
フランスの老舗ブランド「Maison Goyard(メゾン・ゴヤール)」。
日本では近年、人気が急激に高まったことで、偽物も多く流通するように。もしかしたら「このゴヤールのバッグは偽物?」と不安を抱いたことがある人もいるかもしれません。
そこでこの記事では、買取サービス「ブラリバ」の査定士が監修したゴヤールの偽物の見分け方を詳しく解説します。ゴヤールを持っている人も、これから購入しようと考えている人も、ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は「偽物の流通を推奨する」または「偽物の買取を行う」ことを目的とした内容ではありません。
※本記事はブランド公式の情報ではありません。あくまで参考情報としてご活用ください。
※記載している見分け方は一例であり、すべての偽物やすべての製品に当てはまるものではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
目次
ゴヤールとは?ブランドの魅力を解説

画像は当社の基準内品のゴヤール
ゴヤールは、1853年にフランス・パリで誕生した老舗ブランドです。起源は1792年創業のトランクメーカー「メゾン・マルタン」にさかのぼり、その後「メゾン・モレル」を経て、1853年にフランソワ・ゴヤールが事業を継承したことで現在の「メゾン・ゴヤール(以下、ゴヤール)」が誕生しました。
ゴヤールの象徴であり、最大の魅力が「ゴヤールディンキャンバス」と呼ばれる素材です。リネンとコットンをベースにした生地は、しなやかで軽く、耐水性や耐久性にも優れています。
この素材を使ったアイテムの中でも、大きめのトートバッグ「サン・ルイ」は通勤バッグやマザーズバッグとしても人気が高く、近年さらに注目を集めています。
しかし、その人気の高さから偽物やコピー品も多く出回るようになりました。
【基本編】ゴヤールの偽物の見分け方9選!
ここからは、ゴヤールの偽物を見分ける真贋ポイントを9つ紹介します。
ただし、これらはあくまで真贋ポイントの一例であり、すべての偽物に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があるため、アイテムによっては真贋ポイントに当てはまらないこともあります。
近年は精巧なコピー品も増えているため、複数の項目をチェックして、総合的に判断することをおすすめします。
見分け方①ヘリンボーン柄の白い点

画像は当社の基準内品のゴヤール サン・ルイ
ゴヤールのシグネチャーになっているヘリンボーン柄は、はじめにチェックしたいポイントです。ゴヤールディンには、Y字をモチーフにしたヘリンボーン柄が描かれています。モチーフをよく見ると、小さな点や「GOYARD」のロゴで構成されているのです。
真贋ポイントは、3段構成で並ぶ白い点の3段目。本物は9個・11個など、一定数を保って点が描かれていることが多いです。

偽物はこうした規則性が崩れている場合が多く、点の数やロゴの間隔がバラバラになっている傾向があります。
ただし、点の数は年代によって異なる場合があります。
見分け方②ヘリンボーン柄のロゴペイント
ヘリンボーン柄をよく見ると、ところどころ「点」ではなく、「E GOYARD」というロゴペイントになっています。ロゴペイントは、2000年代後半に仕様が変わりました。

画像は当社の基準内品のゴヤール
本物のロゴペイントに多くみられる特徴を以下に整理してみました。
| ロゴペイントのおおまかな変遷 | |
|---|---|
| 2000年代前半まで | ①「E」の右側に「:」がない ②谷間にくるアルファベットは「O」 ③「D」の右側に点が入っていない |
| 2000年代後半から | ①「E」の右側に「:」がある ②谷間にくるアルファベットは「Y」 ③「D」の右側に点が入っている |

偽物は、仕様変更後も①や③がなかったり、②が「O」や「Y」ではなかったりすることがあります。
そのほか、最新モデルといっているにも関わらず、ロゴペイントが2000年代前半までのものになっている場合も偽物の可能性が。細かい部分ですが、チェックしてみましょう。
見分け方③ヘリンボーン柄の構成
上記で解説したように、白い点やロゴペイントからなるヘリンボーン柄ですが、これらの構成にも特徴があります。ロゴペイントの間隔に注目してみましょう。

画像は当社の基準内品のゴヤール
本物の柄を横に見ていくと、キャンバス全体で【白い点が4つ・ロゴペイントが1つ】という間隔に、縦に見ると、【白い点が8つ・ロゴペイントが1つ】のパターンになっている傾向があります。
偽物はこの間隔が異なっている、または一定数ではないことがあります。
見分け方④ロゴのフォント
ゴヤールの刻印も真贋を見分けるポイントです。大きく2つのロゴについて解説します。
シンプルなロゴ

画像は当社の基準内品のゴヤール
まずは「GOYARD」というシンプルなロゴの特徴について。本物は文字の線が細い箇所があることが多いです。たとえば、「G」だと上下が細くなっていることがわかります。
いっぽうの偽物は、線の太さが一定になっている傾向があります。
デザインロゴ

画像は当社の基準内品のゴヤール 箱
また、ゴヤールは「G」の中に「OYARD」が配置された、デザインロゴもあります。
本物は「A」の足が跳ね上がっているような独特の字体が特徴です。偽物はこのような跳ね上がりがないなど、細部の再現が甘い傾向があります。
見分け方⑤金具の違い

画像は当社の基準内品のゴヤール ファスナー部分
ゴヤールの製品には、ところどころに金属パーツが使われており、偽物を見分けるポイントがあります。
本物は、上質な金属が使われていることから、仕上げが滑らかなことが多いです。また、刻印などもていねいに仕上げられています。偽物は、粗悪な金属が使われていることが多く、エッジなどの仕上げが甘いことがあります。
また、バッグと付属ポーチをつなぐストラップ部分などについている「ネジ」も真贋ポイント。本物はネジの形がフラットになっていることが多く、偽物はマイナスネジがつけられていることが多い傾向にあります。

さらに、偽物のファスナープル(引き手)の付け根には、「K」の刻印がされていることが。本物にはこうした刻印はないことがほとんどです。
見分け方⑥縫製の違い
ゴヤールの偽物を見分けるには、縫製にも注目しましょう。
本物は熟練した職人がていねいに縫い上げており、ステッチの幅や向きが均一に整っていることが多いです。いっぽうの偽物は、ステッチがガタガタになっている傾向にあります。
とくに、アイテムの内側などは目立ちにくいため、粗雑になっていても気づきづらい場所です。細かい部分に注目してみてください。
見分け方⑦付属品

画像は当社の基準内品のゴヤール 保存袋
ゴヤールの正規品には、購入時に保存袋や箱などの付属品がついてくることがほとんど。そして、それぞれの付属品にもブランドロゴがプリントされていることが多いです。
本物は、ロゴのかすれや色ムラが少なく、くっきりプリントされているのが特徴。いっぽうの偽物は、ロゴにかすれや色ムラがあることが。
さらに、上記で紹介したロゴのフォントの違いなどもあるため、特徴を照らし合わせてチェックしてみてください。
見分け方⑧ゴヤールディンキャンバス(素材)
ゴヤールの大きな特徴である、ゴヤールディンキャンバス(素材)にも注目しましょう。この素材はリネンやコットンなどをベースにしています。一見すると塩化ビニールにも見えますが、天然素材であることが特徴です。
本物はコーティングを施し、3回色を重ねて色止めすることで、生地に独特のレリーフ(浮き上がり)が生まれます。使い込むほどに風合いが増し、経年変化も楽しめる素材なのです。
偽物は、塩化ビニールなどの人工素材が使われていることが多く、模様も簡易的なプリントになっている傾向があります。手触りが異なっていたり、プリントがかすれていたりするなど、細かい部分に差が出やすいです。
見分け方⑨製造刻印(シリアルナンバー)
ゴヤールの偽物を見分けるには、製造刻印(シリアルナンバー)も確認してみましょう。年代によって異なりますが、基本的には6桁の数字から製造年月を読み取ることができ、ひとつの目安となります。
6桁のうち、2桁~5桁目の数字が製造年、両端を合わせた数字が製造月を示していることが多いです。たとえば、「120160」なら「2016年10月」に製造された製品ということを示します。

偽物は、製造年月に矛盾が生じているケースもあるため、製品の発売年と製造刻印を照らし合わせるなどして、確認してください。
ただし、製造刻印に関する公式情報はないため、製造刻印のみで真贋の判断をしないようにしましょう。
【トートバッグ編】サン・ルイの偽物の見分け方

画像は当社の基準内品のゴヤール サン・ルイ ハンドル部分
ゴヤールの人気アイテム「サン・ルイ」の偽物を見分けるポイントは、ハンドル周りに集中しています。これまでに紹介した真贋ポイントと合わせてチェックしてください。
本物のハンドルは薄手でありながら適度な厚みを保っており、丈夫です。偽物の中には、2倍以上もの厚みがあるものがあり、逆に千切れやすいものもあります。
また、ハンドルの付け根部分の縫製も特徴的です。まずは本物に多く見られる特徴を紹介します。
①ハンドルの付け根の中心に真っ直ぐの縫い目が1本
②中心のステッチの上部と真ん中あたりに4つの縫い目がある
③上部の縫い目は中心に向かって斜め下がり
④中心のステッチが斜め下がりの縫い目の上まで伸びている
⑤中心のステッチは、上1目分・下2目分が2本の糸で縫われている

偽物はこれらの特徴に当てはまらないことがあります。たとえば、④中心のステッチが斜め下がりの縫い目の下でストップしている、⑤下1目分しか2本の糸で縫われていない、といったケースが見受けられます。
サン・ルイの付属ポーチもチェック!

画像は当社の基準内品のゴヤール サン・ルイ 付属ポーチ
サン・ルイなどのトートバッグには付属ポーチがついていることが多く、そのポーチにも真贋ポイントがあります。とくにチェックしたい箇所は「ボタン」と「縫製」の2点です。
まずはボタンについて。フラップ部分のボタンは、現在のモデルではシルバーですが、以前はバッグの素材と同系色のボタンが使われることが主流でした。
また、シルバーボタンの凹部分にはロゴ刻印があることが多く、バッグと同系色のボタンには刻印が入っていないことが。

最新モデルといっていたにも関わらず、ボタンの色がバッグと同系色だったり、バッグと同系色のボタンに刻印が入っていたりするケースでは、偽物を疑いましょう。
次は縫製について。ポーチの裏には、ストラップとナスカンをつなぐ根革があります。根革は四方が縫われていますが、ナスカンの反対側の辺のみ2本の糸で縫われているのです。
偽物は四方すべての縫い目が1本の糸で縫われている傾向にあります。

【財布編】二つ折り財布の偽物の見分け方

画像は当社の基準内品のゴヤール
ゴヤールの財布にも偽物が存在します。
中でも二つ折り財布は、「開く向き」に注目してください。本物の財布は、フラップが下向きになっており、下から上にめくるような形状になっていることが多いです。
偽物は、本来フラップが下向きのモデルにも関わらず、上向き(反対)になっている傾向があります。
ゴヤールの偽物を避ける3つの購入ルール
ゴヤールの偽物を見分けるポイントを紹介してきましたが、そもそも偽物を購入しないためのポイントを知っておくことも大切です。
ここからは、安全にゴヤールを手に入れるために押さえておきたい3つのルールを紹介します。
出品者情報やレビューを確認する
フリマアプリやネット通販でゴヤールを購入する際は、まず出品者の情報をしっかりと確認することが大切です。
評価件数が多く、継続的な販売履歴がある出品者であれば、信頼度が高い傾向にあります。ブランド品の販売実績があるかどうかもチェックしてみてください。
レビューの内容も重要な判断材料になります。具体的な感想が書かれているか、同じ文面のレビューばかり並んでいないかを確認しましょう。さらに、返品対応の可否や取引ルールが明記されているかもポイントです。
商品写真については、実物を撮影した画像かを見極める必要があります。公式サイトやインターネット上で掲載されている画像の転載ではないか、合成されたものではないかなどを確認してください。
加えて、極端に新品在庫を大量出品している場合は、正規の仕入れルートではない可能性も考えられます。
「スーパーコピー」「N級品」=偽物なので絶対NG
ECサイトにて「スーパーコピー」や「N級品」といった表記を見かけることがありますが、これらは偽物のランクを表す言葉です。
本物に近い品質であるかのような表現が使われていますが、公式な品質基準とは一切関係ありません。
価格が安くても安易に手を出さず、こうした表記がある商品は購入しないようにしましょう。
「並行輸入品」をうたう悪質な業者に要注意!
並行輸入品とは、正規の代理店ルート以外で仕入れられた製品のことであり、並行輸入自体は合法的な仕入れ方法です。しかし、問題なのは並行輸入品と偽って偽物を販売している悪徳業者が存在すること。
こうした悪質な業者を見極めるには、販売元の法人情報や所在地が確認できるかをチェックしてください。会社名や住所の記載が曖昧な場合は、購入を避けるようにしましょう。
並行輸入品についてさらに詳しく知りたい場合は、下記の記事も参考にしてください。
>>【最新】並行輸入品とは?偽物との見分け方と安全な購入ガイド
もっとも安全なのは正規店かオンライン注文での購入
本物のゴヤールを安全に買えるのは正規店です。国内の百貨店に店舗があるほか、海外にも店舗があります。保証やアフターサービス、修理対応といった手厚いサポートも受けられるため、購入後も安心して長く使い続けられます。
また、ゴヤールの店舗が近くにある場合、一部アイテムにおいてはオンライン注文が可能です。オンラインで注文したのち、最寄りの店舗で受け取ることができます。
信頼できるリユースショップも選択肢のひとつ
本物のゴヤールを手に入れたいなら、信頼できるリユースショップも選択肢のひとつです。信頼できるリユースショップを選ぶには、以下のポイントを確認してみましょう。
- 専門の知識を持った査定士が在籍しているか
- 一般社団法人 日本流通自主管理協会(AACD)に加盟しているか
リユースショップでゴヤールの購入を検討するなら、「WASTE_NOT」での購入がおすすめです。
買取実績豊富な専門の査定士が在籍し、AACDにも加盟しているため、安心してお買い物をお楽しみいただけます。
>>「WASTE_NOT」でゴヤールのアイテムを見てみる
なんちゃってゴヤールかも?コピー品を買ってしまったときの対処法
「注意しながら買ったけど、届いた商品が偽物だった…」そんなケースは少なくありません。
ここでは、コピー品を買ってしまったかもしれないと感じたときに取るべき具体的なステップを紹介します。
まずは購入元に問い合わせる
コピー品の疑いがある場合は、まず購入元への問い合わせを行いましょう。問い合わせの前に、以下を準備しておくと交渉がスムーズです。
- 購入履歴・決済記録・商品ページのスクリーンショットを保存する
- 刻印・縫製の状態・全体像がわかる写真を撮影する
- 返品規約・保証規約の内容を事前に確認する
- フリマアプリの場合はプラットフォーム内メッセージで記録を残す
交渉の際は感情的な表現を避け、商品の状態や購入経緯を事実ベースで冷静に伝えることがスムーズな解決につながります。
それでも解決できない場合は、次に紹介する公的機関への相談を検討してみてください。
消費者センターや警察に相談する
購入元との交渉で解決しない場合は、公的な相談窓口を活用しましょう。
まずおすすめなのが、消費者ホットライン「188(いやや)」です。この番号に電話をすれば、お住まいの地域にある最寄りの消費生活センターにつながります。各都道府県の消費生活センターでは、専門の相談員が返品や返金に向けた交渉方法について具体的にアドバイスしてくれます。
相談の際には、購入履歴や出品者とのやり取りの記録、商品の写真といった証拠資料をあらかじめ手元にまとめておくとスムーズです。
悪質な業者による詐欺行為が疑われる場合は、警察相談専用電話「#9110」への連絡も検討してください。事件性の有無の判断や、今後の具体的な対応方法について相談できます。
参考:
消費者ホットライン|消費者庁
警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ|政府広報オンライン
ゴヤールの偽物の特徴を理解して、本物を見極めよう
ゴヤールはバッグから財布まで幅広く人気があり、その希少性の高さから偽物やコピー品が出回るケースも少なくありません。
中には本物とほとんど見分けがつかない精巧なコピー品もありますが、この記事で紹介した真贋ポイントを押さえておくことで、事前にトラブルを避けられるかもしれません。
改めて、おもなチェックポイントをおさらいしましょう!
【まとめ】ゴヤールの真贋ポイント
- ヘリンボーン柄の点の数やロゴの間隔に乱れがないか
- 刻印のフォントや彫りの深さにムラがないか
- 金具の表面がフラットで切れ目やネジ溝がないか
- 縫製が均一で見えにくい部分までていねいか
- 保存袋のロゴ印字がくっきりしているか
- 素材の立体感や質感に違和感がないか
- シリアルナンバーの数字が製造年と一致しているか
本物を安心して手に入れたい場合は、正規店やオンライン、信頼できるリユースショップの利用がおすすめです。正しい知識を身につけ、納得のいく商品を見極めながら、ゴヤールの魅力を存分に楽しみましょう。

