらず、グローバルな中古流通にも波及し、世界的に価格調整が進みやすい環境を生んだと考えられます。
このように、中国市場では単に「需要が落ち着いた」というよりも、バブル崩壊を背景とした売却増によって供給過多が生じたことが、ロレックス相場下落の一因になったと見るほうが実態に近いでしょう。
供給量の正常化
相場下落の背景には、中古市場における供給量の変化も大きく関係しています。
2021〜2022年の高騰期には、中古市場でロレックスを保有していれば値上がりが期待できる状況が続き、多くの個体が市場に出回りにくい状態でした。しかし相場がピークを打つと、高値圏での利益確定を目的とした売却が徐々に増え始めます。
さらに、中国の不動産不況や景気低迷を背景に、資産整理を目的とした中国富裕層によるロレックスの売却も重なりました。これまで相場を下支えしていた海外需要は、結果として中古市場への供給増という形で表れ、グローバルな流通量が一気に増加します。
このように、需要が急激に冷え込んだというよりも、売却増によって中古市場の在庫が増えたことが価格調整を促した側面が大きく、過熱していた相場が実需に近い水準へと戻る、いわば「正常化」の動きが進んだと考えられます。
ロレックス認定中古(RCPO)開始による市場構造の変化
ロレックスが2022年に「ロレックス認定中古(RCPO/Rolex Certified Pre-Owned)プログラム」を導入したことも、中古市場の価格形成に影響を与えています。認定中古(CPO)は、一定の条件を満たした中古品が正規販売網を通じて取り扱われ、点検・真正性の確認や保証などが付くことで、「安心して選べる中古」という新たな選択肢を提示しました。これにより、中古購入における不安が和らぎ、市場全体の信頼性が底上げされた側面があります。
いっぽうで、RCPOは「価格を下げる仕組み」というよりも、「品質やコンディションの判断軸が明確になる仕組み」です。結果として、状態や付属品の有無による評価がより可視化され、同じモデルでも“個体ごとの価格差”が整理されやすくなりました。また、安心感の分だけ通常の中古より上乗せ価格になりやすいケースもあるため、市場全体の価格が一律に下がるとは限りません。
こうした変化を踏まえると、RCPOは「中古相場を押し下げる」という単純な話ではなく、取引の基準が整い、モデルや個体ごとの評価がより明確になることで、市場が過熱しにくくなり、結果として相場が安定的に推移しやすい環境へ向かっていると捉えるのが自然でしょう。
世界景気後退・為替変動
最後に、世界的な景気減速や為替の影響も見逃せません。金利上昇や景気の状況悪化は、ローン金利や生活コストの上昇を通じて消費者の可処分所得を圧迫し、リスク資産や高額商品の購入に対して慎重な姿勢を強めさせます。その結果、ロレックスを含む高級時計への投資・購買需要は落ち着きやすくなりました。
また、円安・円高といった為替変動は、日本国内の相場にも直接的な影響を与えています。
こうしたマクロ環境の変化によって、短期的な値上がりを期待した買いが減少し、結果として相場が調整されやすい状況が続いているのです。
【2021〜2025年】ロレックスの価格推移まとめ

ロレックス相場の動きを正しく理解するには、短期的な価格変動だけでなく、数年単位の流れを時系列で捉えることが重要です。
ここでは、2021年から2025年にかけての市場データをもとに、ロレックス相場がどのように変化してきたのかを整理します。
【2021〜2022年前半】史上最高値を記録した高騰・ピーク期
2021〜2022年にかけて、ロレックス相場は歴史的な高値を記録しました。世界的な金融緩和による余剰資金、正規店での供給不足、そして投資対象としての注目度の高まりが重なり、ロレックスは定価を大きく上回る価格で取引される状況となったのです。
とくに2022年春頃にかけては、相場がピークに達したとされ、デイトナやサブマリーナー、GMTマスターIIといったスポーツモデルでは、中古市場で定価の2倍以上となるケースも珍しくありませんでした。「買えないから高騰する」という循環が生まれ、相場はさらに押し上げられていきます。
この時期の取引は、時計としての長期的な価値よりも、短期的な価格上昇を期待した動きが目立っていた点が特徴です。こうした過熱状態が、のちに訪れる価格調整の土台となっていきました。
【2022年後半~2023年】調整局面
2022年後半から相場に天井感が見え始め、2023年に入るとロレックス相場は明確な調整局面へと移行しました。
世界的な金融引き締めへの転換や景気減速を背景に、投機的な需要が落ち着き、バブル期に形成された過度なプレミア価格が見直され始めたのです。この年の特徴は、モデルごとに下落幅の差がはっきりと表れた点にあります。2021〜2022年の高騰期にとくに価格が吊り上がっていたモデルほど調整幅が大きく、いっぽうで定番モデルや需要が安定しているラインでは、比較的緩やかな下落にとどまりました。
相場全体としては「崩れた」というよりも、過熱していた状態が解消され、需給に見合った適正価格へ近づいていく過程と捉えるのが自然でしょう。この調整によって、市場は一時的な投機色を弱め、より落ち着いた取引環境へと移行していきました。
【2024〜2025年】下落幅は縮小し、緩やかな回復傾向
2024年以降になると、ロレックス相場の下落ペースは次第に鈍化しました。急激な価格調整は一巡し、市場には落ち着きが戻り始めています。とくに一部の人気モデルでは、価格が下げ止まり、緩やかな回復の兆しが見られるケースも出てきました。
2025年時点では、バブル期のような急騰は見られないものの、過度なプレミアが抑えられ、相場は実需に近い水準へと移行しています。ロレックスというブランドが持つ資産性そのものが失われたわけではなく、現在の状況は「暴落後の低迷期」というよりも、過熱していた相場が整理され、正常化したうえで再評価が進んでいる段階と表現するのが実態に近いでしょう。
2026年はどうなる?ロレックス相場予測をAIで予想
2026年のロレックス相場を考えるうえで重要なのは、「再び急騰するのか」「下落が続くのか」といった極端な見方ではなく、これまでの価格推移と市場環境を踏まえた現実的なシナリオを想定することです。
ここでは、2021年以降の相場データや需給環境、経済動向をもとに、AI的な視点で2026年のロレックス相場を予測します。
※本予測は過去数年のロレックス(二次流通)価格指数や経済指標をもとにしたシミュレーション結果であり、将来の価格動向を保証するものではありません。市場環境の変化によって実際の価格は大きく異なる可能性があります。投資判断の際は最新の相場や専門家の意見もあわせてご参照ください。
まず前提として、2021〜2022年のような急激な価格高騰が起こる可能性は高くありません。当時は金融緩和、供給不足、投機的需要が同時に重なるという特殊な条件がそろっていましたが、2025年時点では市場環境が大きく異なります。供給は以前より安定し、投資目的の短期売買も落ち着いているため、急騰を引き起こすだけの強い材料は見当たりにくい状況です。
いっぽうで、2023年に見られたような大幅な下落が続く可能性も限定的と考えられます。2024〜2025年にかけて下落幅が縮小している点や、一部の人気モデルで価格が下げ止まりつつある点を踏まえると、相場はすでに調整局面を一巡したと見ることができます。ロレックスのブランド力や長期的な需要構造が大きく崩れていない以上、相場が急激に崩れるリスクは高くありません。
これらを総合すると、2026年のロレックス相場は「大きく上がりも下がりもしない、安定〜緩やかな回復基調」がメインシナリオになります。とくにデイトナやサブマリーナー、GMTマスターIIといった需要の厚い定番モデルは、価格の変動幅が小さくなり、安定的に推移する可能性が高いでしょう。いっぽうで、バブル期に過度なプレミアが付いていたモデルについては、回復までに時間を要するケースも考えられます。
※本章の予測は、過去5年分のロレックス相場の推移や市場環境をもとに、AI的な分析視点から整理した参考情報です。ここで想定していない経済情勢の変化や市場動向によって、価格が下落に転じる可能性もあるため、実際の売買判断は慎重に行ってください。
AIの予測で見ると、2026年は「次の高騰を狙う年」というよりも、「相場が落ち着いた中で、モデルごとの実力差がより明確になる年」になる可能性が高いと言えます。価格だけに振り回されず、需要の強さや流通量、モデルの立ち位置を見極めることが、より重要になってくるでしょう。
値下がりしにくいモデル4選
ロレックスの相場は全体として調整局面を経ていますが、その中でも価格が比較的安定しやすいモデルは存在します。共通しているのは、流行に左右されにくいデザインや継続的な需要があり、市場での評価が長期的に定着している点です。
ここでは、相場変動の影響を受けにくい代表的な4モデルを紹介します。
サブマリーナー

サブマリーナーは、実用性とデザイン性のバランスに優れたロレックスの定番モデルです。ダイバーズウォッチとしての高い性能を備えつつ、日常使いしやすい普遍的なデザインが支持され続けています。
こうした特徴から、景気や相場環境が変化しても一定の需要が途切れにくく、中古市場でも安定した取引が行われています。相場が調整局面に入った際も、急激な値下がりが起こりにくく、価格の下支えが働きやすい点がサブマリーナーの強みです。
コスモグラフ デイトナ

コスモグラフ デイトナは、ロレックスの中でもとくに高いブランド価値を持つモデルです。長年にわたり象徴的な存在として位置づけられており、需要の厚さは他モデルと比べても群を抜いています。
バブル期には価格変動が大きく見られましたが、調整局面に入ってからも需要が極端に落ち込むことはありませんでした。供給量が限られていることに加え、「デイトナを持つ」という価値そのものが揺らぎにくいため、中古市場でも価格が下支えされやすい傾向があります。長期視点で見た場合、相場の変動幅が比較的限定的になりやすいモデルといえるでしょう。
エクスプローラー

エクスプローラーは、ロレックスの中でもシンプルで実用性を重視したモデルとして長く愛されてきました。派手さはありませんが、その分流行に左右されにくく、安定した人気を維持しています。
比較的手頃な価格帯に位置していることも、値下がりしにくい理由のひとつです。バブル期の影響を受けにくかったため、調整局面でも下落幅は限定的にとどまりました。初めてロレックスを購入する層からの需要も根強く、市場全体が冷え込んだ場合でも一定の取引量が保たれやすいモデルです。
GMTマスターII

GMTマスターIIは、実用性とスポーツロレックスらしい存在感を兼ね備えたモデルです。複数のタイムゾーンを表示できる機能性に加え、カラーバリエーションの豊富さも人気の要因となっています。
とくに定番カラーや人気リファレンスは需要が安定しており、中古市場でも価格が崩れにくい傾向があります。相場全体が下落した局面でも、他モデルと比べて底堅い動きを見せやすく、長期的に見ても評価が安定しやすいモデルといえるでしょう。
ロレックスはいつ買うべき?“買い時・売り時”のベストタイミング
ロレックスの売買タイミングに「絶対的な正解」はありません。ただし、相場の動きや市場環境を踏まえることで、より有利になりやすいタイミングを見極めることは可能です。
ここでは、短期的な価格変動に振り回されず、ロレックスと向き合うための考え方を整理します。
ロレックスを安く・お得に買えるタイミング
ロレックスを比較的安く購入しやすいのは、相場が調整局面にあるタイミングです。価格が急騰している時期は競争が激しく、プレミアが付きやすいため、落ち着いた局面の方が冷静に選びやすくなります。2024〜2025年のように下落幅が縮小し、相場が安定している時期は、過度な上乗せが抑えられやすい傾向があります。
また、為替の影響も見逃せません。円高方向に動いた局面では、国内の中古相場が一時的に落ち着くケースがあります。とくに海外需要が強いモデルほど、為替の変化が価格に反映されやすいため、為替と相場の動きをあわせて確認することが重要です。
加えて、店舗ごとの在庫状況や入荷タイミングによっても価格には差が出ます。需給が緩んでいる時期や、複数の在庫が出回っている局面では、条件面での交渉余地が生まれやすく、「お得に買える」可能性が高まります。
ロレックスが高く売れるタイミング
ロレックスを高く売りやすいのは、相場が上向いているタイミングや、需要が一時的に高まる時期です。具体的には、相場全体が回復基調に入った局面や、特定モデルへの注目度が高まった時期が挙げられます。
また、需要が集中しやすい時期も売却には有利です。年末年始やボーナス時期などは、高級時計の購入意欲が高まりやすく、買取相場も底上げされる傾向があります。さらに、モデルチェンジや生産終了の噂が出た際には、希少性への期待から価格が動くケースも見られます。
ただし、短期的な値動きを狙いすぎると、相場の変化に振り回されるリスクもあります。売却を検討する際は、相場だけでなく、自身の使用状況や目的を踏まえたうえで、納得できるタイミングを選ぶことが重要です。
ロレックスの相場変動に惑わされず動向を見極めよう
ロレックス相場はここ数年で大きく動いたため、「暴落したのでは?」「今は買うべきじゃない」と不安に感じる人もいるでしょう。ただし現在の相場は、一時的な混乱というより、バブル的な高騰が落ち着き、より健全な価格帯へ戻る過程にあります。
短期的な値動きや刺激的な情報に振り回されず、モデルの立ち位置や需要の強さ、どのように所有したいのかという視点で判断することが大切です。ロレックスは投機対象というより、長く使われ評価され続けてきた腕時計だからこそ、冷静な目線が求められます。売却や購入を検討する際は、最新の相場や市場全体の流れを把握することも欠かせません。
当社が運営するブラリバであれば、今の価値を客観的に確認でき、今後の判断材料として役立てることができます。相場の動きに過度に不安を抱かず、長期的な視点でロレックスと向き合い、自分に合ったタイミングを見極めていきましょう!


デイトナ
GMTマスターⅡ
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エクスプローラーⅡ
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