腕時計の寿命は何年?種類別の目安と寿命を延ばすための方法を解説

腕時計は、時間を知るためだけのものではなく、ファッションや思い出を彩る大切なアイテム。

いつまでもずっと使いたいところですが、どんな時計にも寿命があります。大切な時計をより長く使い続けるためには、寿命の目安を知り、適切なケアをすることが重要です。

そこで本記事では、腕時計の寿命について以下の種類別で解説します。あわせて、寿命を延ばすための方法、寿命が近づいているサインなども紹介します。

・機械式腕時計
・クォーツ式腕時計
・ソーラー腕時計

お気に入りの時計を未来へと繋ぐために、ぜひ最後までご覧ください。

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【機械式腕時計】の寿命は使い方次第!

機械式の腕時計は、巻き上げたゼンマイのほどける力を動力源とする伝統的な時計です。電池を必要とせず、物理的な力のみで動作します。おもに、リューズを回してゼンマイを巻き上げる「手巻き」と、内蔵されたローターが腕の動きによって回転することで巻き上げる「自動巻き」があります。

そんな機械式腕時計の寿命は、定期的なお手入れやオーバーホールをすることで大きく変わります。電池などを使用していないため、適切に上記2つのメンテナンスを行えば数十年、場合によっては一生ものとして使用できるでしょう。

お手入れについては、皮脂による腐食を防ぐために、使用後は柔らかい布で軽く拭くことを忘れずに行います。デリケートな風防などは、メガネ拭きなどで丁寧に拭いてあげましょう。

内部部品については分解する必要があるため、自身でお手入れをするのはあまりおすすめできません。そのため、時計メーカーや修正専門店にオーバーホールを依頼しましょう。オーバーホールは、プロの技術者が部品を分解して丁寧に清掃し、必要に応じて交換してくれるため、時計本来の精度を取り戻します。

精密な構造をしている機械式腕時計は、3年〜5年ごとのオーバーホールが推奨されます。依頼してみようかなという方は、費用など確認して検討してみましょう。


    【クォーツ式腕時計】の寿命は約7年から10年

    クォーツ式の腕時計は、電池を動力源とし、水晶(クォーツ)の特性を利用して高精度な時間計測を実現する時計です。水晶は、電圧をくわえると規則的に振動する性質を持っており、この振動が電子回路を介して正確な時間を刻みます。

    その高性能なクォーツ式腕時計の寿命は、一般的に約7年から10年とされています。

    この寿命の目安は、ムーブメント内部の電子部品や配線の耐久性によるものです。クォーツ時計は精密な電子回路で動作しており、使用環境やメンテナンス状況によって寿命が前後することがあります。

    とくに水濡れや高温多湿、強い衝撃は寿命を縮める原因となります。ただし、ムーブメントを交換することで、時計自体を引き続き使用することが可能です。電池交換や定期的な点検を行い、適切に扱うことでより長く愛用できるでしょう。


    【ソーラー腕時計】の寿命は約10年

    ソーラー腕時計は、文字盤上のソーラーパネルで光エネルギーを電気エネルギーに変換して駆動するクォーツ式の時計です。変換した電気エネルギーは、内蔵されている二次電池(充電式バッテリー)に蓄電します。

    ソーラー腕時計の寿命は、二次電池の性能維持から考えて、約10年だとされています。

    内蔵されている二次電池は使用とともに劣化し、約10年を目安に交換が必要になります。本体やソーラーパネルに問題なければ、二次電池の交換後にまた長く使うことができます。しかし、極端な環境や光不足が続くとソーラーパネルの性能が低下することもあるので覚えておきましょう。


    腕時計の寿命を延ばすためのポイント

    腕時計は、適切なお手入れや保管によって長く使うことができます。の大切な腕時計の寿命を延ばすために、今日から以下5つのポイントを意識しましょう。

    ・電池や潤滑油による内部の劣化を防ぐ
    ・衝撃と磁気から守る
    ・直射日光や高温多湿を避けて保管する
    ・こまめにお手入れをする
    ・定期的なオーバーホールを行う

    電池や潤滑油による内部の劣化を防ぐ

    電池が切れたまま放置していると、内部に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、電池切れが分かった際はすぐに交換することや、長期間使用しない場合は電池を取り外して保管することが重要です。これにより、電池の液漏れなどによる内部損傷を防ぐことができます。

    いっぽう、電池を使用しない機械式腕時計は、定期的なゼンマイの巻き上げが必要です。3か月に1回以上、できれば毎日ゼンマイを巻くことで、内部の潤滑油を循環させて精密な部品の劣化を防ぐことができます。放置すると、潤滑油が凝固してしまい、部品の摩耗や故障につながる可能性があります。

    衝撃と磁気から守る

    腕時計を長持ちさせるためには、強い磁気や衝撃から守ることが非常に重要です。

    磁気から守るために、腕時計を電子レンジやテレビなどの電化製品から離して保管しましょう。これらの機器は、強い磁気を発生させるため、近くに置くと腕時計の内部部品に悪影響を及ぼす可能性があります。また、パソコンやスマートフォンも磁気を発しているため、一緒に保管する際は10~20cm以上の距離を保つことが望ましいとされています。

    さらに、衝撃にも注意が必要です。精密な部品で構成されている腕時計は衝撃に非常に弱く、少しぶつけただけでも故障するリスクがあります。日常生活では、机などにぶつけないように気をつけ、落下しない安定した場所に置くことが大切です。また、ゴルフや野球など、腕を激しく動かすようなスポーツをする際は、腕時計を外すことをおすすめします。

    参考:時計は磁気の影響を受けますか? | 日本時計協会 (JCWA)

    直射日光や高温多湿を避けて保管する

    高温多湿や直射日光は腕時計の大敵であり、これらを避けることが重要です。

    湿気の多い場所での保管は、金属部分の腐食やサビの原因となるため、お風呂やサウナなどの高湿度環境での使用は控えましょう。また、直射日光は文字盤の日焼けやレザーベルトの劣化を引き起こす可能性があります。

    理想的な保管環境は、気温5~35度の範囲内で、直射日光が当たらない風通しの良い暗所です。腕時計は、専用ケースやスタンド、アクリルケースに入れて保管することで、湿気やほこりから守ることができます。

    こまめにお手入れをする

    腕時計を長く愛用するためには、日々のこまめなお手入れが不可欠です。

    使用後は汗や皮脂が付着しているため、これらを放置すると汚れが蓄積して、サビの原因となる可能性があります。そのため、使用後はマイクロファイバーやセーム革のような、柔らかく吸水性の高い布で優しく表面を拭き取ることをおすすめします。汚れがひどい場合は、柔らかいブラシを使って隙間の汚れを取り除くと効果的です。

    定期的なオーバーホールを行う

    オーバーホールとは、時計内部の機械を完全に分解し、洗浄・点検・調整を行ったあと、再組立てと注油を行うメンテナンス作業です。おもに、時計メーカーや修正専門店にて、基本的に有償で依頼することができます。

    オーバーホールの推奨頻度は、クォーツ式時計で5年に一度、機械式時計で3〜5年に一度です。この定期メンテナンスを怠ると、防水性の低下や部品の破損など、深刻な問題が生じる可能性があります。


    こんな症状には注意!腕時計の寿命が近づいているサイン

    腕時計の寿命は突然訪れるものではなく、いくつかのサインから予測することができます。これから紹介する寿命が近いサインと対処法を覚えておきましょう。

    電池がすぐに切れてしまう

    腕時計の電池が頻繁に切れるようになった場合、それは寿命が近づいているサインかもしれません。

    通常、電池は数年持つのが一般的ですが、交換の間隔が短くなってきた場合、内部部品の摩耗や劣化が進行している可能性があります。とくに、電池の持ちが2年以下になった場合は、買い替えを検討するタイミングです。

    摩耗した部品の交換で済むこともありますが、長年使用している時計では他の部分にも劣化が見られることが多く、結果的に修理代が高額になる可能性もあります。その場合は、経済的にも新しい時計への買い替えを考えるのが賢明でしょう。

    時間調整をしてもすぐに合わなくなる

    時計の時間を合わせてもすぐにズレてしまう場合は、寿命に近づいているサインかもしれません。これは、針の取り付け部分が緩むことや、内部部品が経年劣化して正常に機能しなくなることが原因です。時間の乱れが頻繁に発生するようであれば、一度オーバーホールを依頼して、内部の状態を確認することがおすすめです。

    ただし、腕時計の年式によっては、修理に必要な部品が入手困難という場合もあります。その際は、買い替えを検討する必要があります。定期的なお手入れやオーバーオールで不具合を防げますが、寿命が近い腕時計では選択肢が限られることも覚えておきましょう。

    カレンダーの日付が切り替わらない

    腕時計のカレンダー機能は非常に精密であるため、日付が切り替わらない場合は、内部部品が破損や摩耗している可能性があります。そのため、このような症状が出る腕時計は、寿命が近づいているかもしれません。とくに、長期間使用している場合やメンテナンスを受けていない場合は注意が必要です。

    内部の「日送り車」や「早送り車」といった部品が正常に動作しなくなると、カレンダーの機能が損なわれるだけでなく、他の箇所にも悪影響を及ぼす可能性があります。腕時計の寿命を延ばすためには、早めの点検や修理を検討することをおすすめします。


    大切な腕時計が寿命を迎えたらどうする?

    大切な腕時計の寿命が近づいたとき、修理して使い続けるか、買い替えや売却を検討するかの選択に迫られます。それぞれの選択肢について詳しく見ていきましょう。

    修理して使い続ける

    メンテナンスや修理をすることで、腕時計の寿命を延ばして使い続けることができます。

    修理費用はブランドや状態によって高額になる場合があるため、事前に時計メーカーや修理専門店で見積もりを出してもらうことが大切です。見積もりを確認し、修理内容や費用について納得してから依頼しましょう。ちなみに、状態によっては修理が不可能な場合や、部品の入手が困難な場合もあります。

    買い替えや売却を検討する

    修理が難しい場合や、修理費が高額になる場合は、新モデルへの買い替えを検討するのも良いでしょう。そして、寿命を迎えた腕時計については売却することも視野に入れてみてください。

    寿命を迎えた腕時計を売るなんてあまりイメージがつかないかもしれません。ですが実は、ロレックスやオメガ、カルティエなどの人気ブランドは、動かなくなっても部品取りやコレクター市場での需要があります。もし、動かなくなった腕時計があれば、買取専門店の丁寧な査定を受けることで価値を知ることができるでしょう。


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    適切なお手入れと保管で腕時計を長く愛用しよう

    今回は、腕時計の寿命や、寿命を延ばすためのポイントについて解説しました。

    腕時計の寿命は、クォーツ式が7年から10年、ソーラー式は10年が目安ですが、定期的なお手入れやオーバーホールを行うことで長く愛用することができます。また、適切な保管方法を理解して実践することで、さらに腕時計の寿命を延ばすことができるでしょう。

    本記事を参考に、腕時計との向き合い方を振り返り、今日からお手入れや保管方法を実践してみてください。もし、お持ちの腕時計が動かなくなってしまったならば、放置せずにブラリバの買取サービスを検討してみてください。

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