
近年、価格の高騰で大きな注目を集める「金」。なぜこれほど高い価値を持っているのでしょうか。
「手元にある金製のアイテムの価値は?」「金の売り時っていつ?」と気になっている人にとっても、金の価値が高い理由を確かめておくことは資産を守るうえで大切です。
この記事では、金の価値が高い理由を解説します。金相場の推移や今後の見通しもまとめていますので、ぜひご一読ください。
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※本記事に記載された内容は、複数の業界レポートや公開情報をもとに編集・推定したものです。
※本記事に記載された内容は一般的な傾向を解説したものであり、実際の買取価格や査定結果を保証するものではありません。金の売買はご自身の判断と責任において行ってください。
※本記事は当社が独自に作成したものであり、紹介している正規店およびブランドとは一切関係がありません。
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目次
金の価値が高いのはなぜ?5つの理由

金が高く評価される理由には、以下の5つが挙げられます。
- 産出量に限りがある
- 腐食しにくく長期間保存できる
- 加工しやすく幅広い用途で使われている
- 世界中で需要がある
- 世界中で取引され換金しやすい
以下で一つずつ確認していきましょう。
①産出量に限りがある
金は地球上に存在する量が限られており、鉱山からの供給も短期間では増やしにくい金属です。
米国地質調査所「USGS」の情報によると、2025年の世界の金鉱山生産量は約3,300トン。確認埋蔵量は、約6万6,000トンと推定されています。
また、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の「金市場入門:市場規模と構造」では、2025年末までに採掘した金は約22万2,600トンと報告されています。
このように限られた量しか供給できない希少性は、金の高い価値を支える一因となっています。
世界の金産出量や主要な生産国については、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>金の産出量ランキングTOP10!最大の金生産国はどこ?
USGSが公表している埋蔵量は、現在の経済・技術条件で採掘可能と評価された量のことです。地中にある金の総量ではない点は押さえておきましょう。
参考:金市場入門:市場規模と構造|ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)
Mineral Commodity Summaries 2026|USGS
②腐食しにくく長期間保存できる
金は、空気や水などと反応しにくい性質を持っています。錆や腐食による劣化が起こりにくく、長期間保管しても化学的な性質は変わりません。
素材そのものが劣化しにくいため、資産としての価値を保ち続けられるのです。
③加工しやすく幅広い用途で使われている
金は展性・延性に優れ、叩けば薄い金箔に、引き延ばせば細いワイヤー状に加工できます。このように加工しやすく、多様な用途に適応できる点も金の価値につながっています。
薄膜や細線、メッキなど加工の自由度が高いため、宝飾品はもちろん、電子部品のような工業用途でも実用価値を発揮します。
④世界中で需要がある
金は投資面での需要が高いというイメージがあるかもしれませんが、宝飾品やテクノロジー分野などでも安定したニーズがあります。また、優位性の高さから中央銀行の準備資産としても選ばれています。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が公表したデータによると、2025年の金総需要はOTC(店頭取引)などを含め5,002.3トンでした。その内訳は以下のとおりです。
| 需要分野 | 2025年の需要量 |
|---|---|
| 投資 | 2,175.3トン |
| 宝飾品加工 | 1,638.0トン |
| 中央銀行・その他機関 | 863.3トン |
| テクノロジー | 322.8トン |
金の需要は複数の分野に広がっており、特定の用途だけに依存していないことが特徴です。
参考:金需要動向:2025年第4四半期および通年|ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)
⑤世界中で取引され換金しやすい
金は需要が高いだけでなく、実際の取引量も多い資産です。売買相手が見つかる可能性が高く、必要なときに換金しやすい点も金が資産として評価される理由のひとつといえます。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が公表したデータによると、2025年の金の平均取引額は1日約3,610億ドルでした。取引額の内訳を見ると、ロンドンのOTC市場が約1,800億ドル、先物市場などが約1,740億ドルです。
参考:戦略的資産としての金:2026年版|ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)
そもそも金はいつから価値がある?歴史が証明する金の魅力

ここからは歴史を振り返り、金の価値の原点をひも解いていきましょう。
【古代】装飾品や富の象徴として重宝されてきた
金と人類の関わりは深く、紀元前5千年の東ヨーロッパの遺跡から、金製の宝飾品が発見されました。古代エジプトでも、紀元前4千年紀の金製品が確認されています。
ビーズなどの装身具として使われていた金は、やがて王族や富裕層の装飾品にも用いられ、富や地位を表す素材として扱われるようになったといいます。
また、金は装身具としてだけでなく、神殿の装飾や葬送儀礼にも使われていたようです。
【紀元前7世紀末~6世紀】貨幣としての価値が定着した
紀元前7世紀末頃のリディアでは、金と銀の自然合金「エレクトラム(エレクトロン)」を用いた貨幣が流通し始めました。一定の重量を持つ金属が交換手段として使われ、金は貨幣としての役割を広げていったといいます。
紀元前6世紀のクロイソス王の時代には、金貨と銀貨が別々に鋳造されました。金は装飾品に加え、価値を測って交換するための素材としても定着していったのです。
【現代】金本位制の終了後も資産として保有され続けている
1870年代には主要国で金本位制が広がり、各国通貨の価値を金と結びつけるしくみが普及しました。金は国際的な通貨制度を支える基準として定着していきます。
1971年8月には、米国が外国政府などに対するドルと金の交換を停止。1973年には固定相場制も終わり、通貨価値を金に直接結びつけるしくみは事実上終了しています。
しかし、金そのものが持つ「実物資産」としての価値は失われず、「無国籍通貨」として再評価されています。そのため、金本位制が終わった現在も、金は長期的に価値を保つ資産として保有されています。
金の価値は「純度」で決まる!含有量が多いほど高価値
金には純度があり、含有されている金の割合によってK24やK18、K14などに分けられています。同じ重量でも純度が高いほど価値は高くなり、もっとも評価されるのはK24です。
代表的な純度の違いは、以下のとおりです。
| 純度 | 金の含有率 | 金以外の割合 | おもな特徴 |
|---|---|---|---|
| K24 | 99.9%以上 | 約0.01~0.1% | ・地金としての評価が高い ・柔らかく変形しやすい |
| K18 | 約75% | 約25% | ・純度と耐久性のバランスがよい ・ジュエリーなどに多く使われる |
| K14 | 約58.3〜58.5% | 約41.5〜41.7% | ・K18より金の割合が低い ・比較的硬く、日常使いにも向いている |
※K24も純度100%とは限らず、微量の不純物を含むことがあります。
なお、素材としての金の価値は純度で決まりますが、ジュエリーなどの製品の場合、ブランドのステータス性やアイテムのデザイン性などの付加価値が評価に反映される場合もあります。
金の純度や刻印の見方について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
>>金の純度とは?18金・24金など種類一覧&単位の意味をやさしく解説
現在、金の相場は上がった?下がった?金価格の推移

金の価値は古代から認められていることがわかりましたが、現在の相場(価格)はどうなっているのでしょうか。
今の金相場は?過去から現在の推移をおさらい!
| 年 | 参考小売価格(税抜)の年平均 |
|---|---|
| 2015年 | 4,564円/g |
| 2016年 | 4,396円/g |
| 2017年 | 4,576円/g |
| 2018年 | 4,543円/g |
| 2019年 | 4,918円/g |
| 2020年 | 6,122円/g |
| 2021年 | 6,402円/g |
| 2022年 | 7,649円/g |
| 2023年 | 8,834円/g |
| 2024年 | 11,718円/g |
| 2025年 | 17,302円/g |
上記の表を見ると、2015年から2025年までの国内金価格は、長期的に見ると大きく上昇していることがわかります。ただし、短期的には価格が下がる時期もあります。
現在の金相場においても一時下落する場面が見られるものの、高値圏で乱高下し続けているといえるでしょう。
金価格の長期的な推移について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>金価格は10年後に3万円?乱高下の理由と将来予測・投資戦略
今後、金の価格はどうなる?
今後の金価格は、経済環境によって上昇・下落の両方の可能性があります。
たとえば、2026年現在に近い経済環境が続く場合、金価格は一定の範囲で推移すると想定されています。いっぽう、景気が底堅く、金利や米ドルが上昇すれば、金価格には下落圧力がかかる可能性があります。
ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が公表した、2026年後半の金価格仮想シナリオも参考にしてみてください。
| シナリオ | 想定される値動き | おもな環境 |
|---|---|---|
| 上昇 | +5%~+20% | ・景気悪化・地政学リスクの再拡大 ・金利低下への期待 |
| レンジ圏 | −5%~+5% | ・現在に近いマクロ経済環境が続く |
| 下落 | −5%~−15% | ・景気の底堅さ ・利回り上昇 ・市場の不安後退 |
※この予測は米ドル建ての国際金価格が基準です。日本国内の金価格はドル円為替相場の影響も強く受けるため、国際価格が上昇しても円高ドル安が進めば、国内価格は下落する可能性がある点に注意が必要です。
今後の金相場について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
>>金価格、今後どうなる?10年後・20年後のAI予想も解説!
参考:金価格の2026年中間見通し:ポイントブレイク|ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)
金価格が上がる要因は?3つの具体例
金価格の上昇には、下記のような要因が影響します。
- 金利や債券利回りの低下
- 米ドル安
- 地政学リスクや景気不安の高まり
たとえば金利が低下すると、預金や債券で得られる利息の魅力が減ります。そうなると、国や企業など発行体の破城によって価値が下がるリスクの少ない「実物資産」である金へ資金が流れやすくなります。
また、世界情勢が不安になると安全資産として買われるほか、米ドルと金は逆の値動きをしやすいため、ドル安が進むことも金価格が上がる要因のひとつです。
ただし、株価暴落など相場が急変した局面では、現金化を優先して一時的に金が売られるケースもあります。
今後の金価格や下落した理由については、下記の記事を参考にしてください。
>>金価格が2倍になる可能性はある?現在の動向と今後の予想・売買タイミングを解説
>>金価格が下落したのはなぜ?いつまで続く?理由と今後の見通しを解説
実際、金の価値はどのくらい?買取実績を紹介

世界的な要因で金相場が高騰している現在、投資用のインゴットだけでなく、K18のネックレスや指輪といった金製品の買取価格も上昇傾向にあります。
たとえノーブランドであっても金製品であれば価格がつく可能性が高いです。ブラリバでの買取実績を例に、金製品の買取価格の目安を見てみましょう。
| アイテム名 | K24 インゴット | K18 ネックレス | K14 ダイヤブレスレット |
| 買取参考価格 | 157万7,000円 | 49万6,400円 | 10万9,600円 |
| 状態ランク | A | B | B |
| 買取日 | 2025年4月 | 2025年4月 | 2026年1月 |
※買取金額は過去のお取引の実績で、現在の買取金額を保証するものではございません。実際の買取価格は、当日の金相場、お品物の状態などにより変動いたします。
金の価値に関するよくある質問

ここでは、金に関するよくある質問に回答します。
カラーゴールドも価値が高い?
カラーゴールドとは、金に銀や銅、パラジウムなどの「割金」とよばれる色味を買えるための金属を加えて、色合いを調整した合金のことです。
このカラーゴールドにも金としての価値があります。
K18の場合、金の含有率は75%であり、ベースとなる金の価値は変わりません。ただし、残りの25%に含まれる金属の種類によっては査定額が変動することがあります。
カラーゴールドについて知りたい人は、下記の記事も参考にしてみてください。
>>【イエローゴールドとは】18金との違いや他ゴールド素材との比較、メリットを解説
>>ピンクゴールドとは?意味や変色を防ぐためのお手入れ方法なども紹介
>>ホワイトゴールドとは?プラチナとの違いや人気の理由も紹介
金以外の貴金属にも価値はある?
金と同様に、プラチナや銀、パラジウムなどの金属にも価値があります。価格は希少性や供給量、宝飾・工業分野の需要などに左右されるため、金と同じ値動きをするとは限らない点は押さえておいてください。
銀やプラチナの価値については、下記記事にもまとめています。
>>銀貨の価値まとめ!今後は上がる?国内外銀貨の相場一覧
>>プラチナの資産価値とは?今後需要がますます上がるって本当?
金の売り時はいつ?
金相場が高い水準にある時期は、金を売るタイミングのひとつです。ベストタイミングで売却するためにも、日頃から金相場の動向をチェックしておくことが大切です。
金の売り時について詳しく知りたい人は、下記の記事も参考にしてください。
>>金の売り時はいつ?高く売れるタイミングの見極め方やコツを解説!
状態を問わず金製品に価値はある?
古くなった金製品や壊れた金製品であっても、素材としての価値は失われません。
たとえば、切れたネックレスや変形した指輪でも、金の純度や重量が確認できれば買取対象となります。
金には高い価値がある!まずは手元の金製品の価値を確認しよう
金に価値がある理由には「産出量が限られる」「劣化のしにくさ」「加工のしやすさ」「世界的な需要と換金性の高さ」などが挙げられます。金は古代から価値を認められており、現在もその価値は失われていません。
金の価値は純度が上がるほど高く、なかでも純金(K24)は評価されやすいです。ただし、金の評価は純度だけではなく、当日の金相場や重量などによっても変わります。
自宅にある金製のジュエリーやインゴットなどの売却を考えている場合は、日頃から金相場の動向を確認し、売却のタイミングを見極めることをおすすめします。

