
近年、ハイブランドを中心に値上げが相次ぎ、その影響を感じている方も多いのではないでしょうか。
とくに「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)」は価格改定が続いており、「値上げしすぎ」との声も少なくありません。毎年新たな価格改定が確認され、注目を集めています。
この記事では、2025年最新の価格改定情報にくわえ、値上げ後の人気商品価格についても解説します。また、値上げが中古市場に与える影響についても掘り下げていきますので、ぜひ最後までお読みください。
※本記事で記載している価格は、2025年更新時点のルイヴィトン公式サイトの定価を参考にしています。
目次
直近で行われたルイ・ヴィトンの値上げ
ルイ・ヴィトンでは、近年たびたび価格改定が行われています。2023年には4回の値上げが実施され、2024年2回の値上げが行われました。直近の値上げ時期は以下の通りです。
2023年
・2月3日
・6月1日
・7月19日
・9月19日
2024年
・2月19日(一部)
・5月28日
2025年
・2月15日(一部)
・4月15日
とくに2023年は、6月と7月の値上げの間隔が約1か月半と非常に短く、当時は多くの人から驚きの声があがっていました。そして2024年は、5月28日に全商品で値上げが実施されました。
また、2025年については4月15日に値上げされることが予定されています。
ルイ・ヴィトンの値上げは告知される?
ルイ・ヴィトンの値上げは、数%程度の値上げであれば、公式発表されないことが多いです。しかし、日頃から頻繁に購入する方であれば「店舗スタッフや外商さんから直接知らされることもある」との声もあります。(Yahoo!知恵袋等の意見を参考にしております。)
直接連絡をいただく関係性ではない方は、SNSで「ヴィトン 値上げ」などと検索してみると良いでしょう。上記のような、VIP顧客たちの投稿が見つかる可能性があります。
2025年の値上げは4月15日!すべての製品が3〜5%上がる
各種SNS上では、ルイ・ヴィトン愛用者たちの「2025年の値上げについて担当さんから連絡が入った」という投稿が話題になっています。具体的な内容は以下となります。
ルイ・ヴィトン製品全般が、4/15(火)から3.5%程度の値上げ予定
2025年は、2月15日付近に財布など一部アイテムが3%〜5%値上がりしていましたが、今回はすべての製品が値上げされるとのことです。
気になるものがあれば、お早めに購入を検討しましょう。
価格改定で値上げ!ルイ・ヴィトン人気商品の最新価格一覧
2章では、ルイ・ヴィトンのバッグや財布などの人気アイテムを中心に、値上げ後の価格や値上げ率を解説します。 シリーズごとの定価改定前の価格と、定価改定後の価格(2025年更新時点の最新価格)がすぐに分かる一覧表で解説しますので、ルイ・ヴィトンの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
スピーディシリーズ
商品名 | 改定前の定価 | 改定後の定価 | 値上げ率&増加額 |
スピーディ・バンドリエール25 | 272,800円 | 279,400円 | 約2.4%(+6,600円) |
スピーディ・バンドリエール30 | 280,500円 | 289,300円 | 約3.1%(+8,800円) |
スピーディ・バンドリエール35 | 290,400円 | 299,200円 | 約3%(+8,800円) |
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スピーディは、1930年代に登場してから90年以上人気を集めているロングセラーシリーズですが、近年の度重なる値上げにより、購入のハードルが上がりつつあります。
前回のスピーディシリーズの値上げ率は約3%で、1点あたり6,000円〜8,000円の値上げ幅となりました。スピーディ・バンドリエールは2023年9月にも同様に約3%の値上げが行われており、ついに価格帯は30万円に迫っています。
アルマシリーズ
商品名 | 改定前の定価 | 改定後の定価 | 値上げ率&増加額 |
アルマBB(モノグラム) | 272,800円 | 279,400円 | 約2.4%(+6,600円) |
アルマPM(モノグラム) | 290,400円 | 299,200円 | 約3%(+8,800円) |
アルマPM(エピ) | 未計測 | 366,300円 | – |
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スピーディシリーズ同様、ルイ・ヴィトンの定番であるアルマシリーズの前回の値上げ率は約3%です。アルマBBは2022年2月頃では10万円台でしたが、同年に行われた価格改定によって20万円台となりました。
その後もアルマBB、アルマPMともに値上げが行われ、現在の価格は30万円前後という結果になっています。エピ素材のアルマPMに関しては、40万円近い価格です。
ネヴァーフルシリーズ
商品名 | 改定前の定価 | 改定後の定価 | 値上げ率&増加額 |
ネヴァーフル PM | 250,800円 | 258,500円 | 約3%(+7,700円) |
ネヴァーフル MM | 260,700円 | 268,400円 | 約2.9%(+7,700円) |
ネヴァーフル GM | 268,400円 | 276,100円 | 約2.8%(+7,700円) |
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使い勝手が良く、幅広い年齢層から人気のあるネヴァーフルシリーズ。もっともコンパクトなPMサイズは、2022年2月時点では約19万円でしたが、現在では25万円台まで上昇しました。
その後もシリーズ全体で数回の価格改定が行われ、現在はさらに高価格帯に移行しています。また、2023年2月には一時的に約3%の値下げがありましたが、その後の値上げでは全サイズが約3%の値上げ対象となりました。
オンザゴーシリーズ
商品名 | 改定前の定価 | 改定後の定価 | 値上げ率&増加額 |
オンザゴーPM (モノグラム) | 431,200円 | 448,800円 | 約4%(+17,600円) |
オンザゴーBB (モノグラム) | 457,600円 | 353,100円 | (-104,500円) |
オンザゴーGM (モノグラム) | 449,900円 | 477,400円 | 約6.1%(+27,500円) |
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2019年のサマーカプセルコレクションから高い人気を集めているオンザゴーシリーズは、販売当初の価格は30万円前後でした。しかし、2023年に4〜6%の大幅な値上げがあり、全体的に40万円台へ上昇しました。GMモデルはモノグラムタイプでも50万円台に迫る価格となっています。
モデルによってはその後も価格が引き上げられていますが、オンザゴー BBについては2024年に値下げされており、現在は35万円台に落ち着いています。
なお、「ルイ・ヴィトン × 村上隆」コレクションは価格が高く「BB:416,000」「PM:¥610,500」となっています。
サックプラシリーズ
商品名 | 改定前の定価 | 改定後の定価 | 値上げ率&増加額 |
プティット・サックプラ | 264,000円 | 279,400円 | 約5.8%(+15,400円) |
サックプラ BB | 343,200円 | 364,100円 | 約6%(+20,900円) |
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1968年の発売開始以来、約50年の歴史を持つサックプラは、一度廃盤となったものの、新型として復活。現在も女性を中心に高い人気を誇っています。
特筆すべきは、プティット・サックプラの価格推移です。2020年の発売当初は10万円台でしたが、度重なる改定により現在は30万円台付近まで上昇。サックプラBBに関しては40万円台まであと少しのところまできています。
ミニバッグ
商品名 | 改定前の定価 | 改定後の定価 | 値上げ率&増加額 |
ミュルティ・ポシェット・アクセソワール | 378,400円 | 401,500円 | 約6.1%(+23,100円) |
ポシェット フェリシー (モノグラム) | 199,100円 | 211,200円 | 約6%(+12,100円) |
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ルイ・ヴィトンのミニバッグカテゴリーも前回の改定で約6%の値上げとなりました。注目すべきは、比較的手頃とされていたミニバッグカテゴリーの価格帯の変化です。
とくにミュルティ・ポシェット・アクセソワールは40万円を超え、従来のミニバッグの価格帯を大きく上回る水準となりました。
ポシェット フェリシーも20万円を超え、ミニバッグ全体の価格帯が上昇傾向にあります。この傾向は、ルイ・ヴィトン全体のポジショニングの変化を示唆しているとも考えられます。
財布
商品名 | 改定前の定価 | 改定後の定価 | 値上げ率&増加額 |
ポルトフォイユ・エミリー | 89,100円 | 84,700円 | -4,400円 |
ポルトフォイユ・クレマンス | 82,500円 | 88,000円 | 約6.6%(+5,500円) |
モノグラム ジッピーウォレット | 112,200円 | 114,400円 | 約1.9%(+2,200円) |
ポルトフォイユ・サラ フューシャ | 92,400円 | 95,700円 | 約3.5%(+3,300円) |
モノグラム アンプラントレザー ポルトフォイユ・クレマンス | 156,200円 | 159,500円 | 約2.1%(+3,300円) |
モノグラム ポルトフォイユ・ヴィクトリーヌ | 79,200円 | 81,400円 | 約2.7%(+2,200円) |
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今回のルイ・ヴィトンの財布価格改定では、モデルごとに1.9%〜6.6%と幅広い値上げ率が見られました。とくに、定番人気のポルトフォイユ・クレマンスは約6%以上の値上げとなりました。逆にシンプルなポルトフォイユ・エミリーは、一時期9万円にも届きそうだったものの、現在は8万円前半台に少し落ち着いています。
いっぽう、ジッピーウォレット(約2%)や高級素材を使用したモノグラム アンプラントレザーのアイテム(約2.5%)は値上げ率が比較的低く、モデルや素材による価格戦略の違いがうかがえます。
エミリーやクレマンスなど値上げ率が高いアイテムは、今後も同様の傾向が続く可能性を考慮すると、次回の価格改定前に購入を検討する価値がありそうです。対照的に、値上げ幅が小さいアイテムについては、購入を急がずじっくり検討するのもよいでしょう。
↓ルイ・ヴィトンの人気アイテムをチェック
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ルイ・ヴィトンが値上げする4つの理由
ルイ・ヴィトンはここ数年で度重なる値上げを行っていますが、一体なぜこれほど価格改定が行われるのでしょうか?下記4つの理由が要因だとされています。それぞれ詳しく確認していきましょう。
- 円安の影響
- 輸送費の高騰
- 原材料や人件費の高騰
- ブランド価値を守るため
円安の影響
まず、円安が与える影響について解説します。円の価値が下がると輸入コストが増加するため、日本国内で販売される海外ブランド品の多くが値上げされます。
たとえば、“1ドル=100円”であれば10万円で仕入れられる商品も、“1ドル=120円”の円安になれば12万円の支払いが必要となります。企業側はこのコスト増加分を埋めるために、定価を引き上げざるを得ないというわけです。
2025年の円安動向を振り返ってみると、1月には1ドル=156円台、2月時点では1ドル=151円台と、引き続き円安傾向が続いています。ルイ・ヴィトンも海外ブランドのひとつであり、円安による仕入れコストの上昇が、日本国内での価格上昇の大きな要因となっています。
輸送費の高騰
近年の世界的な輸送コストの上昇は、商品価格に大きな影響を与えています。2020年のコロナ禍初期、欧米諸国でのロックダウンにより人と物の移動が制限され、生活必需品や娯楽用品の需要が急増した結果、国際物流の荷物量も急増しました。
同時に、中国でのコンテナ生産が一時的に減少したことで世界的なコンテナ不足が発生し、2025年現在も解消には至っていません。このコンテナ不足が主な要因となり、海上運賃が急騰。これが輸送コスト全体の引き上げに繋がっています。
さらに、ウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰も、輸送コスト上昇の一因となっています。とくにアジアから欧米への航路では、コンテナ不足に加え、港湾での混雑やトラックドライバー不足といった問題が複合的に発生し、輸送の遅延とコストの高騰が長期化しています。これにより、輸送費の増加が最終的に商品の価格に転嫁される形で反映されています。
出典:三菱商事ロジスティクス株式会社 MCLOGI
出典:東洋経済オンライン
原材料や人件費の高騰
高級ブランドが使用する皮革や金属といった原材料は、世界的な需要増加やインフレの影響で価格が上がっています。ルイ・ヴィトンのアイテムは上質な素材が使用されています。なかでも牛革を使用した製品については、上質な革の確保がますます難しくなっています
。これは、近年の牛肉消費の増加に伴い、供給量を増やすために量産が進んだことで、全体的な革の質が低下し、上質な牛革の総数が減少しているためです。結果として高品質な原材料の確保が困難となり、価格が高騰しています。
また、職人や熟練した人材を雇用し続けるために人件費も増加しています。ルイ・ヴィトンが値上げする理由には、こうした製造コストの上昇も含まれており、品質維持のために価格調整が必要とされています。
ブランド価値を守るため
高級ブランドは価格が低下するとブランド価値が下がることがあるため、意図的に値上げすることがあります。ルイ・ヴィトンも価格を上げることで、希少価値やブランドステータスを保ち、プレミアム感を維持する戦略を取っています。また、高価格帯を保つことで顧客層に一定のステータスを提供し、他のブランドとの差別化を図っています。
値上げによる中古市場での価格変動
価格改定によって現行の商品の定価が変わると、中古市場にも影響があります。もともとの価格が上がれば、底上げされて中古品の販売価格も少し上がります。販売価格が上がると聞くとネガティブな印象がありますが、いっぽうでよい点もあります。
それは、“買取価格がアップ”することです。ルイ・ヴィトンはハイブランドの定番で、需要と供給いずれも高いため、中古であっても高価格で取引されることも多くあります。そのため、不要なルイ・ヴィトンのアイテムがある場合は、今のタイミングで売ってしまうのもひとつです。
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実際にルイ・ヴィトンのアイテムについて、参考買取価格は以下のとおりです。※
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※掲載された価格は2025年更新時点のものです。※表示価格はあくまでも参考価格であり、実際の買取価格を保証するものではございません。実際の買取価格は、相場・在庫状況や商品の状態に応じて変動いたします。あらかじめご了承ください。
ルイ・ヴィトンの値上げまとめ
本記事では、ルイ・ヴィトンで行われたこれまでの値上げ、および今後の値上げについてご紹介しました。
ルイ・ヴィトンにかかわらず、頻繁な価格改定により、ブランド価値と高級感がさらに際立っています。こういった値上げの背景には円安や製造コストの上昇があり、これらの影響を受けて価格改定が行われています。
ここ数年で複数回の値上げが実施され、直近では全商品を対象に平均3〜5%程度の値上げが予定されています。
また、値上げにより、市場でのリセールバリューも高まるため、ルイ・ヴィトンを資産として考える購入者も増えています。購入を検討されている方は、欲しいモデルの価格推移を確認し、ルイ・ヴィトン正規店や信頼のおけるブランド専門店で相談することをおすすめします。