ロレックスの文字盤交換における3つのルールとは?かかる費用や納期、依頼先などを解説

ロレックスは文字盤を交換することが可能です。長年愛用していた時計に新たな表情を与え、気分を一新できる人気のカスタマイズとなっています。

しかし、文字盤交換には3つのルールが存在します。ほかにも費用がかかることや、納期があること、交換後の価値変動にも影響を与えることなどが気になるポイントです。

本記事では、ロレックスの文字盤交換について、交換条件や費用相場、正規・非正規店の違い、注意点まで詳しく解説します。

大切なロレックスをより自分らしく楽しむための最適な選択肢を、見つけてみましょう。

※本記事で紹介している「文字盤交換の3つのルール」は、ロレックス社が公式に明文化したものではなく、2025年7月時点での日本ロレックスのサービス運用に基づく一般的な対応方針です。また、文字盤返却について、実際の可否や対応内容はモデルや状態により異なります。詳細はかならずロレックスサービスセンターにご確認ください。

ロレックスの文字盤交換における3つのルール

ロレックスの文字盤交換には、主に以下の3つのルールが存在します。

①カタログに掲載されているデザインであること
②同じリファレンスナンバーであること
③新規購入から5年以上が経過していること

それぞれについて解説していきます。

①カタログに掲載されているデザインであること

ロレックスの文字盤を交換できるのは、リファレンスナンバー(型番)がカタログに掲載されている、もしくは過去に掲載されていたデザインに限られます。

リファレンスナンバーは時計本体のケース側面、12時の側に記載されており、発売された時期により4~6桁の数字で記載されているものです。

過去のカタログに掲載されているかを知りたい場合は、ロレックスの正規品販売店やサービスセンターにて問い合わせることができます。

②同じリファレンスナンバーであること

異なるリファレンスナンバーの文字盤には交換できませんが、原則として同じリファレンスナンバーであれば、色や素材などが違っていても交換することができます。

ただし、同じリファレンスナンバーであっても、交換できないケースもあるので注意しましょう。

③新規購入から5年以上が経過していること

2022年5月21日に行われたサービス改定により、新規購入されたもので保証期間である5年以内は文字盤が交換できなくなりました。

これは、転売目的での購入を抑制するための措置と考えられています。中古で購入したものは保証書を確認するなどして、購入日の確認を行ってから文字盤交換しましょう。

また、上記の条件をクリアしていたとしても、在庫がない文字盤は当然ながら交換ができません。人気の高いカラーやメーカーが供給をストップさせた文字盤は交換できない可能性もあります。


ロレックスの文字盤交換はどこに依頼すればいい?

ロレックスの文字盤交換は、日本ロレックスの正規品販売店、もしくは日本ロレックスサービスセンターへの持ち込みにて依頼可能です。

2025年7月時点の、日本国内のサービスセンターは以下のとおりです。

・ロレックスサービスセンター レキシア銀座本店‬
 〒104-0061 東京都中央区 銀座3丁目5-4

 ・‭ロレックスサービスセンター 表参道‬
 〒150-0001 東京都渋谷区 神宮前 5丁目2-2

・ロレックスサービスセンター 髙島屋大阪‬
 〒542-8510 大阪府大阪市 中央区 難波5丁目1-5 1階

・‭ロレックスサービスセンター 大丸神戸‬
 〒650-0037 兵庫県神戸市中央区 明石町48番地

・‭ロレックスサービスセンター 東京(東陽町)※送付専用
 〒135-0016 東京都江東区 東陽3丁目28-6 ロレックス東陽町ビル

・ロレックスサービスセンター 大阪 ※送付専用
 〒531-0072 大阪府大阪市 北区 豊崎5丁目3-22 ロレックス中津ビル

時計を持ち込み、見積もり後に交換作業をしてもらうのが一般的な流れです。

近隣に店舗がない場合は郵送を利用することができるため、詳しくは店舗に問い合わせてみましょう。

ロレックス以外の業者でも文字盤交換は可能?

ロレックス以外の業者でも、文字盤の在庫さえあれば交換を請け負っている場合があります。

ロレックス以外の業者への依頼は、リーズナブルな価格での文字盤交換ができるメリットがありますが、メーカー保証の対象外になる場合などがあるため注意が必要です。


ロレックスの文字盤交換にかかる費用

時計の文字盤交換には費用がかかります。文字盤本体代に加え、技術料などもかかってくるため、費用の内訳と実際の料金を見てみましょう。

内訳概要費用目安
文字盤本体代シンプルな文字盤約5万円~
シェルやダイヤモンド付き約20万円前後
メテオライト文字盤約40万円前後
工賃技術料など約2万4000円~2万5000円
針・部品代必要に応じて追加数千円~
オーバーホール代時計を分解・洗浄し、摩耗したパーツを交換するメンテナンス作業約4万円~9万円
文字盤返却料旧文字盤を返却してもらう際に必要な費用(希望する場合)新しい文字盤の本体代の40%が一般的

※右にスクロールできます

それぞれの内訳について、もう少しくわしく解説します。

文字盤本体代

選ぶ文字盤の種類によって大きく異なり、シンプルなものなら数万円~、ダイヤモンドやシェルなどを使用したものは数十万円になる場合もあります。

工賃

交換作業にかかる費用は時計のモデルや作業内容によって異なり、数万円が相場です。およそ2万4000円程度を目安に考えておきましょう。

針・部品代

針やそのほかの部品の交換が必要な場合は、別途費用がかかります。

オーバーホール

時計の状態によってはオーバーホールが必要になる場合があり、別途費用がかかります。モデルや状態によって異なり、数万円から十数万円が相場です。

文字盤返却代

ロレックスの文字盤交換では、基本的に取り外した古い文字盤は返却されません。これは、偽物や改造品の流通を防ぐための措置とされています。

ただし、希望した場合に限り、古い文字盤を返却してもらえるケースもあります。その際には、新しい文字盤代金の約40%にあたる追加費用が発生するのが一般的です。

文字盤交換の内訳については、依頼内容によって予算を上回る可能性も考えられるため、交換前にはかならず見積もりを確認しておくことを心がけましょう。


納期はオーバーホールの有無によって左右される

文字盤交換の納期(期間)はおおよそ2週間程度です。ただし、オーバーホールが必要な場合で同時に行う場合は、約1か月が目安とされています。

また、交換する文字盤の在庫状況により、さらに納期が遅れる場合もあることを覚えておきましょう。とくに、内に文字盤の在庫がない場合、数か月かかる可能性があり、モデルや在庫状況によってはさらに遅れることもあります。

費用の見積もりを出すのと同時に、納期についても確認をしておいたほうがよいでしょう。


文字盤交換をすると価値が下がる場合がある

ロレックスの文字盤交換を行うと、もともとの価値より下がるという可能性もあります。

とくに、年代が古いアンティークものになると、オリジナルのままであるほうがより一層価値は高まります。

将来売却を考えている場合には、このあたりも頭に入れておきたいところです。


ロレックスの文字盤交換におけるFAQ

文字盤交換を検討するにあたって、さまざまな疑問を持つ方もいるかもしれません。

ここでは、よくある質問とそれに対する回答をまとめました。

文字盤と同様にベゼルディスクの交換も可能なのは本当?

ロレックスGMTマスター2の文字盤の写真ロレックスGMTマスター2の文字盤の写真

GMTマスターIIなどに採用されている「ベゼルディスク」も交換することができます。

ただし、文字盤交換と同様に、同じリファレンスナンバーで、かつ、過去に存在したデザインと互換性のあるカラーがある場合のみ対応可能となります。

ロレックスを購入してすぐに文字盤交換するのは問題ない?

交換条件でも解説した通り、2022年5月21日以降に新規購入した場合は、保証期間の5年を経過するまでは文字盤を交換することができません。

以前は対応可能でしたが、おもに転売対策として、2022年5月21日に実施されたサービス改訂により制限が設けられました。

そのため、ロレックスを新規で購入した場合、5年間の保証期間中は文字盤交換ができません。購入の際にはその点を踏まえて、慎重に検討するとよいでしょう。

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ロレックスの文字盤交換は魅力的なオプション

ロレックスの文字盤交換は、時計に新たな個性や美しさを与えるだけでなく、経年劣化や損傷への対応としてもおすすめです。

しかし、同一型番やカタログ掲載デザインなど厳格な条件が設けられているため、事前に最新のルールを確認することが大切。

費用や納期は選ぶ文字盤やオーバーホールの有無によって大きく異なりますが、正規店やサービスセンターに依頼することで、品質と価値を維持したまま安心して交換が可能です。

ロレックスの文字盤交換をしたい方は、まず見積もりを出してもらい検討してみましょう。

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