
女性の憧れの的である「Harry Winston(ハリー・ウィンストン)」。ダイヤモンドへのこだわりの強さから“キング・オブ・ダイヤモンド”と呼ばれるほどの世界的人気ブランドです。
当記事ではハリー・ウィンストンの歴史や人気アイテム、ブランドの価値について解説します。ハリー・ウィンストンについて詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
目次
Harry Winston(ハリー・ウィンストン)とは?
ハリー・ウィンストンは、アメリカのジュエリーブランドです。世界5大ジュエラーのひとつに数えられ「キング・オブ・ダイヤモンド」と讃えられるほど、ダイヤモンドのクオリティに定評があります。
ハリー・ウィンストンは世界各国の貴族やセレブから高い支持を得ており、ハリー・ウィンストンのジュエリーを身につけることはひとつのステータスとなっているほど。
世界最高峰の品質を持つダイヤモンドのみを使用したハリー・ウィンストンのジュエリーは、まさに一生ものともいえる存在です。そのため、婚約指輪や結婚指輪に選ぶカップルも多く、憧れのブランドとして幅広い世代に人気があります。
ハリー・ウィンストンの歴史
ハリー・ウィンストンの創業者であるハリー・ウィンストンは、ニューヨークの小さな宝石店の息子として生まれました。12歳の頃には自力で宝石の価値を見抜く力を身に着けており、近所の質屋にあった緑色の石をエメラルドと見抜き、25セントで買ったその石を800ドルで売ったという逸話があります。
そんなハリー・ウィンストンが1932年にニューヨークに創業したのが「ハリー・ウィンストン社」です。ハリー・ウィンストンはダイヤモンドへのこだわりが強く、世界中のダイヤモンド原石から素晴らしいものだけを選びぬいてジュエリーにしてきました。
こうしたダイヤモンドへの情熱と輝かしいキャリアが評価され、1947年にはコスモポリタン誌から創業者のハリー・ウィンストンに「キング・オブ・ダイヤモンド」の称号が贈られました。
1955年にはスイスのジュネーブに初の海外店舗をオープンし、その後も1957年にフランスのパリに出店するなど、ハリー・ウィンストンは徐々に世界進出を進めていきます。1988年には、日本の銀座に初の旗艦店がオープンしました。
2000年代に入り、ハリー・ウィンストンは時計事業にも力を入れ始めます。ハリー・ウィンストンがこれまで培ってきた宝飾技術を生かした高級腕時計は、時計業界にも大きな衝撃を与えました。ハリー・ウィンストンは、ジュエリーだけではなく時計の分野でも高い評価を得ています。
その後、ハリー・ウィンストン社は、ウィンストン一族の手を離れ、2013年にスウォッチグループの傘下となりました。買収額は約10億ドル(約895億円)と、スウォッチグループで過去最高額の取引となり大きな話題を呼びました。
ハリー・ウィンストンがこれまで積み重ねてきた宝飾技術や時計技術、ダイヤモンドへの強い情熱は、スウォッチグループとなった今も変わらず続いています。
ハリー・ウィンストンの魅力

ハリー・ウィンストンは世界5大ジュエラーに数えられるほどのブランドで、世界中にファンがいます。ここでは、多くの人が憧れるハリー・ウィンストンの魅力を解説します。
ダイヤモンドへのこだわり
「キング・オブ・ダイヤモンド」と称されたハリー・ウィンストンは、ダイヤモンドへの強いこだわりがあるブランドです。ハリー・ウィンストンで使用されるダイヤモンドは厳選された最高品質のみで、熟練の職人の手によって美しく仕上げられます。
一般的なダイヤモンドはカラット・カット・カラー・クラリティの4Cという基準で評価されますが、ハリー・ウィンストンのダイヤモンドは5つ目のCとしてCharacter(個性)を重視します。
ダイヤモンド一つひとつの個性を最大限に引き出し、ジュエリーにするという理念は、ブランド創業以来変わらずに続いています。
ダイヤモンドの魅力を引き出すデザイン
ハリー・ウィンストンはジュエリー業界に多大な貢献をしてきたブランドですが、特に有名なのが、1940年代にハリー・ウィンストンが開発したセッティング技法です。
「クラスター・セッティング」と呼ばれるその技法は、ダイヤモンドに様々な角度をつけてプラチナワイヤーでつなぐもので、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すものです。
クラスターセッティングはその後のジュエリーデザインに大きな影響を与え、ハリー・ウィンストンの代表作となりました。
ダイヤモンドの輝きを引き立てるカット
ハリー・ウィンストンでは、一般的なラウンドブリリアントカット以外に、クッションカットとエメラルドカットのダイヤモンドを得意としています。
クッションカットはダイヤモンドの輝きを重視したカットで、丸みを帯びた四角形をしています。カラット数やグレードがある程度高くないと映えないため、品質の高いダイヤモンドに施されるカットです。
また、エメラルドカットは宝石の色を引き出すためのカットです。ハリー・ウィンストンのダイヤモンドはカラーレス(無色)で透明度が非常に高いため、エメラルドカットに最適です。
どちらのカットも、ダイヤモンドのクオリティが高いハリー・ウィンストンならではのカットといえます。
ハリー・ウィンストンの希少な宝石たち
ハリー・ウィンストンは、これまでヨンカーやブリオレットといった、歴史に名を残す素晴らしいダイヤモンドの数々を手に入れてきました。世界的に有名なダイヤモンドの3分の1は、ハリー・ウィンストンの手に渡ったと言われています。
それらの宝石はハリー・ウィンストンの手によって、素晴らしいジュエリーに生まれ変わりました。ここでは、ハリー・ウィンストンが所有する歴史的な宝石を紹介します。
ヨンカー
ヨンカーは、1934年に南アフリカで発見された巨大なダイヤモンドです。726カラットもの大きさがあり、当時では世界最大級のダイヤモンド原石として世界中の注目を集めました。
ハリー・ウィンストンはヨンカーを買い取り、142カラットのヨンカー1をはじめ、12個の美しいダイヤモンドを完成させました。
ホープ・ダイヤモンド
出典:telegraph
ホープ・ダイヤモンドは、45.52カラットもの巨大なブルーダイヤモンドです。マリー・アントワネットやルイ16世など歴史上のさまざまな人物が所有してきましたが、所有者の多くが不幸に見舞われたことから「呪いのダイヤモンド」とも呼ばれていました。
1949年にハリー・ウィンストンがこのダイヤモンドを買い取り、スミソニアン自然史博物館に寄贈しました。2010年には「エンブレーシング・ホープ」(希望を抱いて)という名の新たなセッティングが施され、新たな姿で一般公開されています。
ウィンストン・ピンク・レガシー
出典:christies
ウィンストン・ピンク・レガシーは、18.96カラットのピンクダイヤモンドです。世界最高額の約5,000万ドル(約57億円)でハリー・ウィンストンがオークションにて落札しました。
カラットの大きさだけでなく、ファンシーヴィヴィッドカラーに分類される鮮やかなピンク色が特徴で、歴史的にみても珍しい、最上級のピンクダイヤモンドとされています。
ウィンストン・レガシー
ウィンストン・レガシーは、2013年にハリー・ウィンストンが手に入れたダイヤモンドです。101.73カラット、Dカラー、フローレスのこのダイヤモンドは「史上最も完璧なダイヤモンド」と評価され、約2670万ドル(約30億円)で取引されました。
このダイヤモンドは、1カラット辺り25万44百ドル(約2858万円)で、無色のダイヤモンドでは世界最高額を記録しました。
ハリー・ウィンストンの人気アイテム
ここでは、ハリー・ウィンストンの人気アイテムを紹介します。ダイヤモンドのイメージが強く、婚約指輪や結婚指輪をイメージすることが多いブランドですが、カラーストーンを使ったジュエリーや時計なども人気です。
ハリー・ウィンストンのファインジュエリー
ファインジュエリーとは、貴金属と宝石を使用した上質なジュエリーのことです。
ハリー・ウィンストンのファインジュエリーには、ダイヤモンドやカラーストーンを贅沢に使用したものから、ロゴと組み合わせたシンプルなデザインなど、さまざまなアイテムが揃っています。
リリークラスター・ペンダント
- K18イエローゴールド
- 1個のマーキースカット及び45個のラウンド・ダイヤモンド(計約0.68カラット)
- ¥1,155,000
リリークラスター・バイ・ハリー・ウィンストンシリーズのペンダントです。マーキースカットのダイヤモンド1粒と、それを取り囲むラウンドカットのダイヤモンドで、ユリの花を表現しています。
ウィンストン・クラスター・イヤリング(スモール)
- プラチナ
- 1個のマーキースカット及び45個のラウンド・ダイヤモンド(計約0.68カラット)
- 価格:要問合せ
ハリー・ウィンストンの代名詞であるウィンストンクラスターセッティングを施したイヤリングです。
プラチナのワイヤーを駆使し、ダイヤモンドだけをつないだように見えるきらびやかなセッティングが、ダイヤモンドのきらめきを最大限に引き立てます。
HWロゴ・リング
- 18Kホワイトゴールド
- 33個のラウンドカット・ダイヤモンド
- 価格:問い合せ
HWロゴ・バイ・ハリー・ウィンストンシリーズのリングです。ハリー・ウィンストンのロゴマークをあしらったシンプルなリングにダイヤモンドを埋め込んだ、クラシックなデザインが特徴です。
ハリー・ウィンストンのエンゲージメント&ブライダルリング
ハリー・ウィンストンの婚約指輪や結婚指輪は、海外セレブが選ぶことも多く、世界の女性のあこがれの存在です。シンプルなデザインなら比較的手に入れやすいこともあり、人気のアイテムです。
ハリー・ウィンストンの結婚指輪や婚約指輪の詳しい値段やおすすめデザインに興味がある方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。
>>【結婚指輪】価格別17選!ペア購入予算なども解説
>>【婚約指輪】値段はいくら?人気モデル12選を紹介
HWリング
- プラチナ
- 0.50カラットから1.24カラットのラウンドブリリアントカット・ダイヤモンド
- ¥1,500,000台中心
台座の部分にブランドロゴのHとWをデザインしたエンゲージリングです。HとWには“Husband”(ハズバンド)と“Wife”(ワイフ)という意味も込められており、婚約指輪に最適です。ひと目でハリー・ウィンストンとわかるデザインが人気で、定番アイテムとして愛されています。
ラウンドカット・ソリティア・リング
- プラチナ
- 0.50カラットから1.0カラットのラウンドカット・ダイヤモンド
- ¥1,300,000台中心
ハリー・ウィンストンの最高級のダイヤモンドをあしらった、シンプルな一粒ダイヤモンドのエンゲージリングです。クラシックで飽きのこないデザインのため、時代を超えて長く使えます。
ラウンドカット・マリッジリング
- プラチナ
- 約0.04カラットのラウンドカット・ダイヤモンド
- ¥385,000~
プラチナ製のシンプルなリングにラウンドカットのダイヤモンドをあしらった定番デザインのマリッジリングです。ハリー・ウィンストンの中ではお求めやすい価格ということもあり、結婚指輪の中では特に人気のアイテムです。
ハリー・ウィンストンの腕時計
ハリー・ウィンストンは、1989年から時計分野にも進出しています。宝飾技術をふんだんに取り入れたハリー・ウィンストンの時計は、時計としての性能はもちろん、ジュエリーとしての価値も高いです。
HW プルミエール・ダイヤモンド セコンド オートマティック 36mm
- K18ローズゴールド
- ダイヤモンド・マザーオブパール
- 機械式自動巻き
- 価格:問い合わせ
ハリー・ウィンストンの代表作であるプルミエールシリーズのレディースウォッチです。色合いの異なる2種類のマザーオブパールとK18ローズゴールドのコントラストを、ダイヤモンドの輝きがさらに引き立てます。
HWエメラルド
- K18ローズゴールド
- ダイヤモンド
- クオーツ式
- 価格:問い合わせ
ハリー・ウィンストンのダイヤモンドでよく使われる、エメラルドカットをイメージした時計です。シャープで洗練された印象のケースにダイヤモンドをあしらった華やかなデザインが印象的です。
ハリー・ウィンストンの価値
ハリー・ウィンストンは、世界5大ジュエラーのひとつで、ダイヤモンドのクオリティにもこだわりがあるブランドです。知名度も品質面もトップクラスのため、非常に評価の高いブランドといえます。
ハリー・ウィンストンのジュエリーは宝石のクオリティが非常に高いのが特徴です。ハリー・ウィンストンで使用されるダイヤモンドは、徹底的に無色透明にこだわり、高い透明度のものだけです。また、カットのグレードにもこだわっており、ダイヤモンドの個性に合わせて最適なカットを施しています。
ハリー・ウィンストンの公式サイトでほとんどの商品に価格が掲載されていないのは、同じ商品でもひとつひとつダイヤモンドに微妙な違いがあり、価格が異なるためです。
このように厳しい基準によって選び抜かれたハリー・ウィンストンのジュエリーは、ほかのブランドと比べて資産価値も非常に高いです。
また、最近ではハリー・ウィンストンの時計も評価が高まっています。限定モデルも多く生産数が限られているため、買取価格も上昇中です。
ハリー・ウィンストンのジュエリーや時計を売るときは、ブランド価値を理解している買取専門店に査定してもらうのがおすすめです。
ハリー・ウィンストンは世界最高峰の高級ジュエラー
ハリー・ウィンストンは、ダイヤモンドのクオリティが高く、世界最高峰のジュエラーのひとつです。最高クラスの宝石を使用したジュエリーの数々は、世界中のセレブに愛されています。資産価値も高く、キング・オブ・ダイヤモンドの称号にふさわしいブランドといえるでしょう。
ハリー・ウィンストンのジュエリーや時計は買取市場でも需要が高く、安定した人気があります。お手持ちのハリー・ウィンストンの価値を知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。


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