
アクセサリーを購入する際、質の高い「シルバー925」を選ぶ人は多いはず。本物かどうかは刻印で判断できると思いがちですが、実は巧妙につくられた偽物も存在します。
銀の価値が高まる今、シルバー925の偽物も増えているため、偽物の見分け方を把握しておきたいところです。
この記事では、買取サービス「ブラリバ」の査定士が監修した、シルバー925の偽物の見分け方を解説します!刻印の確認や身近な道具を使った方法など、誰でも手軽にお試しいただけます。
※掲載している商品画像は、当社が独自の基準で真贋チェックを行い、基準を満たしたものを使用しています。
※本記事は「偽物の流通を推奨する」または「偽物の買取を行う」ことを目的とした内容ではありません。
※本記事はブランド公式の情報ではありません。あくまで参考情報としてご活用ください。
※記載している見分け方は一例であり、すべての偽物やすべての製品に当てはまるものではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
目次
シルバー925(Sv925)とは?素材の特徴を解説!

シルバー925(別名:スターリングシルバー)は、銀の含有量が92.5%の銀合金です。残りの7.5%には銅などが混ざっています。
純銀は柔らかいという特性がありますが、割金を混ぜることで硬度が増し、一般的なアクセサリーや食器などによく使われています。
また、ここ数年は銀価格が大きく上昇している影響で、人気が高くなっています。田中貴金属によると、2024年1月平均の国内銀価格は110.92円/gでしたが、2026年1月の平均国内銀価格は486.4円/gを記録。2年間で4倍以上に急上昇しました。
しかし、こうした価値上昇も相まって、巧妙な偽物が多く出回っていることも事実。せっかく手にしたアイテムで後悔しないよう、基本的な真贋知識を知っておきましょう!
出典:銀価格推移|田中貴金属
自宅で試せる!シルバー925の見分け方7選
ここからは、シルバー925の本物と偽物を見分けるポイントを7つに絞って紹介します。身の回りの道具などを使い、自宅でも簡単に試すことが可能です。
紹介する内容は、あくまで真贋ポイントの一例であり、すべての偽物に当てはまるわけではありません。とくに最近は本物そっくりに作られたケースも見受けられるため、お手元のアイテムと特徴を照らし合わせながら、複数の真贋ポイントで確認してください。
見分け方①ホールマークや刻印をチェックする
まずはホールマークや刻印をチェックして、シルバー925かどうかを確かめてみましょう。おもに2つのチェックポイントがあります。
ホールマークや刻印の種類
日本では造幣局によって、貴金属製品の品位を表すホールマーク(証明記号)が、任意の制度として設けられています。
銀製品を表すホールマークは【日本の国旗+ひし形の中に千分率の品位】で構成されており、シルバー925の場合、【日本の国旗+ひし形の中に925】と決まっています。
ジュエリーやシルバー製品などにおいては、ブランドや職人独自の刻印が刻まれていることもあります。たとえば、日本のジュエリーブランド「TASAKI(タサキ)」では、【四角の中にS】がシルバーを表す刻印として使われています。

画像は当社の基準内品のタサキ シルバー925アイテムの刻印部分
ブランドで共通した決まりはありませんが、シルバー925はほかに「Sv925」「925」「STERLING」といった刻印が使われていることが多いです。

画像は当社の基準内品のシルバー925 刻印部分
こうした刻印はシルバーだけではなく、金やプラチナ、メッキ製品独自のものもあります。まずは刻印を確認することで、シルバー925か、それ以外の貴金属であるかを確かめましょう。
刻印の種類をより詳しく知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。
>>貴金属別の刻印一覧!純度やホールマークの見分け方を紹介
刻印の精度

画像は当社の基準内品のシルバー925 刻印部分
メッキ製品であるにも関わらず、シルバー925の刻印が施されている偽物のケースもあります。そのため、「刻印の精度」も合わせてチェックしたいところ。
本物は文字がくっきりしていて読みやすい刻印の仕上がりになっていることが多いいっぽうで、偽物は文字のバランスが悪かったり、刻印が読みにくかったりすることがあります。
しかし、ホールマークや刻印を打つことは義務ではないため、「刻印がない=偽物」とは言い切れません。ブランドやアイテムの仕様、製造時期によっては刻印が異なることもあるため、ほかのポイントも合わせて確認しましょう。
見分け方②磁石に反応するかを確認する

シルバー925の本物と偽物を見極めるには、磁石を使ったチェックも有効です。
純銀は磁石につかない特性を持つため、銀を多く含むシルバー925は磁石に反応しにくいといえます。もし強く反応する場合は、内部に鉄などの磁性金属が使われている偽物の可能性が高いです。
また、本物のシルバー925を使ったアクセサリーであっても、留め具などに鉄製のパーツが含まれている場合は、その部分だけ磁石に反応することがあります。
割金の種類によっては弱い反応が見られることもあるため、あくまで判断材料のひとつとして活用してください。
見分け方③変色を確認する

画像は当社の基準内品のシルバー925
「シルバーアクセサリーをつけて温泉に入ったら、黒ずんでしまった」そんな経験をしたことがある人もいるかもしれません。
銀は「硫化」する性質を持っており、硫黄と化合すると表面が黒く変色します。これが「黒ずみ」の状態です。温泉での黒ずみは、温泉成分の硫黄に反応したと考えられます。
シルバー製品の独特の黒ずみは、銀を含む表層で起こりやすい現象であり、正しくお手入れすれば元の輝きを取り戻すことができるため、本物を見極める指標になります。
お手持ちのアイテムに黒ずみがあるかを確認し、目立たない場合は布で軽く拭ってみてください。布に黒っぽい汚れが付着すれば、銀が含まれていると推測できるでしょう。
また、通常の銀は鉄のような赤錆びは起きにくく、日常的な黒ずみのおもな原因は硫化や塩化によるもの。そのため、赤や茶、青緑など、色のついた錆びが見られる場合には、シルバー925ではない可能性が高いです。
ただし、銀メッキも硫化して表面が黒ずむため、黒ずみだけでシルバー925だと過信せず、慎重に判断してください。
見分け方④塩化による変色を確認する
上記で紹介した硫化よりも、素早く変色を確認する方法があります。
シルバー925のアイテムを塩素系の漂白剤に浸けると、黒っぽく変色します。これは「塩化」と呼ばれる現象で、銀を含むシルバー925であれば数分で変色するケースが多いです。
ただし、塩化による黒ずみは、硫化よりも落ちにくいです。そのため、大事なアイテムでは避ける、または見えにくい内側などで試してみるとよいでしょう。
見分け方⑤削ったときの内部素材を確認する
アイテムを傷つけることになってしまうためおすすめはしませんが、銀製品の一部を削って中の素材を確認するのもひとつの手段です。
銀メッキは銀以外の素材の上からメッキされているため、表面を削ると中から異なる色の素材が見えることがあります。
まずはすでについている傷を観察し、表面の傷から別の金属が見えていないかを確認してみてください。
古いメッキ品であれば、使い込むうちに中の金属が露出し、ピンク色や黄色に変色しているケースもあります。ただし、査定時の価値を下げるリスクも伴うため、大切なアイテムの研磨は控えることをおすすめします。
見分け方⑥熱伝導率の違いで見分ける
シルバーは金属の中でもトップクラスの熱伝導率を誇り、温度変化が非常に速いのが特徴です。そのため、熱伝導率を確かめることで、素材を推測することができます。
本物のシルバー925を加熱または冷却すると、速く温まったり、冷めたりします。たとえば、氷の上に本物の銀製品を置くと、早く溶け出す傾向があります。
ただし、金属の加熱は危険が伴う行為であり、安全が確保された環境でのみ行える方法です。個人で加熱を試すのは控えましょう。
見分け方⑦比重を測って素材を判断する
素材の比重(密度)を計測して、金属を見分ける方法があります。買取専門店などでは比重計を利用することがありますが、「はかり」や「水」などを使えば、簡易的な比重測定が可能です。
必要なものと比重測定方法は以下のとおりです。
【必要なもの】
- 比重を調べたい銀製品
- 0.01g~計測可能なはかり
- 糸(またはクリップなど)
- 水を入れる容器(大きめのプラカップなど)
【比重を測る手順】
- 銀製品そのままの重さ(質量)を測る
- 水を入れた容器をはかりに載せ、「0」にリセットする
- 銀製品を糸やクリップなどで吊るせる状態にする
- 糸で吊るした銀製品を水を入れた容器に入れて重さ(体積)を計測する(※)
- 下記の計算式で比重(密度)を算出する
※銀製品は完全に水に浮いた状態にし、容器の内壁や底に触れないように注意する
【計算式】
①質量(g)÷④体積(cm3)=比重
本物のシルバー925の比重は、一般的に「10.35」です。この値であればシルバー925の可能性が高く、範囲外であればシルバー925以外の金属である可能性が高い、と見分けられます。
ただし、家庭用のはかりでは誤差が生じやすく、割金の種類によっては数値が前後する可能性があります。あくまでも、目安のひとつとして捉えましょう。おもな金属と一般的な比重は以下を参考にしてください。
| 金属 | 比重 |
|---|---|
| シルバー925 | 10.35 |
| 純銀 | 10.49 |
| 純金 | 19.32 |
| 純銅 | 8.94 |
| プラチナ | 21.45 |
| 真鍮(6/4黄銅・7/3黄銅) | 8.42~8.55 |
| 鉄 | 7.874 |
※出典:金属の比重・融点表|吉田キャスト工業
シルバー925の偽物を避ける3つの注意点

画像は当社の基準内品のシルバー925
おもにアクセサリーとして人気が高いシルバー925。しかし、中には残念ながら「925」と刻印された偽物も多く出回っています。ここでは、ブランド品のシルバー925の偽物を避けるための注意点を詳しく紹介します。
①N級品=偽物!購入を避ける
「N級品」「スーパーコピー」と記載されているアイテムは偽物です。購入を避けましょう。
とくにハイブランドのシルバー925アイテムはコピー品が多く、こうした言葉が使われていることがあります。
素材がシルバー925とされていても中身が銀である保証はなく、実際には安価な金属にメッキを施しただけの可能性が高いのです。
②フリマアプリ・個人間取引での購入は要注意
フリマアプリや個人間取引で販売されているシルバー925は、本物である保証がなく、トラブルも起きやすくなります。
出品ページに「925刻印あり」「本物です」と書かれていても、刻印そのものが偽造されている可能性も否定できません。
とくにフリマアプリなどのインターネット上では、写真のみで確認することになります。実際の質感や重さを判断しにくく、画面越しでは実物とは異なる印象を抱くケースもあるでしょう。
さらに、個人間で発生したトラブルは、サービスを提供する運営会社に対応してもらえないこともあり、泣き寝入りするしかないことも。そのため、信頼性の低い出品者や業者からの購入は要注意です。
③並行輸入品と偽っている業者もある
「並行輸入品」とは、正規のルートを通さずに海外から輸入された本物の商品を指す言葉です。しかし、この言葉を悪用し、並行輸入品を装って偽物を販売する悪質な業者が少なくありません。
シルバー925である根拠や証明が一切ない販売実態も多く、信頼性に欠けるのが現状です。「海外正規ルート」といった聞こえのよい表現が並んでいる場合は、とくに警戒が必要です。
並行輸入を理由に返品ができなかったり、保証がなかったりするリスクは、万が一の際に大きな損失につながります。納得のいく買い物をするためにも、安易な言葉に惑わされず慎重に判断してください。
並行輸入品についてさらに詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。
>>【最新】並行輸入品とは?偽物との見分け方と安全な購入ガイド完全版
正規販売店での購入が最も安全!
本物のシルバー925を、安全に購入できるのは正規販売店です。製品保証やアフターサービスが整っているか、運営会社の実績や権威性があるかなどを確認しましょう。
ブランドの店舗や公式オンラインストアでは品質が保証されているため、「刻印があるかないか」以上に、販売元そのものの信頼を大切にすべきです。
正規店で購入するメリットは、以下のとおりです。
- 素材の基準や流通ルートが明確で品質が保証されている
- 相場に沿った適正価格で、真贋の不安やトラブルが起きにくい
- 返品や修理など、充実したアフターケアが期待できる
価格は相場どおりになりやすいものの、偽物を手にしてしまうリスクを考えれば、正規店での購入は賢明な選択といえるでしょう。
信頼できるリユースショップも選択肢のひとつ
正規販売店以外で現実的な選択肢となるのが、信頼できるリユースショップです。
専門の査定士により、独自の真贋チェック基準を満たした商品を販売しています。店舗では実際に手にとって確認できるため、安心です。
買取経験豊富な査定士が在籍する「WASTE_NOT」でも、シルバー925素材を使ったアイテムを豊富に取り扱っています!
>>「WASTE_NOT」でシルバー925のアイテムを見てみる
もしかして偽物?シルバー925のコピー品を買ってしまった場合の対処法

シルバー925は人気のアクセサリー素材ですが、残念ながら市場には巧妙な模造品も存在します。万が一コピー品を購入してしまったとしても、落ち着いて適切な対応をすれば、解決につながるかもしれません。
ここからは、偽物を買ってしまったときの対処法について詳しく解説します。
まずは購入元に問い合わせる
偽物の疑いがある場合、まずは購入元に連絡し、事実関係を確認することからはじめましょう。販売ページを見直し、素材の表記や真贋保証の有無といった記載内容と、手元にある現物に食い違いがないかを確かめてください。
素材の根拠や仕入れ先などについて、相手に納得のいく説明を求めることが大切です。フリマアプリなどを利用した際は、公式な連絡手段を使い、やり取りの記録をすべて残しておきましょう。
返品や返金制度があるなら、期限を過ぎる前に速やかに手続きを行う必要があります。感情的に「偽物だ」と断定するのではなく、事実確認を行う姿勢で対応することが、円滑な解決への近道となります。
もし、こうした働きかけをしても誠実な対応が得られない場合は、次に紹介する方法を検討してみてください。
消費者センターや警察に相談する
販売者とのやり取りで解決しない場合は、消費生活センター(消費者ホットライン「188」番)や警察への相談を検討しましょう。
消費生活センターは、事業者とのトラブルに関して返品や返金、契約上の助言を行ってくれる心強い公的窓口です。
また、詐欺の可能性があると感じたら、被害拡大を防ぐためにも警察相談専用電話「#9110」を利用してみてください。「#9110」は、すぐに被害届を出すのではなく、まずは困りごとを相談できる場として設けられている窓口です。購入時の記録ややり取りの履歴を整理して伝えましょう。
このように、専門知識を持つ第三者に相談することが、トラブル解決への正しい道筋となります。
参考:
消費者ホットライン|消費者庁
警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ|政府広報オンライン
正しい知識を身につけて、シルバー925を選ぼう
シルバー925は、ネックレスやリングなど幅広く人気がありますが、その注目度の高さから「925」と刻印された偽物やコピー品が出回るケースも多くあります。
なかには本物と見分けがつかない精巧な品もありますが、この記事で紹介した真贋ポイントを押さえておくことで、事前にトラブルを避けられる可能性が高まります。
偽物のシルバー925を見分けるチェックポイント
- ホールマークや刻印を確認する
- 刻印の精度を確認する
- 磁石への反応を確認する
- 硫化や塩化による変色を確認する
- 内部の素材を確認する
- 冷却して温度変化の速度を確認する
- 比重を測って確認する
上記はあくまで個人でも確認しやすい判断材料であり、一部だけが一致、または不一致となるケースも珍しくありません。自分で判断するのが難しいと感じた場合は、購入元へ問い合わせるか、専門家へ相談するのが最適です。
本物を安心して手に入れたい場合は、ブランド品の正規販売店や信頼できるリユースショップの利用がおすすめです。正しい知識を身につけ、納得できる品を見極めながら、シルバー925の魅力を存分に楽しみましょう。

