
ロレックスにはサブマリーナーやエクスプローラー、GMTマスターなど多くの人気モデルがありますが、最も人気を集めているのはデイトナです。
デイトナは、デザイン性にくわえ機能性にも優れた実用的なモデルとして注目され続けています。しかし、デイトナは人気があるがゆえにロレックスのなかでもとくに入手しにくいというのが現状です。
デイトナの入手困難な状況が長期化しているいっぽうで、ロレックスの2024年新作発表ではダイヤ仕様のモデルが複数登場しており、今後の相場にどう影響していくのか気になるところです。
この記事では、そんなロレックスの人気モデルであるデイトナの価格推移について詳しく解説していきます。
デイトナの最新相場を今すぐ知りたい方は、以下のページも参考にしてみてください。
本記事の内容は、2025年更新時点における以下参考サイトの内容および過去販売価格を参考に作成しております。また、参考価格(税込)となります。現在の販売価格を保証するものではありません。市場の需要と供給バランスによって販売価格は変動いたします。
現行モデル:2025年更新時点における定価。(参考:ロレックス定価)
生産終了モデル:各種参考サイト(海外含む)における過去の販売金額(税込)。
参考サイト:ロレックス®公式、ロレックス専門店クォーク、腕時計投資.com、chrono24
目次
ロレックスのデイトナはどんなモデル?
画像「Ref.126500LN」ホワイトダイアル
デイトナはロレックスのスポーツウォッチとして1963年に誕生してから現在まで高い人気を集めるモデルで、正式名称は「オイスターパーペチュアル コスモグラフ デイトナ」です。当時モーターレースが盛り上がりを見せており、その際に「カーレース」をコンセプトにクロノグラフを備えた時計としてロレックスからデイトナが発売されました。
今や多くのモデルに備えられているタキメーターベゼルの先駆けとなったのが、デイトナといわれています。タキメーターは当時、文字盤内に印字するのが一般的でしたが、ロレックスはタキメーターをベゼル部分に移したことで、優れた視認性を確保しました。インダイヤルには反転カラーを採用し、視認性と共に優れたデザイン性も実現しています。また、レーサー用に作られたデイトナは、耐久性や防水性にも優れており、実用的に使えると高く評価されています。
そんなデイトナはどのモデルも人気が高く、一部のモデルは数千万円の価値があるとされています。ロレックスのなかでも、とくに資産価値の高いデイトナはプレミア価格がつけられることも多いです。また、YouTuberやアーティストなど著名人が着用していることでも、たびたび話題となる憧れのモデルでもあります。
このようにデイトナは持っているだけでステータスとなるため、価格が上がっても買い控えをされることなく需要は増え続けているのです。
出典:ロレックス コスモグラフ デイトナ – Triumph of endurance | ロレックス®
アンティークロレックスのなかでも希少価値の高いデイトナ
近年、ロレックスの市場価値が上がり手に入れにくい状況が続いています。これは当然人気モデルであるデイトナも同様です。ロレックスはひとつひとつ手作業で作り上げているため、もともと生産数が限られていました。
最近では、投資対象としてロレックスを購入する人も増え需要がさらに増加しています。それにより、需要と供給のバランスが崩れ、もともと手に入れにくいロレックスの価値がさらに上がり、プレミア価格で取引される状況となっています。
ロレックスのなかでも、アンティークロレックスは人気が高い傾向にあります。アンティークロレックスとは、一般的に1970年代以前に製造されたもののことを指します。ムーブメントが手巻きだったり、素材がプラスチックだったりと、当時だからこそ製造できたレトロ感を感じるモデルが多いのがアンティークロレックスの特徴です。
たとえば、1970年に登場したデイトナ第三世代の6265は、状態がよければ1本で1,000万円以上の価格になることもあり、アンティークロレックスの人気の高さがうかがえます。今でも希少価値が高いアンティークロレックスは、今後何十年後などにさらに価値が上がる可能性があるでしょう。
反対に、今はプレミアがついていないモデルでも、思わぬ価値が付くこともあるかもしれません。詳しく知りたい方は「アンティークロレックスの記事」をチェックしてみてください!
ロレックスのデイトナ人気モデルの価格推移
2025年更新時点のデイトナ歴代モデルの価格推移をご紹介します。
デイトナ Ref.6263
出典:sotheby’s
デイトナ Ref.6263 スペック
・素材:ステンレススチール
・駆動方式:手巻き
・ケースサイズ:37mm
・ムーブメント:Cal.727
・パワーリザーブ:約50時間
・防水性能:50mm
デイトナ 6263は、1970年〜1988年の約18年間生産されていたロングセラーモデルで、手巻きクロノグラフの最終世代です。このモデルは、プラスチックベゼルが採用されたレトロな仕上がりなのが特徴です。プラスチックベゼルが使われているのは、デイトナ 6263が最終世代のため、手に入れにくい状況となっています。
とくにプラスチックベゼルは割れやすいため、状態のよいものは高価格で取引されることが多いです。デイトナ 6263は高値でも買いたいという人も多い人気モデルのため、状態のよいものを見つけたらすぐに購入するのをオススメします。
デイトナ Ref.6263の価格推移(中古) | |
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2025年更新時点 | 約1,300〜2,050万円 |
2024年 | 下半期:約1,600〜1,700万円 |
上半期:約3,800〜4,000万円以上 | |
2023年 | 約1,400万円前後 |
2022年 | 約2,600〜約3,800万円 |
6263の平均価格相場は、2025年更新時点で約1,300万円~2,050万円ほどとなっています。2024年上半期に4,000万円台を記録してからは下降線を辿る一方で、2023年8月以降には2,600万円→1,400万円という大暴落がありました。しかし、買取相場は徐々に回復傾向にあり、状態の良いものやレア個体はかなりの高額査定が期待できるでしょう。
デイトナ Ref.116500LN
デイトナ Ref.116500LN スペック
・素材:ステンレススチール
・駆動方式:自動巻き
・ケースサイズ:40mm
・ムーブメント:Cal.4130
・パワーリザーブ:72時間
・防水性能:100m
このモデルは、2016年の販売当初からプレミア価格がつけられるほどの人気を集めていました。ロレックスのなかでもデイトナは価格相場が高いモデルでしたが、116500LNの登場によって全体相場が引き上げられています。
また、デイトナ 116500LNには白文字盤と黒文字盤がありますが、白文字盤の方が80〜100万円ほど高値で取引されています。これまで、黒文字盤が白文字盤を上回る価格相場になったことはありませんが、黒文字盤を高値で売りたい場合にはできるだけ価格が高騰しているタイミングを狙うとよいでしょう。
デイトナ 116500LNは、2023年新作の126500LNの登場によって生産終了となっています。126500LNが入手困難となり相場が上がれば、デザインの似た116500LNの相場も上昇すると予想されます。
デイトナ 116500LNの価格推移(中古) | |
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2025年更新時点 | 約400〜450万円 |
2024年 | 約450万円前後 |
2023年 | 約430万円前後 |
2022年 | 約470万円前後 |
デイトナ 116500LNの平均価格相場は、2025年更新時点で約400〜450万円です。2023年2月に430万円と最安値を記録してからは少しだけ上昇傾向にあり、横ばいが続いているものの、今後も価格が伸びる可能性が高いとされています。
デイトナ Ref.16520
デイトナ Ref.16520 スペック
・素材:ステンレススチール
・駆動方式:自動巻き
・ケースサイズ:40mm
・ムーブメント:Cal.4030
・パワーリザーブ:52時間
・防水性能:100m
デイトナ 16520は、1988年にロレックス初の自動巻きクロノグラフとして登場しました。このモデルはデザイン面でも大きな変更があり、文字盤のカラーは白と黒の二色展開となりました。
また、これまでプラスチック製だったベゼルからメタルベゼルとなり耐久性が上がり、風防もプラスチックからサファイアクリスタルガラスへと変更され、100mの防水性能を実現しました。
さらにケースサイズは37mmから40mmと大きくなり、リューズガードも搭載しています。当時の最新技術を取り入れたデイトナ 16520は、よりスポーツモデルらしさを備え、デザイン性、機能性のどちらも高く評価されています。
デイトナ Ref.16520の価格推移(中古) | |
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2025年更新時点 | 約430〜480万円 |
2024年 | 約450万円前後 |
2022年 | 約300万円前後 |
2019年 | 約250万円前後 |
2017年 | 約200万円前後 |
2020年のコロナ禍では、やや下落傾向にありましたが、現在は安定して推移しており、2017年から比べると現在は2倍以上の価格で取引されています。また、デイトナ 16520にはホワイトとブラックの2種類がありますが、価格相場の違いはそれほどありません。
ただし、インダイヤルの部分が茶色く変色している「ブラウンアイ」というレア個体は、700万円以上の高額買取が期待できます。
デイトナ Ref.116518LN
デイトナ Ref.116518LN スペック
・素材:ステンレススチール、イエローゴールド
・駆動方式:自動巻き
・ケースサイズ:40mm
・ムーブメント:Cal.4130
・パワーリザーブ:72時間
・防水性能:100m
デイトナ 116518LNは「オイスターフレックス」というロレックスが独自開発したラバーベルトと、高級感のあるイエローゴールドを組み合わせた、タフで高級感のあるデザインが特徴的です。
このモデルには黒文字盤、白文字盤、シャンパン文字盤があります。使いやすい黒や白が人気と思いきや、現在はシャンパン文字盤が注目を集めており、価格相場が高めとなっています。ロレックスのこれまでのシャンパンカラーといえばギラギラとした派手なイメージがありましたが、デイトナ 116518LNは落ち着きのある洗練されたデザインに感じられます。
また、黒のインダイヤルとシャンパンカラーの文字盤の組み合わせはシックな印象ながらも高級感もあります。スーツやジャケットなどでも浮かないデザインという観点からジワジワ人気を集めているのではないでしょうか。
とはいえ、付け心地のよいオイスターフレックスモデルは人気があるため、シャンパン文字盤以外でも高価格での取引が期待できます。
デイトナ Ref.116518LNの価格推移(中古) | |
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2025年更新時点 | 約700〜800万円 |
2024年時点 | 約600万円前後 |
2023年時点 | 約600万円前後 |
2017年に登場したデイトナ 116518LNの平均価格相場は、2025年更新時点では700万円以上にも上昇しています。2024年は約600万円前後であり、現在の相場価格も全体的に高値で推移し続けています。
デイトナ Ref.116506
デイトナ Ref.116506 スペック
・素材:プラチナ
・駆動方式:自動巻き
・ケースサイズ:40mm
・ムーブメント:Cal.4130
・パワーリザーブ:72時間
・防水性能:100m
デイトナ 116506の一番の特徴ともいえる清涼感のあるアイスブルー文字盤は、プラチナモデルのみに採用されています。ロレックスでプラチナを採用したモデルは、デイデイトにもありますが、スポーツモデルではデイトナ 116506のみです。
このモデルは、深みのあるブラウンのセラクロムベゼル、上品なプラチナ、爽やかなアイスブルー文字盤を組み合わせた人気モデルのため、今後も価格が上がる可能性は充分あります。
デイトナ Ref.116506の価格推移(中古) | |
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2025年更新時点 | 約1,600〜1,800万円 |
2024年時点 | 約1,600〜1,800万円 |
2018年時点 | 約500〜600万円前後 |
デイトナ 116506の平均価格相場は、2025年更新時点で約1,600〜1,800万円です。2018年頃の買取相場は500〜600万円前後でしたが、現在は2,000万円に迫る高価格での取引がされています。
デイトナ 116506は、2023年に新型モデルの 126506が発表されたため生産終了となりました。生産終了になったモデルは価格高騰を続けていく可能性が高いとされているので、今後も注目です。
デイトナ Ref.126500LN
デイトナ Ref.126500LN スペック
・素材:ステンレススチール
・駆動方式:自動巻き
・ケースサイズ:40mm
・ムーブメント:Cal.4131
・パワーリザーブ:約72時間
・防水性能:100m
2023年新作として発表されたデイトナ 126500LNは、旧モデル 116500LNと同様のセラクロムベゼルとパンダダイヤルが採用されています。デイトナ 126500LNのセラクロムベゼルのフチがメタルへ改良されたことにより、デイトナ 6263を彷彿させるレトロなデザインに仕上がりました。
また、インデックスやインダイヤルはデイトナ 16520のようなすっきりとしたデザインになっており、ムーブメントもCal.4130からCal.4131へ変更されています。デイトナ 126500LNは、これまでの人気モデルを思い出させるデザインを採用しつつ、機能面はさらにパワーアップしている高機能モデルです。
デイトナ Ref.126500LNの価格推移(中古) | |
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2025年更新時点 | 約450〜530万円 |
2024年時点 | 約480〜550万円 |
2023年時点 | – |
126500LNは2025年現在、中古相場は約450〜530万円で推移しており、2024年の相場と比べるとやや下落傾向にあります。
このモデルは現行品ですがロレックス公式サイトによれば、最新定価は約230万円となっています。ほかにも現行デイトナの定価情報について知りたい方は、「ロレックス定価の記事」をぜひチェックしてみてください。
ロレックスのデイトナを高く売る方法とは?
こちらでは、ロレックスの人気モデルであるデイトナを高く買い取ってもらうコツをご紹介します。
【高く売るコツ3つ】
- きれいな状態にしておく
- 箱や保証書など付属品を揃える
- 高騰しているときに売る
まずロレックスのデイトナを売る前に、時計本体のクリーニングは必ず行っておきましょう。ロレックスは、もともと価値の高いブランドのため、状態の良し悪しに限らず買い取ってもらえることが多くあります。しかし、汚れているよりもきれいな状態のものの方が、高く売れる可能性は高いです。目立つ汚れなどは、事前に拭き取っておきましょう。
また、時計本体のみに価値があると思われがちですが、箱や保証書予備コマなどの付属品も重要です。付属品がない場合でも買取はしてもらえる場合が多くありますが、用意ができそうであれば忘れずに準備しておきましょう。
さらに、相場が日々変動しているロレックスは売るタイミングも重要です。「面倒だから後で売ろう」と先延ばしにしていると、そのモデルが高く売れるタイミングを逃してしまうかもしれません。いつかデイトナを売ろうと考えている方は、相場状況をチェックしておきましょう。
詳しくは「ロレックスを高く売るコツの記事」で解説しています。ぜひ参考にしてください。
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デイトナはロレックスの中でもっとも人気があるモデル
今回、ロレックスの人気モデルデイトナの価格推移について解説しました。ロレックスは高級時計ブランドとしてトップを走り続けており、今もなお人気は上がり続けています。
その中でもデイトナはもっとも人気のモデルで、中古相場も高騰しています。今あなたがお持ちのデイトナも高額で取引されているかもしれません。しかし、自分で相場を調べるのは大変ですよね。
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