ハイブランドの価格改定で“値下げ”はある?実例と今後の動向を解説

「また値上げか…」ハイブランドのニュースを見るたび、ため息をついていませんか?

ルイ・ヴィトン、シャネル、エルメス…憧れのブランドは年々価格が上がり続け、「いつかは手に入れたい」と思っていたバッグが、気づけばもう簡単には買えない存在になっています。値上げの連続に「この先、少しは安くなることってないの?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

実は過去には、為替の影響などで一部ブランドが価格を下げた事例もあります。では、2025年の今、ハイブランドの価格に“下がる可能性”はあるのでしょうか?

本記事では、ハイブランドの価格改定の現状と、過去の値下げ事例、そして今後の動向までを実例を交えてわかりやすく解説していきます。「買うならいつ?」「売るなら今?」そんな悩みに答えるヒントをお届けします。

本記事に記載された過去データや将来予測は、複数の業界レポートをもとに編集・推定された内容です。価格動向は市場要因により変動するため、参考情報としてご活用ください。


ハイブランドが値下げする可能性はある?

ハイブランドは値上げを繰り返していますが、「もしかして、値下げすることもあるんじゃない?」と気になる方も多いでしょう。

この章では、実際の価格改定の動向と、過去に例外的に行われた“値下げ”の事例を紹介しながら、今後の可能性についても整理していきます。

価格は年々上昇傾向にあるのが現実

結論から言えば、ハイブランドが値下げをする可能性はゼロではありません。しかし、現実としては「値上げ」が主流の流れであり、価格は年々上昇傾向にあります。

実際、ハイブランド各社は近年ほぼ毎年のように価格改定を行っており、値上げのペースも加速しています。たとえばルイ・ヴィトンでは、2024年5月に平均6%の値上げが実施され、カルティエやヴァンクリーフ&アーペルなどのジュエリーブランドも、15%程度の値上げを行いました。

とくに人気モデルや定番アイテムは値上がりの対象になりやすく、わずか数年で数万円〜数十万円の価格差が生じることもあります。

例外的に値下げされたケースもある

直近の値下げは2023年2月に確認されており、ルイ・ヴィトンが一部アイテム(オンザゴーやネヴァーフルなど)で数千円〜1万円程度の値下げを実施しました。

ただし、これは為替の変動や一時的な価格調整が背景にあり、長期的な値下がり傾向を示すものではありません。あくまで例外的なケースであり、基本的にハイブランドが値下げを行うことは非常に稀です。

今後も値下げの可能性は限定的

今後についても、ハイブランドが大幅な値下げに踏み切る可能性は極めて低いと考えられます。理由としては、ブランド価値や希少性を維持するために「価格の安定性」を重要視しているからです。

また、多くのブランドはインフレや人件費・原材料の高騰、為替変動などの外的要因を価格に反映しており、構造的に値下げが難しい状況にあります。

このため、仮に一部アイテムで価格調整が行われることがあっても、それは限定的かつ一時的な措置にとどまるでしょう。長期的には、依然として値上がりが続く可能性が高いといえます。

将来的に値下げが起こる「可能性」があるとすれば

可能性としては、以下のような条件がそろった場合に限られます:

  • 円高への転換
  • 世界的な不況や消費低迷
  • モデルチェンジや人気低下による在庫処分

ただし、これらは特殊要因であり、一般的にはハイブランドの価格は「上がるもの」と考えるのが自然です。


なぜハイブランドは価格改定するのか?

ここ数年の急激な価格上昇を受け、「なぜハイブランドはこぞって値上げに踏み切るのか」と疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。ブランド側が価格を引き上げる背景には、いくつかの要因が関係しています。おもな理由として、以下の3つが挙げられます。

原材料・人件費・製造コストの上昇

近年、素材や人件費の高騰に加え、環境規制やサステナブルな調達への対応がコスト増の要因となっています。

とくに欧州を中心とした環境規制の強化やサプライチェーンの混乱により、原材料の調達コストが大幅に上昇。ブランド各社ではトレーサビリティの確保や持続可能な生産体制の構築が求められており、これが製品価格の上昇につながっています。

また、職人の手作業に依存するブランドでは、生産の自動化が難しく、人件費の上昇が価格にダイレクトに影響します。結果として、こうしたコスト増加は製品価格に反映せざるを得ない状況となっているのです。

需要増と供給制限による「希少性」の演出

需要が高まる中で、ブランド各社はあえて供給量を絞ることで希少性を演出し、ブランド価値を維持する戦略をとっています。「限定販売」「予約制」「地域限定モデル」などの施策はその一例で、結果として価格上昇の一因にもなっています。

このように、需要が増える中で供給を絞ることにより、価格を維持または引き上げることが可能になります。これは転売対策という側面もあり、結果的に“買える人”を絞ることでブランド価値を高める手法でもあります。

為替の影響

円安の影響で輸入コストが上昇し、多くのブランドがそのぶんを販売価格に反映しています。

たとえば、同じ1,000ドルの商品でも、為替が1ドル=100円なら10万円、1ドル=150円なら15万円と、為替レートの違いだけで大きな価格差が生じます。近年は日米の金利差の影響もあり円安傾向が続いており、それが価格改定の一因となっています。

また、海外に製造拠点を持つブランドでは、輸送費・保険料なども円安の影響を受けるため、複合的にコストが上昇し、結果として販売価格の上昇につながっているのが現状です。


2024〜2025年に値上げしたハイブランド一覧

2024年〜2025年にかけて、多くのハイブランドが相次いで価格改定を実施しています。とくにジュエリー・時計・バッグなどの定番カテゴリでは、年に複数回の改定も珍しくありません。

購入・売却のタイミングを判断するうえでも、「どのブランドが値上げしているのか」をざっくり把握しておくことは重要です。

以下は、2024年以降に価格改定が確認されているおもなブランドです。

価格改定が確認されたおもなブランド一覧(2024〜2025年)

  • ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)
  • シャネル(Chanel)
  • エルメス(Hermès)
  • ロレックス(ROLEX)
  • カルティエ(Cartier)
  • ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)
  • ティファニー(Tiffany & Co.)
  • ブルガリ(BVLGARI)
  • ブシュロン(BOUCHERON)
  • ショーメ(CHAUMET)
  • ショパール(Chopard)
  • ダミアーニ(Damiani)
  • フレッド(Fred)
  • ピアジェ(Piaget)

値上げが当たり前になっている今、数か月違うだけで数万円の差がつくこともあります。気になるブランドがある方は、価格改定の動向を見逃さず、計画的な行動を心がけましょう。

※各ブランドの価格改定タイミングや上昇率には差があります。詳細は各公式サイトや直営店での最新情報をご確認ください。


値下がりを狙うより、“買い時”を見極めよう

ハイブランドの価格は今後も上昇が続くと予測されるため、「今が一番安い」と考えるのが現実的です。とはいえ、すぐに購入に踏み切れないという方もいるのではないでしょうか。

だからこそ、各ブランドの価格改定のタイミングや市場動向をしっかり把握し、自分にとって最適な“買い時”を見極めて、無理のない計画を立てることが大切です。

ここでは、値上げ前に動くための具体的なタイミングや、中古市場の有効な活用法について紹介します。

値上げ前の駆け込み購入のタイミングとは?

多くのブランドは、毎年1月・3月・9月といった年度やシーズンの切り替わり時期に価格改定を実施する傾向があります。とくに1月の年初や9月の秋冬シーズン前は、大幅な値上げが行われやすいため注意が必要です。

こうしたタイミングを見越しての「駆け込み購入」は、数万円単位の差額につながるケースもあるため、ブランドの動向にアンテナを張っておくとよいでしょう。

価格改定の事前予測はどう行う?

シーズンの区切りや年度替わりなど、値上がりタイミングの傾向を踏まえたうえで、以下のような情報源を定期的にチェックしておくと、より確実に動けます。

  • ブランド公式サイトや直営店での事前告知
    一部ブランドは、改定の数日前に価格変更を通知することがあります。
  • 海外(特にヨーロッパ圏)の価格動向との比較
    日本より先に、海外で価格が改定されることもあります。並行輸入店の価格も参考にしましょう。
  • 専門メディアやSNSでの速報・リーク情報
    常連客やリセール業者の口コミから、価格改定の「兆し」を把握することも可能です。ただし、SNS等の情報は確実なソースに基づかない場合も多いため、注意しましょう。

これらを組み合わせることで、「事前に備える」ことは十分に可能です。とくに人気モデルを狙っている場合は、情報感度を高めておくことが損をしない第一歩になります。


中古市場を活用するのもおすすめ

また、ハイブランドの価格が年々上昇するなかで、「少しでも安く手に入れたい」という方には、中古市場の活用もおすすめです。

廃番となった希少モデルや、状態の良いユーズド品に出会えるのは中古ならではの魅力新品と比べ、数万円以上お得になるケースもあります。新品にこだわらず、視野を広げてみると、理想のアイテムに近づけるかもしれません。

当社が運営する公式通販サイト「WASTE_NOT(ウェイストノット)」では、真贋鑑定済みのブランド品を多数取り揃えています。随時更新しているので、気になる方はぜひチェックしてください。

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また、「今あるアイテムを売却して、新しいアイテムの購入資金にしたい」という方には、買取サービスの活用もおすすめです。近年の価格上昇にともない、中古市場での買取価格も上昇傾向にあります。上手に活用すれば、資金効率よく“買い替え”ができるでしょう。

弊社ブラリバでは、ブランド品の買取も強化中です!
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“値下げ”は期待しすぎず情報収集と早めの判断を

ハイブランドの価格は、原材料や人件費、為替、ブランド戦略などさまざまな要因で上昇を続けています。「値下がり」を期待して待つよりも、最新の情報をもとに冷静に判断し、タイミングよく購入・売却のアクションをとることが賢明です

以下のポイントを押さえておくことで、後悔のない判断がしやすくなります。

  • ハイブランドの値下げは非常にまれで、基本的には上昇傾向にある
  • 購入・売却ともに「タイミング」が最重要
  • 値上げ前の動向をチェックして、計画的な行動を心がけましょう

今後も価格改定の動きに注目しつつ、的確なタイミングで行動することが、損を防ぐ最大のカギです。

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Bain & Company『Global Luxury Report』:https://www.bain.com/insights/luxury-in-transition-securing-future-growth/
National Jeweler(米国宝飾業界誌):Tariffs & Designers – Pricing amidst instability
WWD JAPAN|価格改定関連ニュース:ルイ・ヴィトン、日本・米国で価格改定実施

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