ティファニーの資産価値はなぜ高い?高額査定が狙えるジュエリーと売却のコツ

高級宝飾品ブランドとして世界中で愛される「ティファニー」。1837年創業の老舗でありながら、現在も世界的に高く評価されるジュエリーブランドのひとつとして確固たる地位を誇ります。

では、ティファニーのジュエリーはなぜ価値が高いとされるのでしょうか?
この記事では、ティファニーがトップブランドとしての地位を確立するまでの歴史と、商品の価値が高い理由、安定して高額で取引されているアイテムについて解説していきます。

ティファニーのジュエリーの価値を知りたい方や、ティファニーのアイテムを高値で売却したいと思っている方は必見です。ぜひご参考になさってください。

目次


なぜティファニーは資産価値が高いのか

ティファニーのジュエリーは、単なるファッションアイテムではなく、長期的に資産性を持つ存在として評価されています。その理由は以下の通りです。

貴金属価格との連動性

ティファニーのジュエリーには、金やプラチナといった希少性の高い貴金属が使用されています。これらの素材は国際相場に直接影響を受けるため、素材そのものの価格がティファニー製品の価値を下支えします。とくに金相場が上昇している現在は、資産としての魅力が一層高まっています。

高品質ダイヤモンドの採用

ティファニーはダイヤモンドの品質を示す「4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)」に加え、独自基準である「プレゼンス(存在感)」を重視しています。厳格な選定を通過した石のみが採用されるため、他ブランドと比べてもダイヤモンドの価値維持力は極めて高い水準にあります。

世界的ブランドパワー

ティファニーは世界的に有名なラグジュアリーブランドで、ジュエリー業界で長い歴史を誇る企業です。映画『ティファニーで朝食を』をはじめ、長い歴史の中で確立したブランド力は揺るぎないものであり、ティファニーブルーに象徴されるブランドアイデンティティが高い信頼を支えています。中古市場でもブランドネーム自体が価値を保証する要因となっています。

限定性と話題性

ティファニーは、定番コレクションだけでなく、限定アイテムや著名ブランドとのコラボレーションでも注目を集めます。近年ではポケモンとのコラボ商品が話題を呼び、限定性と話題性が相まって高いリセールバリューを生み出しました。このような希少性の高さが、資産価値を維持する大きな要素になっています。

LVMH傘下による資本力・信用力の向上

2021年、ティファニーは世界的ラグジュアリーグループであるLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)の傘下に入りました。これにより経営基盤と資本力が一段と強化され、グローバル市場における戦略やブランド価値の安定性が増しています。大手グループの信用力を背景に、ティファニーは今後も資産価値を維持・向上していくことが期待されます。


ティファニーがトップジュエラーになった背景

ティファニーはデザインが美しいだけでなく、ジュエリー製作において最新技術を開発したり、新しい宝石を多数発見していることをご存じでしょうか?

ここでは、その歴史的な歩みと実績を振り返り、トップブランドに至った経緯を解説します。

ティファニー誕生の歴史

1837年、アメリカ人実業家のチャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・B・ヤングによって「ティファニー&ヤング」がニューヨークで創業されました。当初は文房具や食器を扱う小さな店舗でしたが、1848年のフランス2月革命の際に多くの宝石を買い付けたことでダイヤモンド商として注目を集めます。

1851年には米国企業として初めてシルバーの純度基準を設け、これが公的に認められたことでシルバージュエリーの人気を一気に高めました。この時期にブランドカラー「ティファニーブルー」がカタログに使用され、現在もブランドを象徴する色として知られています。

ティファニーを支えた技術革新と独自製法

ティファニーは、宝飾品業界に革新をもたらす独自技術を数多く開発しました。
代表的なのが、1886年に発表された「ティファニーセッティング」です。6本の爪でダイヤモンドを高く掲げることで光を多く取り込み、輝きを最大限に引き出すこの技法は、当時としては画期的でした。現在でも世界中のジュエラーが採用するスタンダードなデザインとなっています。

さらに1999年には、新しい「ルシダ® コレクション」を発表。その中心となる「ルシダカット」は、正方形に近い上部と八角形の下部を組み合わせた独特のフォルムで、従来にない強い輝きを生み出しました。こうした革新的な試みが、ティファニーを業界のリーダーとして際立たせているのです。

宝石学への貢献で世界的宝石ブランドに

ティファニーは宝石学の分野でも大きな功績を残しています。

1878年には、南アフリカで発見された原石を128.54カラットにカットした「ティファニー・イエローダイヤモンド」を発表。現在もニューヨーク5番街の本店に展示され、ブランドを象徴する存在となっています。

1902年にはカリフォルニアで発見されたスポジュメンの変種が、翌1903年に副社長で宝石学者のジョージ・フレデリック・クンツ博士の名にちなんで「クンツァイト」と命名されました。

さらに1968年には、タンザニアで発見されたブルーゾイサイトを、ティファニーが「タンザナイト」と名付けて世界的に発表。ティファニーのマーケティングによって一躍有名となり、現在では世界的な人気宝石のひとつに数えられています。

これらの功績により、ティファニーは宝石の発見と普及の両面で大きな影響力を持つブランドとして知られるようになりました。

「ティファニーで朝食を」が“憧れ”のイメージ確立

1961年、オードリー・ヘップバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』が公開されました。ニューヨーク5番街の本店が登場したことで、ティファニーは一躍世界的な注目を集め、ブランドの名を不動のものにしました。

その後も、映画や音楽、ファッション誌など数々の文化作品に取り上げられ、ティファニーは「女性の憧れのブランド」というイメージを確立していきます。ラグジュアリーでありながら、誰もが知るポピュラリティを持つ存在へと成長したのです。

こうした文化的影響に加え、創業以来の歴史、革新的な技術、新しい宝石の発表といった功績が積み重なり、ティファニーは現在も世界的に高く評価されるラグジュアリーブランドとして愛され続けています。
次の章では、そんなティファニーが今も高い価値を保ち続ける理由である「品質とブランドへのこだわり」について解説します。


ティファニーがジュエリー製作に抱く誇り

ここまで解説してきたように、ティファニー社は高い技術と実績を持ってジュエリー製作を行っています。

ティファニーのジュエリーは幅広い年代の女性から根強い人気がありますが、具体的にはどのような特色があるのでしょうか?ほかのブランドとは異なる、ティファニーならではのこだわりを紹介していきます。

宝石への強いこだわりから生まれた「プレゼンス」

宝石に興味がある方は、4Cという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?4Cとはダイヤモンドの品質評価基準であり、Carat(カラット)、Cut(カット)、Color(カラー)、Clarity(クラリティ)の4つのCの頭文字を表しています。

すべてのダイヤモンドはこの国際基準をもとに評価を受けますが、ティファニーでは独自に5つめの評価基準を設けて、使用するダイヤモンドを選定しています。5つめの評価基準は「プレゼンス」と呼ばれ、直訳すると「存在感」という意味です。

プレゼンス

プレゼンスには一言では説明できないさまざまな要素が含まれ、おおまかには以下の3点がポイントとなっています。

  • カット・対称性・研磨の精度がすべて最上級であること
  • ダイヤモンドの輝きの3要素である「ブリリアンス(白く強い輝き)」「ディスパージョン(虹色の輝き)」「シンチレーション(きらめく輝き)」がティファニーの基準を満たしていること
  • 全体的に美しい見た目であること

上記すべての厳しい評価基準をクリアした宝石だけが、ティファニーのジュエリーに使用されているのです。

長年の人気を支える複数のデザイナー

ティファニーでは、特定のデザイナーに固執せず、複数名のデザイナーがそれぞれのコレクションを担当する形を取っています。歴代のデザイナーのうち、とくに影響力のある3名をご紹介します。

エルサ・ペレッティ(1940年 – 2021年)

エルサ・ペレッティの繊細で女性的なデザインは、ジュエリー業界に革命をもたらしたと言われています。オープンハートやバイザヤードなど、ティファニーの代表的なコレクションを複数デザインしました。

パロマ・ピカソ(1949年 -)

パロマ・ピカソは、キュビズムの有名な画家パブロ・ピカソの実の娘にあたります。「イヴ・サン・ローラン」のジュエリーをデザインした実績があり、ティファニーではキスシリーズなどのデザインを手がけました。

ジャン・シュランバージェ(1907年 – 1987年)

ジャン・シュランバージェはティファニーのデザイナーとして活躍する以前、フランスで活動しており、当時から高い人気を誇る存在でした。おもに富裕層を対象としたデザインを得意とし、ペガサスをモチーフにしたジュエリーなども発表しています。

幅広い購買層に向けたコレクションの製作

ティファニーの最大の特徴のひとつは、ハイブランドでありながら価格帯の幅が非常に広いことです。ラグジュアリーなハイエンドシリーズから、若い人でも手を伸ばしやすい手頃なシリーズまで揃っており、幅広い購買層に支持されています。

たとえば、高価格帯の代表例が「ティファニー ノット ダブルロウ ネックレス」です。K18ゴールドに多数のダイヤモンドをあしらった豪華なデザインで、販売価格は約654万円(税込)。パーティーシーンや特別な場にふさわしいエレガントなジュエリーです。

ティファニーノット ダブルロウネックレス

ティファニーノット ダブルロウネックレス

出典:TIFFANY&CO.

いっぽうで、低価格帯の定番アイテムとして人気なのが「オープンハート」シリーズです。1974年にエルサ・ペレッティが手がけたデザインで、「心を開いて」というメッセージが込められています。スターリングシルバー製のスモールサイズなら、日本公式価格で約34,650円(税込)から購入可能で、若い世代を中心に高い人気を誇ります。

オープンハート ペンダント

同じオープンハートでも素材やサイズによって価格帯は大きく異なり、シルバーなら数万円台、18Kゴールドやホワイトゴールド製では10万円台〜20万円前後と幅広く展開されています。

このようにティファニーでは、手に届きやすい価格帯のジュエリーを展開することで若年層のファンを獲得し、ライフステージに合わせてラグジュアリーなアイテムへとステップアップしてもらう狙いがあるのです。


ティファニーの中で価値が高いのはどの商品?

ここまで、ティファニーのジュエリー全体が高い資産価値を持つ理由について解説してきました。では、実際にどのような商品がとくに価値を維持しやすいのでしょうか。

ここでは、素材や宝石ごとに価値が高いとされる代表的なカテゴリーをご紹介します。

ダイヤモンドがあしらわれたジュエリー

ダイヤモンドは世界的に最も取引量が多く、安定した市場価値を持つ宝石のひとつです。とくに「4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)」の評価が優れているものほど資産価値は高く評価されます。

ティファニーではさらに独自基準である「プレゼンス(存在感)」を重視し、この基準を満たしたダイヤモンドだけが採用されます。そのため、ティファニーのダイヤモンドジュエリーは、長期的に見ても価値を維持しやすいといえるでしょう。

ファンシーカラーのダイヤモンドがあしらわれたジュエリー

無色のダイヤモンドは一般的に高い評価を受けますが、ルー、ピンク、グリーン、レッドといった「ファンシーカラーダイヤモンド」は、色の濃さや希少性によってさらに高値で取引されます。

ティファニーは1878年に購入した128.54カラットの「ティファニー・イエローダイヤモンド」を所有しており、その後ニューヨーク本店で展示される象徴的な宝石となりました。

美しさと希少性を兼ね備えたファンシーカラーダイヤモンドは、場合によっては無色のダイヤモンドを上回る資産価値を持つこともあります。

金が使用されているジュエリー

金は古くから世界共通の価値基準として扱われ、資産を守る手段として信頼されてきました。ティファニーの金製ジュエリーは定価も高額ですが、国際的な金相場の上昇に伴い、買取価格が高くなる傾向があります。

とくに18Kイエローゴールドやローズゴールドを用いたシリーズは、素材そのものの資産価値に加え、ティファニーならではのデザイン性やブランド力が評価されるため、資産性とファッション性を兼ね備えたジュエリーとして高い人気を誇っています。

プラチナが使用されているジュエリー

プラチナは金と並んで希少性が高く、変色や摩耗に強いことから婚約指輪や結婚指輪などブライダルジュエリーに広く用いられています。年間産出量は金のわずか1/15程度と限られており、その希少性が高い資産価値を支えています。

市場価格においても銀よりはるかに高く、さらに宝飾用途だけでなく産業用途でも需要が高いことから、世界的に安定した取引が行われています。

ティファニーのプラチナ製ジュエリーは、こうした素材の価値に加えブランドの信頼性が上乗せされるため、長期的に見ても高値での取引が期待できる資産性の高いアイテムといえるでしょう。


資産価値が下がらないティファニーの人気アイテム10選

ティファニーには数多くのコレクションがありますが、その中でも「資産価値が下がりにくい」と評価される人気シリーズがあります。

ここでは定番からトレンド性の高いアイテムまで、代表的な10種類をご紹介します。

ティファニー T スクエア リング

アルファベット「T」をモチーフにしたシンプルかつモダンなデザインが特徴。幅広い年齢層に支持され、ブランドのアイコンとして高い人気を誇ります。中古市場でも需要が安定しているため、資産価値を維持しやすいアイテムです。

ティファニー エルサ・ペレッティ ダイヤモンド バイ ザ ヤード

シンプルなチェーンに小粒のダイヤモンドをセッティングしたデザイン。控えめながらも上品な輝きがあり、日常使いしやすいことから高い需要があります。ティファニーらしい「ダイヤモンドの品質の高さ」が評価される代表作です。

ティファニー ビクトリア

マーキースカットやラウンドカットのダイヤモンドを組み合わせたフラワーモチーフが特徴。華やかさと気品を兼ね備えており、ブライダルや特別なシーンに選ばれることが多いシリーズです。ダイヤモンドを多く使用しているため、資産性も高く保たれます。

ティファニー アトラス

古代ローマの時計塔をモチーフにしたローマ数字のデザインが印象的。シンプルながら存在感があり、世代を超えて人気を集めています。素材に金やプラチナを用いたモデルは特に価値を維持しやすい傾向があります。

ティファニー ハードウェア

チェーンをモチーフにした力強いデザインが特徴。インダストリアルな雰囲気でファッション性が高く、近年とくに注目を集めています。流行に左右されにくく、長期的に資産価値を維持できるシリーズです。

ティファニー T スマイル

ティファニー T スマイルは、ティファニー T コレクションに基づいたシンプルでモダンなデザインが特徴です。小ぶりながら存在感があり、日常使いからフォーマルまで幅広く活躍します。中古市場でも人気が高く、安定した需要が見込めます。

ティファニー オープンハート

デザイナー、エルサ・ペレッティによる代表的な作品。「心を開いて」というメッセージが込められ、贈り物としても定番です。長年にわたり愛され続けており、ティファニーを象徴するアイテムのひとつとして資産価値も安定しています。

ティファニー エルサ・ペレッティ ビーン デザイン

自然の生命力を象徴するシンプルで柔らかなフォルム。独創性と普遍性を兼ね備えており、ファン層が厚いコレクションです。中古市場でも一定の需要があるため、価値の落ちにくいアイテムといえます。

ティファニー セッティング(エンゲージメントリング)

6本の立て爪でダイヤモンドを最大限に輝かせる伝統的なセッティング。婚約指輪の代名詞的存在として、世界中で高く評価されています。とくにカラット数の大きいモデルは、将来的にも価値が維持されやすい傾向があります。

限定・コラボレーションアイテム

近年のティファニーは、ポケモンなどとのコラボレーション商品でも話題を集めています。数量限定かつ話題性があるアイテムは、中古市場でプレミア価格がつくケースも多く、資産価値を押し上げる要因となります。


ティファニーのジュエリーを高く売るコツ

ティファニーのジュエリーはブランド力と素材の希少性から、資産価値が落ちにくい傾向があります。しかし、売却の仕方によって査定額には差が出るものです。ここでは、少しでも高く売るためのポイントをご紹介します。

付属品を揃える

ティファニーブルーの箱や保存袋、保証書、鑑定書などの付属品は、買取価格に大きく影響します。とくに婚約指輪や高額ジュエリーの場合、付属品の有無だけで数万円の差が出ることもあります。売却時には必ず一緒に提示するようにしましょう。

複数の業者で査定を受ける

同じティファニーのジュエリーでも、買取店によって査定額は異なります。1店舗だけで決めてしまうのではなく、複数の業者に相見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。相場感を知ることは、不当に安い査定を避けるうえで重要です。

人気シリーズを把握する

ティファニーには数多くのコレクションがありますが、すべてが同じように高値で取引されるわけではありません。Tコレクション、ハードウェア、バイ ザ ヤードなどの人気シリーズは市場でも需要が高く、高額査定につながりやすい傾向があります。

状態を良好に保つ

ジュエリーの輝きや表面の状態は査定に直結します。日常的なお手入れとして柔らかい布で拭く、使用後に汚れを落とすなどを心がけると良いでしょう。傷や変色が少ないものほど高値で売却しやすくなります。

信頼できる買取業者を選ぶ

ブランドジュエリーの価値を正しく評価できる業者を選ぶことも大切です。ティファニーの取扱実績が豊富な店舗や、相場に精通した鑑定士が在籍する業者を選ぶことで、納得のいく査定を受けられる可能性が高まります。

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ティファニーの資産価値は下がりにくく買取額も高め

ここまで、ティファニーの歴史や資産価値の高さ、そして高額査定につなげるポイントを解説してきました。
ティファニーのジュエリーは常に人気が高いいっぽうで、実際の査定額はお店によって差が出ることもあります。売却を検討する際は、複数の業者を比較することで適正な価値を把握しやすくなります。

ブラリバでは、豊富な実績をもとにジュエリーをはじめ、ブランドバッグ・時計・アパレルなど幅広いアイテムを取り扱っています。ご自宅で眠っているお品物があれば、査定のひとつの選択肢としてご利用いただければ幸いです。

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