
ルイ・ヴィトンのバッグや財布は、高品質で長く愛用できるアイテムですが、日常的に使っているとどうしても劣化や故障が起こってしまいます。 そんなときに気になるのが、「修理はいくらかかるのか?」という点ではないでしょうか。
ファスナー交換で3万円以上、ストラップ交換では4万円を超えることもあるため、正規店に出すか専門の修理店にするかで迷う方も多いはずです。
本記事では、ルイ・ヴィトンの修理にかかる料金相場や依頼方法、正規店とリペア専門店それぞれの違いや注意点を詳しく解説します。
目次
ルイ・ヴィトン正規店での修理費用やメリット・デメリット
ルイ・ヴィトンの製品を修理する際、まずは正規店への依頼を検討する方が多いでしょう。正規店なら確実に修理を受け付けてもらえますが、いっぽうで料金が割高になりやすいといった注意点もあります。
修理を依頼する前に、こうしたポイントをしっかり押さえておきましょう。
正規店での修理内容と料金
たとえルイ・ヴィトンの正規店であっても、どんな状態の製品でも修理できるというわけではありません。正規店で修理できる内容と料金は、以下のとおりです。
※料金は2025年4月時点の情報です。最新の修理価格やサービス内容については、ルイ・ヴィトン公式サイトまたは店舗にご確認ください。
※2025年5月時点の参考価格
バッグ類 | |
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修理可能な箇所 | 概算金額(税込) |
ファスナー・ファスナー金具 | 30,800円から |
引き手革の交換 | 5,170円から |
ビスの交換 | 10,340円から |
南京の交換 | 5,170円から |
ショルダーストラップ交換 | 41,800円から |
ハンドル交換 | 20,900円から/本 |
縫い直し(部分的) | 10,340円から |
小物類(財布など) | |
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修理可能な箇所 | 概算金額(税込) |
ファスナー・ファスナー金具 | 30,800円から |
スナップボタンの交換 | 10,340円から |
縫い直し(全体・部分) | 20,900円から |
バニッシュ塗り直し | 20,900円から |
開閉金具交換 | 20,900円から |
ゴムの交換 | 61,600円から |
キャスターの交換 | 10,340円から |
参考URL:ルイ・ヴィトン公式サイト
ルイ・ヴィトンの修理は、全国のストアで受け付けています。店頭への持ち込みだけでなく、配送での依頼も可能です。修理の納期は作業開始からおよそ3週間ほどかかります。
また修理の受付には制限があり、1回の来店または配送につき最大2点まで、直近12か月間では合計12点までとなっています。依頼する際は、この点も確認しておきましょう。
正規店で修理するメリット
ルイ・ヴィトンの正規店で修理を依頼する最大のメリットは、高品質な仕上がりが期待できる点です。ブランドが提供する公式サービスであるため、信頼性が高く、大切なアイテムを安心して預けることができます。
修理を担当するのは、製品構造や仕様に精通した専門スタッフ。さらに、純正パーツや素材を使用することで、色味や質感のズレがない自然な仕上がりが期待できます。
また、修理後に不具合が生じた場合のサポート体制も整っており、保証期間内であれば再修理や調整が可能です。品質面でもアフター対応でも安心の選択肢といえるでしょう。
正規店で修理するデメリット
正規店での修理は、費用が高めに設定されている点がデメリットです。純正パーツやブランド保証のある高品質なサービスであるため、その分コストが上がりやすくなります。
さらに、修理の受付から完了までに時間がかかる傾向があるのも注意点です。とくに繁忙期は、見積もりや納品に通常より時間を要する場合があります。
加えて、1回の依頼につき最大2点・年間12点までという修理受付の制限があるため、複数アイテムの同時修理を希望する際には事前確認が必要です。
リペア専門店での修理費用やメリット・デメリット
ルイ・ヴィトンの修理は、正規店だけでなくリペア専門店でも依頼できます。ただし、正規店とは異なるメリット・デメリットがあるため、修理後に後悔しないよう、事前にポイントを押さえておくことが大切です。
リペア専門店での修理内容と料金
リペア専門店とは、街中にある中古ブランドショップなどで、ルイ・ヴィトン以外のブランド製品の修理も受け付けている店舗を指します。修理費用は店舗ごとに異なり、一定の料金は設定されていません。そのため、なるべく安く修理したい場合は、複数の店舗で見積もりを取ることをおすすめします。
一般的に、専門店の修理費用は正規店よりもリーズナブルな傾向にありますが、価格だけでなく品質にも注意が必要です。
申し込みの流れは、修理を希望する製品を店頭に持ち込み、見積もりを確認したうえで契約を交わすのが一般的です。なお、「まずは見積もりだけ確認したい」という場合は、郵送査定やメール査定も利用可能です。
リペア専門店で修理するメリット
リペア専門店を利用する最大のメリットは、正規店よりもリーズナブルな価格で修理できる可能性が高いことです。価格が安いと品質に不安があるかもしれませんが、多くの専門店では熟練した技術者が修理を担当しており、正規店と同等の高品質な仕上がりを提供している店舗も少なくありません。
また、修理期間が短く、スピーディーに対応してもらえるのも大きな魅力です。さらに、対応できる修理範囲が広く、正規店では断られた修理も依頼できるケースがあります。
リペア専門店で修理するデメリット
リペア専門店では、店舗によって修理の品質にばらつきがあるため、期待通りの仕上がりにならないことがあります。
また、修理後の品質保証が提供されないことが多く、万が一トラブルが発生しても再修理を受けられない可能性があります。
さらに注意すべき点は、非正規店で修理したアイテムは、その後正規店で修理を断られる場合があることです。大切なアイテムを長く使いたい場合は、正規店での修理が安心です。
ルイ・ヴィトンの修理に関するよくある疑問
ルイ・ヴィトンの修理にはいくつかの条件があり、場合によっては「せっかく来店したのに修理ができなかった」といったこともあります。そこで、ここではよくある疑問を取り上げ、修理を依頼する前に確認しておくべきポイントを紹介します。事前にチェックしておき、スムーズに修理を進めましょう。
ルイ・ヴィトンの保証期間はどのくらい?
ルイ・ヴィトンの製品には、購入日から1年間の保証期間が設けられています。正しい使用方法で使用していた場合、品質に関するトラブルが発生した際には、保証期間内であれば無償で修理が受けられます。ただし、取り扱いや保管状態が原因の破損や、意図的な傷がある場合は無償修理の対象外となります。
また、非正規店で修理した場合、保証期間内でも有償修理となるほか、最悪の場合、修理を受け付けてもらえないこともあるため、注意が必要です。
無償で修理を受けることができる条件とは?
ルイ・ヴィトン正規店での修理は基本的に有料ですが、以前修理を依頼した箇所が再度破損した場合など、特定の条件を満たせば無償で対応してもらえることがあります。ただし、保証の適用範囲や期間には制限があるため、事前に確認しておくことが重要です。
無償修理を受けるためには、購入時の保証書や修理履歴を保管し、定期的なメンテナンスを行うことが大切。これにより、無償修理の対象となる可能性が高くなります。
保証書がなくても修理は可能?
ルイ・ヴィトンでは、保証書(ギャランティーカード)は発行していません。そのため、修理を依頼する際に保証書の提示を求められることはありません。これまでは製品に刻印されているシリアルナンバーが保証書の代わりとなっていましたが、近年ではシリアルナンバーの刻印が廃止され、代わりに製品情報をタグに埋め込む方法が採用されています。
タグにより正規品であることが確認できれば、その時点で修理サービスの対象となります。もし不安がある場合は、購入証明書を保管しておくと安心です。
修理対応ができないケースはある?
ルイ・ヴィトンのアイテムでも、修理を受け付けられないケースがあります。たとえば、海外購入品や並行輸入品の場合、正規品であることが確認できないと修理を断られることがあります。海外購入品であっても本物と確認できれば、修理が可能なケースもありますが、国内正規品とは対応が異なる場合があるため注意が必要です。
また、極端に安価な価格で購入したアイテムは、偽物のリスクが高く、真贋確認の結果、修理を受けられないことがあります。ヴィトンでは偽物と判明した製品については、一切修理を受け付けていないため、購入時には信頼できる販売店を選ぶことが重要です。
ルイ・ヴィトンを修理に出して長持ちさせよう
ルイ・ヴィトンの修理には、正規店とリペア専門店の2つの選択肢があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあるため、自分のニーズに最適な修理先を選ぶことが重要です。
ただし、リペア専門店で修理を行ったアイテムは、その後正規店での修理を受けられなくなります。長期間にわたって高い審美性と機能性を保ちたい場合は、正規店での修理をおすすめします。
もし、修理が難しいほどの破損や劣化が進んでいる場合は、買取サービスを検討するのもひとつの方法です。
ブランド品の買取・販売を行う「ブラリバ」では、ルイ・ヴィトンの高価買取を実施しています。傷や汚れがあってもOK。大切なお品物を専門スタッフが丁寧に査定し、買取させていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。
参考文献・サイト
ルイ・ヴィトン公式サイト FAQ(修理・保証について):https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/faq
日本流通自主管理協会(AACD)公式サイト(並行輸入品の取り扱いについて):https://www.aacd.gr.jp/