
「Cartier(カルティエ)」のジュエリーを象徴する、気高くしなやかな「豹(パンテール)」。
なぜ、カルティエは猛獣をアイコンとして選び、100年以上も大切に受け継いできたのでしょうか?
本記事では、豹をモチーフにした理由から、編集部が厳選した名品アイテム、さらに気になる買取事例までを徹底解説。
豹モチーフの奥深い魅力を知れば知るほど、誇らしく身につけられるはずです。
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目次
カルティエの豹は「自立した女性像」を意味している!

「パンテール」は、フランス語で豹を意味します。カルティエは、伝統的な女性らしさから脱却するために、豹を通して自由や独立心、力強さを宿した女性を表現してきました。
花やリボンといった可憐で繊細なモチーフとは一線を画す豹。カルティエは、豹の優雅さと強さの二面性に着目し、長年モチーフに採用し続けています。
次章では、カルティエと豹の歴史を解説します。
100年を超えるカルティエと豹の歴史
豹はカルティエを象徴するモチーフです。1914年にブランドが豹のモチーフを初めて取り入れてから現在に至るまで、独自の歴史を刻んできました。
【1914年】豹の斑点模様が初登場
カルティエで豹をあしらったデザインがはじめて登場したのは1914年のこと。女性用腕時計にオニキスとダイヤモンドで斑点模様をあしらい、豹の毛並みを巧みに取り入れました。
この時点では豹そのものの姿ではなく、特徴的な模様によってパンテールを表現していました。
【1933年】”雌豹”ジャンヌ・トゥーサンがクリエイティブ・ディレクターに就任
ジャンヌ・トゥーサンは、大胆かつ洗練されたスタイルから「ラ パンテール(雌豹)」の愛称で親しまれていた女性デザイナーです。
1933年、そんな彼女がカルティエハイジュエリー部門のディレクターに就任しました。
ディレクター就任前の1920年代から装飾品の制作に携わっていたジャンヌは、豹のモチーフを進化させた立役者。現在まで続くカルティエの豹モチーフを語るうえで、欠かせない存在と言えます。
【1948年】立体的な豹のジュエリーへ進化
1948年には、豹の姿を立体的に造形したブローチが登場しました。このブローチは、元イギリス国王ウィンザー公爵が公爵夫人のためにカルティエへ特別注文したもの。
デザイナーのピエール・ルマルシャンが本物の豹を徹底観察し、筋肉の動きをブローチに落とし込みました。そのおかげで、116.74カラットもの見事なエメラルドの上に、ゴールドとブラックエナメルで豹が身を伏せる姿が仕立てられました。
これまで平面的だった豹を初めて「立体彫刻」として世に送り出したこの作品は、カルティエにおける立体パンテールの原点として知られています。
カルティエの豹モチーフが長く愛される理由

カルティエを代表する存在として、長く親しまれてきた豹。
ここでは、パンテールが世代を超えて支持され続ける理由を紹介します。
一目でカルティエと分かるアイコニックなデザイン
豹は、ひと目見ただけでカルティエらしさを感じられるインパクトのあるモチーフ。鋭い眼差しや斑点模様、しなやかな体のラインまで細やかに表現し、カルティエらしい洗練された気品をもたらします。
個性がありつつも品よく身につけられる点が、パンテールならではの魅力です。
豹の表情やデザインがアイテムによって異なる
力強い佇まいからしなやかな動きまで、同じ豹のモチーフであってもデザインによって受ける印象は大きく変化します。
リングやネックレス、時計など、アイテムに合わせた豹を取り入れてきたことも、豹のモチーフが長く親しまれている理由といえるでしょう。
編集部厳選!パンテールのアイテム7選
ここでは、豹をモチーフにしたパンテールシリーズの代表的なアイテムを7つ紹介します。
【リング】パンテール ドゥ カルティエ リング、スモールモデル

| 定価 | 使用素材 |
|---|---|
| 68万7,500円 | イエローゴールド750/1000・ツァボライトガーネット2石・オニキス |
※2026年10月時点の価格です
豹の顔を立体的にかたどった「パンテール ドゥ カルティエ リング」のスモールモデル。瞳にあしらわれたツァボライトガーネットが、パンテールらしい凛とした表情を際立たせます。
存在感のあるモチーフでありながら、スモールモデルならではの控えめなサイズも魅力。手元にほどよい個性を添えてくれるため、普段のコーディネートにも取り入れやすいです。
【リング】マイヨン パンテール リング、3連

| 定価 | 使用素材 |
|---|---|
| 55万円 | イエローゴールド750/1000 |
※2026年10月時点の価格です
「マイヨン パンテール リング、3連」は、カルティエの時計「パンテール」が備えるブレスレット構造から着想を得たリングです。
「マイヨン」はフランス語で「鎖のコマ」という意味。その名の通り、時計のコマを模した幾何学的な模様がフラットに連なり、手元に輝きをもたらします。
豹そのものをかたどったデザインではないため、パンテールの世界観をさりげなく楽しめるのも嬉しいポイントです。
【ネックレス】パンテール ドゥ カルティエ ペンダント

| 定価 | 使用素材 |
|---|---|
| 158万4,000円 | イエローゴールド750/1000・ツァボライトガーネット2石・オニキス・ブラックラッカー |
※2026年10月時点の価格です
胸元に気品を添える「パンテール ドゥ カルティエ ペンダント」は、豹の凛々しい顔立ちを立体的に捉えた造形が際立ちます。
白シャツやジャケットを合わせたオフィススタイルには、上品なアクセントとして機能します。また、Tシャツやニットなどのカジュアルな装いにはほどよい華やかさをプラスできるアイテムです。
個性的なデザインながら幅広いシーンで楽しめる、使い勝手のよいペンダントです。
【ブレスレット】パンテール ドゥ カルティエ ブレスレット
| 定価 | 使用素材 |
|---|---|
| 250万8,000円 | イエローゴールド750/1000・オニキス・ブラックラッカー・ツァボライトガーネット4石(サイズ:17) |
※2026年10月時点の価格です
「パンテール ドゥ カルティエ ブレスレット」は、向かい合う2頭の豹が印象的なブレスレットです。
イエローゴールドの輝きに、オニキス、ブラックラッカー、ツァボライトガーネットを組み合わせ、パンテールらしい力強さと華やかさを表現しています。
シンプルな服装に合わせるだけでも手元がぐっと印象的になり、コーディネートのアクセントとして楽しめます。
【時計】パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ、ミニモデル

| 定価 | 使用素材 |
|---|---|
| 73万7,000円 | スティール |
※2026年10月時点の価格です
コンパクトなケースと、しなやかなブレスレットが魅力の「パンテール ドゥ カルティエ ウォッチ、ミニモデル」。手元に馴染みやすく、ジュエリーのような感覚で身につけられます。
クォーツムーブメントを搭載しているため、普段使いしやすいのもポイント。華奢な時計が好みの方や、手元を上品に見せたい方におすすめのモデルです。
パンテールをはじめ、カルティエ時計の資産価値はこちらの記事で解説しています。
【ブローチ】パンテール ドゥ カルティエ ブローチ、パヴェセッティング
| 定価 | 使用素材 |
|---|---|
| 475万2,000円 | ホワイトゴールド750/1000・エメラルド2個・オニキス・ブリリアントカット ダイヤモンド159個(計1.04カラット) |
※2026年10月時点の価格です
「パンテール ドゥ カルティエ ブローチ、パヴェセッティング」は、豹の全身を細長いシルエットで表現しています。ホワイトゴールドの台座にダイヤモンドを隙間なく敷き詰め、瞳にエメラルド、鼻先にオニキスを使用しています。
ジャケットやコートの襟元につけるだけで、コーディネートに華やかさをプラスしてくれます。
【バッグ】スモール バッグ パンテール C
| 定価 | 使用素材 |
|---|---|
| 62万1,500円 | カーフスキン・ラムスキン |
※2026年10月時点の価格です
カルティエを象徴するパンテールは、バッグでも展開されています。
「スモール バッグ パンテール C」は、すっきりとしたフォルムに、豹をモチーフにした金具があしらわれています。
コンパクトなサイズで持ちやすく、普段のお出かけからきれいめな装いまで幅広く合わせやすいのも特徴。ジュエリー以外でパンテールを取り入れたい方にも選びやすいアイテムです。
カルティエのパンテールはなぜ高い?

カルティエのパンテールは、他のシリーズと比べ高い価格水準にあります。
以下は、各シリーズのリングで、エントリーモデルの価格を比較した豹です。
【シリーズ別 リング価格帯比較表】
| コレクション名 | エントリー価格 |
|---|---|
| LOVEシリーズ | 23万5,400円 |
| トリニティシリーズ | 28万9,300円 |
| パンテールシリーズ | 68万7,500円 |
※2026年10月時点の情報です
なぜ価格が高いのか、理由を解説します。
1914年から続くカルティエの象徴だから
パンテールは1914年に登場して以来、100年以上にわたってカルティエで愛されてきました。
現在ではブランドを代表するシリーズのひとつとして定着しており、素材や仕立てだけでなく、歴史的背景も評価につながっています。
豹の立体感を表現する“サヴォアフェール”が必要だから
パンテールで印象的なのが、今にも動き出しそうなほど立体的に作られた豹の姿。これを実現しているのが「サヴォアフェール(savoir-faire)」です。
「サヴォアフェール」とはフランス語で「savoir(知る)」と「faire(作る)」を掛け合わせた言葉で、「匠の技」やそれに伴う審美眼を指す言葉です。カルティエはこの言葉を、パンテールをはじめとしたジュエリーで体現してきました。
豹を作る技術のひとつが「ペラージュ セッティング」。オニキスやサファイアを用いて一つずつ手作業で豹の斑点を表現する、カルティエ独自の伝統技法です。これにより、豹の生き生きとした毛並みを表現しています。
こうした工程の多くは手作業で進められるため、1頭に1年以上かかる場合も。パンテールの価格が高いのは、素材そのものの価値だけでなく、複雑な造形を形にするために手間と時間がかかっているからです。
パンテールモチーフのリアルな買取事例

パンテールは、中古市場でもさまざまなモデルが取り扱われています。
モデルごとの買取価格の一例は以下の通りです。
| 定価 | 参考買取価格 | 買取時期 | 状態ランク | |
|---|---|---|---|---|
| 【ネックレス】 パンテール ドゥ カルティエ ペンダント パヴェダイヤ | 501万6,000円 | 254万4,000円 | 2025/09/25 | AB |
| 【リング】 パンテール ドゥ カルティエ エメラルド ハーフダイヤ | 232万3,200円 | 116万6,900円 | 2025/03/17 | AB |
| 【リング】 マイヨンパンテール ファイン パヴェダイヤ | 732万6,000円 | 304万7,700円 | 2026/08/20 | B |
※定価は2026年10月時点の価格です
※状態ランクABは使用感はあるもののダメージが少ない個体、Bは使用感、ダメージ、若干の汚れが見受けられる個体を指します
定価は高いですが、売却時にも安定した買取価格がつきやすい傾向にあります。個体ごとの状態によって査定額は左右されるので、普段からていねいに扱うことが大切です。
カルティエの豹は自由と力強さを象徴する存在
カルティエのパンテールは、豹そのものを大胆に表したジュエリーから、動きやフォルムを取り入れた時計やリングまで、さまざまな形で展開されています。
同じモチーフでありながら、アイテムや素材によって見え方は大きく変わります。気になるモデルがあれば、それぞれのデザインや背景にも注目しながら選んでみてください。

