
プラチナとは、和名で「白金(はっきん)」と呼ばれる、銀白色の美しい輝きを持つ貴金属です。その名称はスペイン語の「platina del Pinto(小さな銀)」に由来し、18世紀に南米で発見された当初は「価値の低い銀」として扱われていました。
しかし実際には、金に比べて年間産出量がごくわずか。2022〜2024年のデータでは16〜17分の1程度しかなく、その希少性は群を抜いています。
現代では結婚指輪やジュエリーの定番素材であると同時に、自動車の排ガス浄化装置や医療分野、水素燃料電池など先端技術にも欠かせない存在です。
本記事では、プラチナの性質や産地、用途、そして価値に至るまで、知っておきたい情報を詳しく解説します。
目次
プラチナとはどんな金属?
プラチナは、その美しさと特性により古くから人々を魅了してきました。神秘的な輝きを放つ装飾品として用いられた時代を経て、近代には科学的にその特性が認められ、現代では産業や文化を支える欠かせない金属へと発展しています。
とくに大きな特徴は、化学的に非常に安定していることです。変色や変質がほとんど起こらず、酸やアルカリ、硫化水素にも強いため、長期間にわたり美しい輝きを保てます。この安定性は、ジュエリーだけでなく工業製品にも広く活用される理由のひとつです。
さらに、融点が1,769℃と非常に高いため、金(1,064℃)や銀(961℃)をはるかに上回る耐熱性を備えています。柔らかく粘り強い性質もあるため、複雑で繊細なデザインのジュエリー加工にも適しています。
くわえて、肌にやさしくアレルギーを起こしにくい点も大きな魅力です。低刺激で安心して使えるため、医療器具や長期間身につけるアクセサリーの素材としても重宝されています。
プラチナの純度とグレード
プラチナとは、純度によって品質や用途が大きく変わる金属です。純度は「Pt」に続く数字で千分率(‰)で表記され、代表的な分類は以下の通りです。
Pt999
プラチナ含有率99.9%以上。最も純度が高く、投資用インゴットや記念品に使われます。ただし柔らかいため、日常的に使うジュエリーには不向きです。
Pt950
プラチナ95%含有。国際的なプラチナジュエリーの標準純度で、高級ブランドの結婚指輪や婚約指輪に多用されます。美しい白い輝きと適度な硬度を兼ね備えています。
Pt900
プラチナ90%含有。日本で最も一般的な純度です。Pt950より硬度が高く、日常使いに適しています。加工しやすいため、多彩なデザインに対応可能です。
Pt850
プラチナ85%含有。強度が求められるネックレスチェーンや留め具に用いられます。
以下の記事では、プラチナの純度について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
>>プラチナの純度に関する記事はこちら
プラチナはどこで採れる?世界の主要産地と生産量
プラチナは地球上のごく限られた地域でのみ産出される希少な金属で、とくに一部の国に生産が集中しています。これは価格や需給の変動に大きな影響を与える重要な要素でもあります。
以下、2024年時点での最新データをもとに、主要産地とその特徴についてまとめます。
主要産地ランキング(2023〜2024年データ)
| ランク | 国名 | 生産量(推定) |
|---|---|---|
| 1位 | 南アフリカ | 約140トン(世界の約74%) |
| 2位 | ロシア | 約20トン(約10.6%) |
| 3位 | ジンバブエ | 約15トン(約8%) |
| 4位 | カナダ | 約6トン(約3.2%) |
| 5位 | アメリカ合衆国 | 約3.3トン(約1.8%) |
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2023年の米地質調査所(USGS)のデータでも、南アフリカ(120,000 kg)とロシア(23,000 kg)が上位に位置しており、両国がプラチナの生産・備蓄面でも重要な役割を担っていることが確認されています。
最大の産地である南アフリカは、世界有数の鉱床「ブッシュヴェルド複合体(Bushveld Igneous Complex)」を抱え、他国を大きく引き離す生産量を誇ります。いっぽう、ロシアやジンバブエも資源が豊富ですが、地政学リスクやインフラ不足が供給不安の要因となっています。カナダや米国は比較的安定した環境で採掘が行われており、全体の供給を下支えしています。
将来的には、南アフリカの鉱山寿命や労働問題、電力不足といった課題が生産量に影響を与える可能性が高いと指摘されています。そのため、今後はリサイクル需要の拡大や、新興国での新規鉱床開発が世界市場の安定に欠かせない要素になると見込まれています。
各国の特徴とリスク要因
- 南アフリカ:ブッシュヴェルド複合体(Merensky Reef、UG2、Platreef)に豊富な鉱床を保有しています。ただし、電力供給の不安定さや鉄道輸送の問題、労働争議が生産に深刻な影響を与えており、鉱山寿命の長期化に伴う鉱石品位の低下も課題とされています。
- ロシア:長年にわたりウラル山脈やシベリアで採掘が行われていますが、欧米からの制裁や政治的リスクにより輸出環境が不安定です。
- ジンバブエ:国土を南北に縦断する巨大な地質帯「グレート・ダイク(Great Dyke)」が広がっており、主要なプラチナ鉱山の多くがこの地帯に集中。しかし、ジンバブエは政治・経済の不安定さやインフラ不足といった課題を抱えています。
- カナダ・米国:北米では比較的安定した採掘が継続されており、安全な補完供給源となっています。
ブッシュヴェルド複合体(Bushveld Igneous Complex)とは
- 南アフリカに位置する世界最大級の層状火成岩体(マグマが冷えて層を成した巨大な岩体)
- 面積は 約6.6万 km² と非常に広大で、世界のプラチナ族金属(PGM:プラチナ・パラジウム・ロジウムなど)の約75% がここから産出
- プラチナだけでなく、パラジウム・ロジウム・金・銅・ニッケルなども含む多金属鉱床
参考
Platinum Production by Country|World Population Review
Top 5 Platinum Producers|Investing News Network
The World’s Top Platinum Producers 2024|Asia Commodity Marketplace
60 Seconds in Platinum|WPIC(World Platinum Investment Council)
WPIC 供給デフィシット見通し|ロイター
プラチナはなぜ希少なのか?最新データで読み解く価値の秘密
プラチナは地球上のごく限られた地域でしか産出されず、前章にあるように南アフリカ・ロシア・ジンバブエの3か国で世界の9割以上を占めています。南アフリカだけで全体の約74%を産出しており、その供給は極めて偏っています。
さらに、プラチナはニッケルや銅の副産物として採掘されることが多く、需要が増えても容易に増産できないのが実情です。鉱石1トンからわずかな量しか得られず、精錬にも高度な技術と時間を要します。このように限られた地域に集中し、採掘が難しく、そして副産物という供給構造が、プラチナを「希少な金属」として特別な価値ある存在にしているのです。
参考
Platinum Production by Country|World Population Review
Top 5 Platinum Producing Countries in 2025|Straits Research
プラチナの歴史と用途の変化
プラチナは、人類が比較的近代になってから本格的に利用しはじめた貴金属で、その歴史は金や銀に比べるとまだ浅いといわれています。古代エジプト(紀元前1200年頃)やインカ帝国では、すでにプラチナが装飾品として使用されていましたが、その正体は不明でした。
1735年、スペインの探検家であり海軍士官のアントニオ・デ・ウジョアは、南米コロンビアで銀白色の新しい金属を発見し、「小さな銀(platina del Pinto)」と名付けました。1748年には帰国後の学術報告において、この金属を新元素として正式に発表し、プラチナは初めてヨーロッパの学界に認知されました。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、プラチナの優れた化学的安定性と触媒作用が発見され、工業用途での利用が本格化。現在では、プラチナとは最も高貴な金属のひとつとして認識され、「貴金属の王様」「プレシャスメタルの頂点」などと称されています。
プラチナと他の貴金属とはどう違う?金・銀・ホワイトゴールドとの比較
プラチナの魅力をより理解するには、ほかの貴金属と比べてみるのが近道です。
この章では金やホワイトゴールド、シルバーに対して希少性や価格、色合い、耐久性といった違いをわかりやすく解説します。
プラチナと金(ゴールド)の違い
プラチナと金はどちらも最高級の貴金属ですが、その特徴や価値は大きく異なります。ここでは代表的な違いを紹介します。
| 項目 | プラチナ | 金(ゴールド) |
|---|---|---|
| 色合い | 天然の銀白色。清楚で落ち着いた輝き | 天然の黄色(金色)。華やかで存在感が強い |
| 希少性(2023年産出量ベース) | 年間産出量:約180トン | 年間産出量:約3,600トン |
| 比重 | 約21.4(水の約21倍の重さ) | 約19.3(水の約19倍の重さ) |
| 硬さ・強度 | 粘り強く変形しにくい。耐久性に優れる | 柔らかく加工しやすいが、傷がつきやすい |
| 価格の傾向 | 金と比べて相場が変動しやすい。過去には金を上回る局面も | 安定した需要があり、世界的な基準資産として高い信頼 |
| おもな用途 | ジュエリー・工業製品・医療機器・燃料電池など多用途 | ジュエリー・投資資産・通貨代替(国際的な準備資産) |
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出典
How Much Platinum Is In The World?|SWISS AMERICA
Gold Demand Trends Full Year 2023|WORLD GOLD COUNCIL
プラチナとホワイトゴールドの違い
プラチナとホワイトゴールドは、どちらもブライダルジュエリーで人気ですが、成り立ちや性質には大きな違いがあります。
| 項目 | プラチナ | ホワイトゴールド |
|---|---|---|
| 色合い | 天然の白い輝き(化学的に変わらない) | 金にパラジウムやニッケルを混ぜ、ロジウムで白く仕上げた合金 |
| 耐久性 | 変色・変質がほぼなく、半永久的に輝きを保つ | ロジウムメッキが剥がれると再コーティングが必要 |
| 比重 | 約21.4(水の約21倍の重さ) | 約19.3(水の約19倍の重さ) |
| 価格 | 高価で資産価値も高い | プラチナより安価で購入しやすい |
| おもな用途 | 高級婚約指輪・結婚指輪など長期使用に適したジュエリー | 手頃な価格帯のファッションジュエリーやブライダルリング |
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プラチナと銀(シルバー)の違い
プラチナと銀はどちらも銀白色の輝きを持つ金属ですが、性質や価値は大きく異なります。
| 項目 | プラチナ | 銀(シルバー) |
|---|---|---|
| 色合い | 天然の銀白色。変色せず長く輝きを保つ | 銀白色だが、時間とともに硫化して黒ずみやすい |
| 希少性(2023年産出量ベース) | 年間産出量:約180トン | 年間産出量:約25,500トン |
| 耐久性 | 腐食や変色がほぼなく、長期使用に適する | 傷や変色が起こりやすく、こまめなお手入れが必要 |
| 比重 | 約21.4(水の約21倍の重さ) | 約10.5(水の約10倍の重さ) |
| 価格 | 高価で資産価値が高い | 比較的安価で手に入れやすい |
| おもな用途 | 高級ジュエリー・工業製品・医療・燃料電池など | アクセサリー・食器・工芸品など日常品 |
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出典:Mineral Commodity Summaries 2025|USGS(米国地質調査所)
プラチナはどこで使われている?ジュエリーと最新技術への応用
プラチナは、その美しさからジュエリーに用いられるだけでなく、現代社会を支える多用途な金属として活躍しています。耐久性や化学的安定性などの特性を生かし、自動車や医療、エネルギー技術など幅広い分野で欠かせない存在です。
ここでは、プラチナが果たすおもな役割と応用分野を詳しく見ていきましょう。
自動車産業での触媒としての活用
プラチナは、自動車産業で最も重要な材料のひとつです。世界全体の需要の約40%が自動車分野に集中しており、その役割は非常に大きなものとなっています。
従来の排ガス浄化触媒やフィルターとしての役割
自動車の排ガス浄化装置(触媒コンバーター)では、プラチナが以下のような中心的な役割を果たします。
- 一酸化炭素(CO)を二酸化炭素(CO₂)に変換
- 炭化水素(HC)を水と二酸化炭素に分解
- 窒素酸化物(NOx)を無害な窒素に還元
これにより、有害物質を大幅に低減しています。
また、ディーゼル車では、発生する有害なガスを抑制する触媒や黒いすすを減らすフィルターなどに使用されています。
電動車両への対応として多用途の発展
電動化の進展に伴い、プラチナの需要は新しい分野にも広がっています。
- 燃料電池車(FCV):水素と酸素の反応を促進する触媒として大量使用
- ハイブリッド車:エンジン部分で引き続き触媒需要あり
- 次世代バッテリー:リチウム空気電池などの触媒材料として研究進行
欧州の「Euro 7」や中国の「国六」など、世界的に排ガス規制が強化されてきてきました。これにより、より高性能な触媒が求められ、プラチナ需要は今後も順調に上向きで推移すると見込まれます。
燃料電池技術の心臓部としてのプラチナ
プラチナは「燃料電池の心臓」と呼ばれるほど重要な金属です。水素と酸素を反応させて電気を作る燃料電池に欠かせず、未来の水素社会を支えるカギとなっています。
燃料電池でのプラチナの役割
燃料電池は、水素と酸素を反応させて水をつくると同時に電気を取り出す仕組みです。プラチナは、この反応をスムーズに進める「潤滑油のような存在」であり、発電効率を大きく高めます。
燃料電池車(FCV)1台には、約30〜120グラムのプラチナが使われています。これほど多く必要なのは、車を動かすために大きな電力を生み出すからです。
水素エネルギーが普及すればするほど、燃料電池に使われるプラチナの需要も増えていきます。プラチナは、クリーンな未来を切り開く「エネルギー革命の主役」といえるでしょう。
医療分野での生体適合性を活かした用途
プラチナは、医療分野で生体適合性に優れた金属です。化学的に安定し、安全性が高いため、多くの医療機器や治療法に用いられています。
医療機器の分野では、心臓ペースメーカーの電極部分に使われ、長期にわたる安定性を支えています。人工関節や各種インプラントではチタンと組み合わせることで、生体適合性をさらに高める効果を発揮。歯科インプラントにも広く利用されており、アレルギーリスクが非常に低い点が評価されているのです。
また、カテーテルにはX線下での位置確認を容易にする目的でプラチナが用いられています。
放射線医療でも重要な役割を担っています。前立腺がん治療で用いられる密封小線源(シード)の素材や、手術時に体内位置を確認するためのX線マーカーに活用されるほか、医療従事者を被ばくから守る放射線遮蔽材としても利用されています。
このようにプラチナが医療分野で重宝されるのは、生体適合性が高いからです。金属アレルギーを起こしにくく、体液と反応しにくいため、腐食や変色がほとんどありません。そのため、長期間体内に留置しても安全に使うことができるのです。
ブライダルジュエリーとしての特別な意味
プラチナは、ブライダルジュエリーにおいて「愛の象徴」とされる特別な貴金属です。とくに日本では人気が高く、「ゼクシィ」の調査によると結婚指輪の約70%、婚約指輪の約86%にプラチナが選ばれています。
ブライダルで使われる純度にも特徴があります。高級ブランドで標準とされるのはPt950で、もっとも高品質とされる純度です。日常使いに適した硬度を備えているPt900は、日本市場で広く支持されています。また、強度が求められるチェーンや留め具の部分にはPt850が用いられることが一般的です。
プラチナが選ばれる理由は、その特性と象徴性にあります。変色や変質がほとんどないため「永遠の輝き」を表し、花嫁の純白のドレスと調和する自然な白色は「純潔」を象徴します。さらに、無色透明のダイヤモンドと組み合わせることで、その美しさを一層際立たせます。アレルギーのリスクが低い点から日常的に安心して着用でき、金よりも重い比重によって特別感や高級感を感じさせるのも魅力です。
こうした理由から、プラチナは日本だけでなく欧米やアジア諸国でもブライダルジュエリーの王道素材として高い人気を誇ります。その普遍的な価値は、文化や時代を超えて愛され続けているのです。
ブライダルジュエリーでプラチナが圧倒的人気を誇る5つの理由
前の章で触れたように、プラチナは「愛の象徴」として文化的にも特別な意味を持っています。
では、実際に結婚指輪や婚約指輪の素材として、これほど多くの人々から選ばれ続けているのはなぜでしょうか。
ここでは、プラチナがブライダルジュエリーにおいて圧倒的人気を誇る5つの理由を、具体的に解説していきます。
日本人の肌を美しく見せる
プラチナは、日本人の肌色を最も美しく引き立てる貴金属として長く愛されてきました。その銀白色の輝きは、肌のトーンに自然に調和し、上品な印象を与えてくれます。
肌色タイプごとに見ても、ピンク系の肌では冷たい輝きが血色の良さを際立たせ、イエロー系の肌では黄味をやわらげて透明感をアップさせます。さらにオークル系の肌では落ち着いた輝きが大人の上品さを演出します。
また、プラチナには手指を細く長く見せたり、肌をワントーン明るく見せたりする視覚的な効果があり、控えめで奥ゆかしい上品さを表現できるのも魅力です。ビジネスシーンでは主張しすぎず洗練された印象を与え、カジュアルスタイルにも幅広く馴染みます。フォーマルでは高級感と気品を漂わせ、和装との相性も抜群です。
プラチナが持つ象徴的な意味
プラチナは単なる金属ではなく、深い精神的価値を持つ特別な存在です。それが、ブライダルジュエリーに選ばれる最大の理由となっています。
プラチナが象徴する4つの価値
- 純粋性:天然の白い輝きが「純白」を表し、清らかな愛を象徴
- 永遠性:変色や変質をせず、永遠の愛や変わらぬ想いを表現
- 希少性:金よりも少ない産出量で、特別な人への贈り物にふさわしい
- 高貴性:古くから「貴金属の王様」とされ、品格や地位を示す象徴
資産としての強みと魅力
プラチナは、ジュエリーの枠を超えて「資産」としての側面も持つ貴金属です。供給量が限られているうえ、実物資産ならではの特性を備えているため、長期的な価値を守り続けられる点が魅力です。
資産としての強みにはいくつかの特徴があります。まず、金属そのものに価値があるため、無価値になることがありません。さらに、年間産出量が限られており増産も難しいことから、希少性が価格の安定を支えています。実物資産であるためインフレ時の価値保全効果が期待でき、世界中の市場で取引される流動性の高さも大きな強みです。
このように、プラチナは「美しさ」と「資産価値」の両面を持つ稀有な金属です。だからこそ、結婚指輪や婚約指輪といった一生もののブライダルジュエリーに選ばれやすく、大切な想いを永く形に残す素材として高い支持を得ているのです。
メンテナンスフリーで一生使える
プラチナは、他の金属にはないメンテナンス性の良さで高く支持されています。
その理由は、変色や黒ずみが起こらない点にあります。プラチナは酸化や硫化に強く、ホワイトゴールドのようにメッキ直しをする必要もありません。洗剤や化粧品など日常的な化学物質にも反応せず、腐食しにくいため安心です。さらに高い硬度を備えているため、長期間使用しても摩耗や変形が少なく、美しい形を保つことができます。
こうした特性は日常生活でも大きな安心感につながります。温泉や入浴でも硫黄成分による変色が起こらず、家事や掃除で使う洗剤や漂白剤の影響も受けにくいのが特徴です。さらに、運動やスポーツで汗や摩擦にさらされても劣化しにくく、化粧品やスキンケアに含まれる成分に触れても変質しにくいため、安心して身につけられるとされています。
アレルギーリスクの低さ
プラチナは金属アレルギーのリスクが極めて低い貴金属として知られ、敏感肌の方からも高い信頼を集めています。
金属アレルギーは、汗や体液によって金属イオンが溶け出し、皮膚に触れることで起こります。しかしプラチナは化学的に安定しているため、イオンがほとんど溶け出さず、発症リスクが非常に低いのが特徴です。さらに、Pt950以上の高純度プラチナでは他の金属の混入が少ないため刺激が起こりにくく、医療用インプラントにも利用されるほど生体適合性が高いことが証明されています。
このようにプラチナは、肌に優しく長期間安心して身につけられる金属です。とくに毎日着け続けるブライダルジュエリーにおいて、その安全性は理想的な条件といえるでしょう。
プラチナは美と価値を兼ね備えた特別な存在
プラチナは、地球上でわずかしか存在しない究極の希少金属です。その銀白色の輝きは古代から現代まで人々を魅了し続け、変色や変質のない安定性、アレルギーの心配が少ない安全性など、多くの価値を備えています。
装飾品としての美しさはもちろん、自動車の環境技術や燃料電池、医療やIT産業にいたるまで、現代社会を支える重要な役割を果たしているのも特徴です。さらに脱炭素社会に向けた水素技術や投資商品としての可能性など、未来に向けた需要の広がりも期待されています。
プラチナは、単なる装飾を超えて「人生を彩る特別な資産」。大切な瞬間を永遠に刻むにふさわしい、究極の選択といえるでしょう。
近年はその価値が上昇傾向にあり、ご自身がお持ちのプラチナの資産価値を確認したいという声も増えています。プラリバでは専門スタッフが丁寧に査定・ご案内しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

