
翡翠(ヒスイ)は、古代から人々を魅了してきた神秘的な宝石です。美しい緑色を中心に白・紫・黒など多彩な色を持ち、「奇跡の石」とも呼ばれています。
この記事では、翡翠の基本的な特徴や種類、糸魚川など代表的な産地をはじめ、石言葉やスピリチュアルな意味、さらには価値の決まり方や本物の判別方法まで徹底解説します。
「翡翠とはどんな石なのか知りたい!」「翡翠の種類や価値を見極めたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
翡翠とはどんな石?特徴や主な産地を紹介

翡翠(ヒスイ)とは、美しい緑色をはじめ多彩な色合いを持つ宝石の一種です。
実際には「ジェダイト(硬玉)」と「ネフライト(軟玉)」という2種類の鉱物があり、総称して翡翠と呼ばれています。
翡翠はダイヤモンドやルビーのように単一の鉱物から成る宝石とは異なり、複数の鉱物が緻密に集まって形成される複合的な岩石。
主成分の大半は「ヒスイ輝石(ジェード輝石)」ですが、濃い緑色を示す部分は鉄・マグネシウム・カルシウムを含む「オンファス輝石」に近い化学組成を持つことが明らかになっています。
そのほかにも、曹長石・ぶどう石・方沸石・ソーダ珪灰石・チタン石・ジルコンなどの副成分が混在する場合があり、これらが色や透明度の微妙な違いを生み出します。なお、クォーツ(石英)は翡翠の形成環境では安定せず、別の鉱物に変化してしまうため含まれることはありません。
宝石の中でも靭性に優れ、日常的に身につけられる丈夫さが魅力。また、透明度や色の濃淡によって価値が大きく変わり、なかでも鮮やかな緑色と高い透明度を兼ね備えた翡翠は「インペリアルジェード」と呼ばれ、国際的に最高級の宝石として扱われています。
翡翠の特徴
翡翠はもともとは無色に近い鉱物で、鉄やクロムなどの成分が混ざることで美しい色が生まれます。
最大の特徴は「靭性の高さ」です。モース硬度6.5〜7と中程度の硬さながら、結晶が密に絡み合っているため圧力や摩耗に強く、古くから装飾品や護符に用いられてきました。
いっぽうで、内部には微細なヒビや層構造を持つことも多いため、強い衝撃には弱いというデリケートな面もあります。つまり「しなやかで丈夫だけれど、乱暴に扱うと壊れやすい」宝石といえます。
美しさを長く保つには、柔らかい布で汗や汚れを拭き取り、直射日光や強い衝撃を避けて保管することが大切です。
翡翠の性質やお手入れについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
>>翡翠のお手入れ方法!劣化を防ぐ保管のコツや注意点も解説
翡翠の産地
翡翠は世界各地で産出される宝石ですが、その生成には特殊な条件が必要です。
翡翠が生まれるのは、地球の表面を覆うプレートが別のプレートの下に沈み込む「沈み込み帯」と呼ばれる場所。ここで生じる強い圧力と地質作用によって、翡翠が形成されます。
そのため産地は世界でも限られています。代表的な地域は以下のとおりです。
おもな翡翠の産地
- ミャンマー
- グアテマラ
- ロシア
- アメリカ
- カザフスタン
- ニュージーランド
- 中国
- 日本
この中でも特に有名なのがミャンマーとグアテマラです。
ミャンマーは世界最大の翡翠産地で、現在流通している宝石質ジェダイトのほとんどがここで採掘されています。
とくに鮮やかな緑色と高い透明度を兼ね備えた最高級の翡翠はミャンマー産が代表格で、宝石市場で高額取引される翡翠の大半がミャンマー由来といわれています。
グアテマラも古くから翡翠文化を育んできた産地。とくにマヤ文明ではグアテマラ産翡翠を神聖な石と位置づけ、王族の装飾品や宗教儀式の道具に利用してきました。
グアテマラ産の翡翠は深い緑や黒に近い色合いを持つものが多く、歴史的価値の高さから現在でも注目を集めています。
日本では新潟県糸魚川市の姫川流域が唯一の“宝石質”翡翠の産地として知られています。
縄文時代から勾玉などに加工されてきた歴史があり、現在は「ヒスイ峡」など一部地域が国の天然記念物に指定されています。産出量は多くありませんが、学術的・文化的に非常に価値の高い翡翠を生み出しています。
なお、糸魚川以外にも鳥取県若桜町や長崎市琴海町、兵庫県養父市など日本各地で翡翠の産出は確認されています。ただしこれらは宝石質ではない場合が多く、装飾用として流通することはほとんどありません。
翡翠は日本の国石
翡翠は、2016年に日本鉱物科学会によって「日本の石(国石)」に選ばれました。
この選定は、単に糸魚川で産出するからというだけではなく、翡翠が日本の歴史や文化に深く根付いてきたことが評価された結果です。
縄文時代にはすでに勾玉や装身具に加工され、弥生・古墳時代には権威や祈りを象徴する石として大切にされました。実際に各地の古墳や遺跡から糸魚川産の翡翠が見つかっており、古代の日本に広がっていた交易や交流を物語っています。
こうした背景から、翡翠は単なる宝石ではなく、自然の恵みと日本の歴史・文化をつなぐ特別な石といえます。
国石として選ばれたのは、翡翠が持つ科学的な価値(鉱物としての特性)と文化的な価値(日本史で果たした役割)の両方を象徴しているからなのです。
翡翠にはジェダイトとネフライトの2種類がある
はじめに述べたとおり、翡翠にはジェダイト(硬玉)とネフライト(軟玉)の2種類あります。
かつては同じ石と考えられていましたが、現在では鉱物学的に別の種類であることが判明しています。両方とも「翡翠」と呼ばれますが、宝石として高く評価されるのはジェダイトです。
それぞれの特徴と違いを見ていきましょう。
ジェダイト(硬玉)

- 分類:貴石、本翡翠とも呼ばれる
- 主成分:ヒスイ輝石
ジェダイトは本来は白色ですが、クロムや鉄などの微量元素が加わることで鮮やかな緑色に発色。産地によって成分の違いがあり、ラベンダー、白、黒などカラーバリエーションも豊富です。
10段階あるモース硬度のうち、ジェダイトはモース硬度6.5〜7で中程度。ただし結晶が緻密に絡み合うため靭性(割れにくさ)が非常に高く、ジュエリーに向いています。世界の宝飾市場で「翡翠」といえば、基本的にこのジェダイトを指します。
ネフライト(軟玉)

- 分類:半貴石
- 主成分:透閃石を主体とする角閃石系の鉱物
緑〜暗緑色が中心で、稀に黒色も産出。ジェダイトのように多彩な色はありません。
モース硬度は約6で、ジェダイトより柔らかいことから「軟玉」と呼ばれています。
主に中国で産出し、古代から「玉(ぎょく)」として珍重されてきました。皇帝や貴族が愛用した装飾品の多くは、実はジェダイトではなくネフライト。ジェダイトに比べると宝石としての価値は低いものの、文化的・歴史的な重要性から今なお高く評価されています。
2つの違いや見分け方、価値についてくわしく知りたい方は「ジェダイトとネフライトの違い」の記事をぜひ参考にしてください。
翡翠の色のバリエーション
ジェダイトは「七彩の石」と呼ばれるほどカラーバリエーションが豊富な宝石です。もっとも有名なのは緑の翡翠ですが、実際には白・紫・黄・赤・青・黒など多様な色が存在し、それぞれに特徴や人気の地域があります。ここでは代表的な翡翠の色を詳しく紹介します。
緑翡翠(グリーンジェード)

もっとも一般的で人気が高い色です。淡いパステルグリーンから深い暗緑色まで幅広く存在します。クロム(Cr³⁺)や鉄(Fe)の含有量によって発色。
日本や台湾では濃く鮮やかな緑色が好まれるいっぽう、中国やマレーシアでは「アップルグリーン」と呼ばれる淡緑の人気が高い傾向にあります。
白翡翠(ホワイトジェダイト)

白翡翠(ホワイトジェダイト)は、不純物や別の元素をほとんど含まないため発色せず、白や乳白色の美しい色合いを見せる翡翠です。硬玉・軟玉のどちらでも産出されるのが特徴で、やわらかく清らかな印象から「純粋さを象徴する翡翠」として親しまれてきました。
さらに、純度がより高く透明度を備えたものは「氷翡翠(アイスジェダイト)」と呼ばれ、市場で非常に希少価値の高い宝石として扱われます。氷のように澄んだ見た目は、グラスジェードに近い高級翡翠と並んで評価され、中国を中心に人気が高まっています。
その優しく清らかな色合いから、古くから勾玉やお守り、装飾品として愛されてきた特別な存在であり、文化的価値と宝石的価値の両面を持つ色のひとつです。
紫翡翠(ラベンダー翡翠)

柔らかな薄紫色を持ち、アメリカやヨーロッパで人気が高い「紫翡翠(ラベンダー翡翠)」。発色原因はマンガン(Mn)やチタン・鉄の影響とされます。
アジア圏では緑に比べ評価が低めですが、欧米市場では需要が高く、ラベンダー色が均一で透明度が高いものは高額になります。
黒翡翠(ブラックジェード)

グラファイト(黒鉛)の含有によって黒や濃灰色を帯びた翡翠。
不透明ではなく半透明の独特な質感を持ち、グレーから漆黒までグラデーションが見られます。強さや魔除けの象徴として愛され、中国では特に人気です。
デザインジュエリーや男性向けアイテムで需要があります。
赤翡翠(レッドジェード)

鉄分が強く酸化した地層で生まれる赤やオレンジ系の翡翠。
ミャンマーでは稀に産出されますが、鮮やかな赤は希少。色の安定性に課題がある場合もありますが、珍しい色として注目されています。
日本は地層に含まれる鉄分が少ないため、赤系の翡翠は産出されません。産地の違いによって生まれる色の変化も、翡翠の面白いポイントです。
黄翡翠(イエロージェード)
鉄分や酸化の影響で黄色〜黄緑に発色する翡翠。
明るい色合いが縁起物として人気で、中国では金運上昇の石とされることもあります。鮮やかで濃い黄金色は産出が少なく、コレクターに珍重されます。
青翡翠(ブルージェード/オルメックブルー)
青翡翠は、淡い青緑色から灰青色を帯びる翡翠で、「ブルージェード」と呼ばれています。グアテマラ産の青翡翠は古代オルメカ文明やマヤ文明で神聖な石とされ、「オルメックブルー(Olmec Blue)」の名で知られています。祭祀用の仮面や装飾品に用いられ、神々や天空を象徴する石と考えられていました。
発色の原因は、鉄(Fe²⁺/Fe³⁺)イオンの含有によるとされ、クロム(Cr)主体の緑翡翠とは異なるメカニズムで色づきます。このため、青翡翠は鮮やかさよりも落ち着きや静謐さを感じさせる色合いになるのが特徴です。
濃緑の「インペリアルジェード」と比べると評価はやや低めですが、欧米ではその穏やかな色調が高く評価されています。特に透明度があり、均一な青緑を示す個体はコレクターやデザイナーズジュエリーの分野で人気があります。
翡翠原石に似た石・模造品との判別方法

翡翠と思って大切にしていた石が、実は違っていた…そんなケースも少なくありません。
翡翠とよく間違えられるものとしては、大きく分けて天然の鉱物と人工的に作られた模造品の2種類があります。
天然鉱物で翡翠に似ている石
- 蛇紋岩
- ロディン岩
- 緑石英
- 曹長岩
いずれも翡翠と色や質感が似ているため、産地や見た目だけでは判別が難しい石たちです。とくに蛇紋岩やロディン岩は鮮やかな緑色を帯びることがあり、一見すると高品質な翡翠に見えてしまうため注意が必要です。
模造品(人工素材)
- ガラス
- プラスチック樹脂
- 染色石(カルサイトやクォーツに色を付けたもの)
人工的に翡翠に似せて作られたもので、価格は安いですが価値は本物の翡翠とは大きく異なります。
では、本物の翡翠を見分けるにはどうすればよいのでしょうか。簡単なチェックポイントを紹介します。
透明度
翡翠はどれほど透明度が高くても、必ず色の濃淡や内包物があります。
光に透かしてみて「まったくムラがない石」や「気泡がある石」は、人工石や模造品の可能性が高いです。
重量感
翡翠の重さも、価値を調べるうえでチェックするポイントのひとつです。翡翠は比重が重い石なので、見た目の重量より重く感じます。
真上に投げて手のひらでキャッチしたときに、重みを感じたら翡翠の可能性が高いです。
ただし、素人が手で持っただけで確実に判別するのは難しいので、判断材料のひとつとして知っておくといいでしょう。
質感
翡翠は多孔質なので、表面をよく見ると微細なくぼみが残っていることがあります。
逆にあまりにもツルツルしている場合は、樹脂やガラスで加工された偽物かもしれません。
また、翡翠は熱伝導率が高い鉱物です。触ったときにひんやりと冷たさを感じ、しばらく握っても温まりにくいものは、本物の可能性があります。
下記の記事では、より具体的に見分け方を紹介しています。あわせてチェックしてください。
>>本物の翡翠の見分け方とは?色や光・質感で偽物を見抜く実践テクニック
翡翠の石言葉とお守りとしての効果
翡翠はその美しさだけでなく、石言葉やスピリチュアルな意味合いでも長く愛されてきました。
代表的な石言葉は以下の3つです。
- 調和
- 繁栄
- 守護
この3つに加えて、幸福・忍耐・知恵といった意味も伝えられており、幅広い象徴性を持つ宝石として親しまれています。
さらに、翡翠は色によっても異なる石言葉が込められているとされています。
たとえば、白翡翠は「浄化」、黒翡翠は「魔除け」、ラベンダー翡翠は「癒やし」など、それぞれの色が独自の意味を持っています。
そのため、自分に合った色の翡翠を選ぶことで、より深くお守りとしての力を感じられるでしょう。
お守りとしての翡翠
翡翠は古くから「身を守る石」として大切にされてきました。お守りとして翡翠のアクセサリーを身につけることで、スピリチュアルな効果を期待する方も多いです。
パワーストーンの世界では、翡翠を身につけることで次のような効果があると伝えられています。
- 災厄や悪い縁から身を守る
- 心を落ち着かせ、平穏をもたらす
- 冷静さや忍耐力を養う
- 人として大切な徳を育てる
とくに中国では、翡翠は「仁・義・礼・智・信」の五徳を備えた石とされ、皇帝や西太后といった権力者にも愛用されてきました。権威や信頼を象徴する石として、護符や装飾品に用いられてきた歴史があります。
翡翠の効果や石言葉をさらに知りたい方は、下記の記事もあわせてご覧ください。
>>翡翠の石言葉と効果!「すごい」「怖い」と言われる理由は?
翡翠の意味が「怖い」と言われる理由

もともと翡翠とは、鳥のカワセミを指す言葉です。
カワセミの美しい緑色の羽に似た色の石を翡翠玉(ひすいぎょく)と呼んだことが、翡翠の名前の由来です。
どこか可愛らしい印象のある由来ですが、いっぽうで「翡翠の意味が怖い」といわれることもあります。その背景には、次の2つの理由があります。
ひとつめの理由として、翡翠はかつて護符や魔除けとして使われていた過去があるため。
翡翠は古来より「特別な力を持つ石」とされ、護符や魔除けとして用いられてきました。古代中国では王の象徴とされ、神聖な儀式にも使用されたことから、神秘的で畏怖の対象となっていたのです。
ふたつめの理由は、不老不死をもたらすといわれているためです。
中国やミャンマーなどでは昔から翡翠は長寿のシンボルだとされており、体内の悪いエネルギーを取り除いてくれる効果があるといわれていました。
ただし現時点ではそれについて科学的根拠は認められておらず、スピリチュアル的な要素が強いとされています。
こうした言い伝えがおのずと「怖い」というイメージに繋がっている可能性が高いでしょう。
翡翠の価値は何で決まる?

魅力の多い翡翠ですが、やはり気になるのはその「価値」。
翡翠の価値を決める要素はいくつかあります。ここでは、価値の高い翡翠を見極める方法について解説します。
翡翠の色
色は、翡翠の価値を決める大きな要素です。緑の翡翠がもっとも人気が高く、次いで、ラベンダー翡翠が人気です。翡翠の色は、深く濃いほど価値が高くなります。また、色ムラのなさも重要なポイントです。
翡翠の産地
世界最大の翡翠の産出国であるミャンマーの翡翠はもっとも品質が高いとされています。ミャンマー産の翡翠は透明度が高く、艶のある美しい質感が特徴です。
また、中国の新疆ウィグル自治区のホータン地区から産出されるネフライトの中でも高品質の石は羊脂玉と呼ばれ、非常に価値の高い翡翠として取引されています。
翡翠の透明度
翡翠は、透明度が高いほど価値が高くなります。照明器具やライトで翡翠を光にかざしたときに、内包物や色むらが少なく、透明感のあるものほど高価です。
氷翡翠やラベンダー翡翠のように淡い色の石は透明感のあるものが多いですが、濃い緑の翡翠で透明度が高いものは希少です。そのため、透明度の高い緑翡翠は高額で取引されます。
翡翠のランク
翡翠は流通上の慣用区分として、A貨・B貨・C貨の3つのランクに分けられます。
- A貨:研磨や加工だけの天然翡翠
- B貨:樹脂に浸したり漂白などの処理をした翡翠
- C貨:染色処理してある翡翠
このうち宝石としての価値を持つのはA貨だけであり、B貨・C貨は大幅に価値が下がります。
含浸処理に注意!
翡翠は本来多孔質で白濁して見えることがありますが、酸で漂白してから樹脂を内部に浸透させる「含浸処理」を施すと、小さな孔が樹脂で埋まり透明感や艶が増したように見えるようになります。
しかしこれは人工的な美しさであるため「B貨」とされ、宝石としての価値は大きく下がります。
いっぽう研磨後に表面だけにワックスを塗って光沢を出す「ワックス加工」は内部を改変するものではなく、天然翡翠(A貨)にも一般的に施される仕上げ処理であるため、価値は下がりません。
最高級のランク・ろうかん
翡翠の中でも最高級のランクとされているのがろうかん(琅玕)と呼ばれるものです。インペリアルジェードとも呼ばれ、翡翠の中でも別格の価値を持ちます。翡翠のろうかんの条件は以下のとおりです。
- 鮮やかで深い緑色
- 透明度が高い
- ガラスのような艶
ろうかんの翡翠は国際的にも高い評価を得ています。アメリカの資産家であるバーバラ・ハットンが所有していたろうかん翡翠のネックレスは、27個の大粒の翡翠が使用されており、全て同じ原石から採掘されたように、色と透明度が完璧に揃っている点が特徴です。
このネックレスは、オークションで翡翠のアクセサリーとしては史上最高額となる約30億円で取引されました。
翡翠の価値を決める要素は多岐にわたります。
色・透明度・産地・処理の有無など、さらに詳しい評価ポイントは翡翠の価値に関する記事で解説しています。
高く売るコツや市場での評価基準を知りたい方はぜひご覧ください。
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翡翠は、色や透明度、産地、処理の有無など、評価基準がとても複雑な宝石です。専門知識がなければ本当の価値を見極めるのは難しく、自己判断だけで手放してしまうと大きな損につながることもあります。
翡翠の売却を検討している場合は、プロに相談するのも一案です。
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翡翠は多彩な魅力と深い歴史を持つ特別な石
翡翠は、多彩な色合いや強靭な性質、そして各地に根づく文化的背景など、数多くの魅力を備えた特別な宝石です。
ジェダイトとネフライトという2種類の違いをはじめ、色や透明度、産地によって価値が大きく変わるのも特徴であり、奥深さを感じさせます。
古代から人々に「守護」「繁栄」の象徴として愛されてきた翡翠は、今なお世界中で高い人気を誇ります。その歴史や意味を知ることで、単なる宝石以上の価値を感じられるでしょう。
参考文献:
GIA – “Jade Description”
GIA – “Jadeite Jade Quality Factors”
GIA – “Guatemalan Jadeite Jade: Rough and Finished”
Pennsylvania State University, “The Mineralogy and Cultural Significance of Jade”
Rochette, Erick. “Jade and Its Role in Ancient Mesoamerica,” Foundation for the Advancement of Mesoamerican Studies (FAMSI).

