
見る角度によって青や薄い赤色など、さまざまな色合いに変化するオパール。そんな魅力あふれるオパールですが、種類によってさまざまな石言葉が存在していることはご存知でしょうか?
この記事では、オパールの魅力をより深く理解できる、石言葉や種類などを解説します。また、オパールが「不幸の石」と誤解された理由も合わせて解説するため、気になった人はぜひ参考にしてみてください。
本記事で紹介しているオパールの効果や石言葉は、パワーストーン専門店の情報をもとにした、歴史的・文化的背景やスピリチュアルな考え方に基づくものであり、科学的な根拠を保証するものではありません。石言葉には諸説あり、健康・運気・人間関係などへの影響を断定するものではないため、あくまで参考としてご覧ください。
目次
10月の誕生石・オパールってどんな宝石?
オパールは虹色の光を放つ宝石で、おもにオーストラリアやエチオピア、メキシコなどで採掘されます。個体によって色の揺らめきを指す「遊色効果」があり、この有無で大きく2種類に分けられます。
・コモンオパール:遊色効果のないオパール
コモンオパールは色が変化しにくいことから宝石として使用されることはありませんが、プレシャスオパールは色が変化しやすい分、多くの種類が存在します。個体によって輝き方やカラーバリエーションが異なり、幻想的な輝きと希少性から魅了される人は多いです。
また、オパールは10月の誕生石としても有名です。幸運を運んでくれる縁起のよい宝石として、プレゼントや自分へのご褒美に選ぶ人も多く、ネックレスやピアスなどさまざまなアクセサリーに使用されています。
10月の誕生石としての魅力は以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
>>10月の誕生石オパール&トルマリンについて知る!
オパールの石言葉は希望や幸運を象徴する
オパールの石言葉は、「希望」「純粋」「幸福」「創造性」「歓喜」など、希望や幸運に関する言葉が多いです。ポジティブな意味を多く持つ宝石のため、贈り物としても人気が高く、恋愛運やインスピレーション向上など運気上昇の願いを込めて渡す人も少なくありません。
石言葉の由来と歴史的背景
オパールは、古代ローマの時代では希望の象徴と信じられていたなど、「幸福をもたらす宝石」として、昔から今に至るまで多くの人々に愛されています。
ほかにも、産地のひとつであるメキシコでは儀式に使用されていたり、劇作家シェイクスピアは自身の作品の中で「宝石の女王」と表現していたりと、霊的な石・神聖な石として世界各国の文化への影響も大きいです。
オパールの変化する輝きから「創造性や多様性の象徴」ともされており、多様性が尊重される令和において、希少性以外の観点でも価値が増している宝石だといえます。
種類によって異なるオパールの石言葉
オパールというと白を基調としたイメージが強いですが、さまざまなカラーが存在します。そして、カラーごとに石言葉も異なるのです。
ここでは、オパールの種類を石言葉と意味を解説します。プレゼント用や自分が求めている効果に、ぴったりなものを探してみてください。
オパールの種類 | 色味の特徴 | おもな石言葉 |
ブラックオパール | 黒や濃いグレーの地色に鮮やかな虹色の輝きを放つ | 神秘性/カリスマ性/強さ/魔除け |
ピンクオパール | 淡いピンク色。遊色効果は少ないが、ツヤが上品 | 愛/癒やし/優しさ/女性性/恋愛成就 |
ホワイトオパール | 虹色の輝きがある乳白色。柔らかく神秘的な印象 | 純粋さ/希望/再生/安心感 |
ファイアオパール | 鮮やかな赤やオレンジ、黄色など | 情熱/行動力/挑戦/活力 |
ウォーターオパール | 透明、または半透明。虹色の輝きがある | 浄化/直感/内なる平和/感受性 |
ボルダーオパール | 半透明から不透明。母岩内でさまざまな色に輝く遊色効果を見せる | 創造力/地に足のついた思考/安定感 |
ブルーオパール | 青色や青緑色。パステルブルーから深いブルーまで幅広い。遊色効果は控えめ | 知性/冷静/心の安定/内なる真実 |
グリーンオパール | 遊色効果が少なく、マットなグリーン | 自然との調和/再生/バランス/癒やし |
エチオピアオパール | 半透明や不透明の白色。ものによっては黄色や黄褐色もある | 創造性/自由/潜在能力の開花 |
ブラックオパールの石言葉は神秘・カリスマ
ブラックオパールは、黒や濃いグレーの地色に鮮やかな虹色の輝きを放つオパールです。おもな原産地はオーストラリアのニューサウスウェールズ州にあるライトニングリッジの町で、オパールの中でもとくに希少性が高い種類です。
そんな、オパールの王様的存在であるブラックオパールの石言葉は、「神秘性」「カリスマ性」「強さ」「魔除け」。深みのある色合いが個性や魅力を引き立ててくれるため、自己表現・リーダーシップ・内面的強さを求める人におすすめとなっています。
ピンクオパールの石言葉は愛情・癒やし
ピンクオパールは、遊色効果は少ないものの、滑らかで上品な艶が美しい、淡いピンク色のオパールです。「キューピッドストーン」とも呼ばれており、縁結びの宝石として女性に高い人気があります。
ピンクオパールの石言葉は「愛」「癒やし」「優しさ」「女性性」「恋愛成就」など。愛に関する言葉が多いです。恋愛運を高めたい人や、人間関係を穏やかにしたい人におすすめとなっています。
ホワイトオパールの石言葉は純粋・再生
ホワイトオパールは、乳白色の地色に虹色の輝きが浮かぶ、柔らかく神秘的な印象のオパールです。白く濁っているものをホワイトオパール、透明度の高いものをウォーターオパールと分けられることもありますが、ホワイトオパールとウォーターオパールをまとめて「ライトオパール」と呼ぶのが主流となりつつあります。
石言葉は「純粋さ」「希望」「再生」「安心感」など。明るく穏やかな雰囲気を演出できるので、優しい雰囲気の人や迷いをリセットしたい人におすすめです。
ファイアオパールの石言葉は情熱・挑戦
ファイアオパール(ファイヤーオパール)は、赤やオレンジ、黄色など炎を思わせる鮮やかな色合いが特徴のオパールです。レッド系やイエロー系、オレンジ系などさまざまな色合いがあり、レッド系がファイアオパールの中でも価値が高い傾向にあります。
石言葉は「情熱」「行動力」「挑戦」「活力」などで、情熱に溢れるアクティブな言葉が多いです。情熱や活力の象徴でもあるため、元気になりたい人、目標に向かって前進したい人にぴったりです。
ウォーターオパールの石言葉は直感・平穏
ウォーターオパールは、水滴のように透明や半透明の地色が特徴のオパールです。繊細な虹色の輝きが浮かび、みずみずしさと軽やかさが魅力となっています。ウォーターオパールは、オーストラリアやメキシコ、エチオピアがおもな産地です。
石言葉は「浄化」「直感」「内なる平和」「感受性」など。洗練された輝きが落ち着いた雰囲気を出してくれるため、感性を高めたい人、心を落ち着けたい人におすすめとなっています。
ボルダーオパールの石言葉は安定・実行力
ボルダーオパールは、鉄鉱石が母岩として付いているオパールのこと。半透明から不透明で、遊色効果が高く、母岩内でさまざまな色に輝きます。おもな産地はオーストラリアのクイーンズランド州西部です。
石言葉は「創造力」「地に足のついた思考」「安定感」など。自分らしく表現したい人、現実的な目標を達成したい人におすすめです。
ブルーオパールの石言葉は知性・静けさ
ブルーオパールは、澄んだ青色から青緑色の柔らかな色合いが美しいオパールです。遊色効果は控えめですが、柔らかな色合いのパステルブルーから、深海のように深い色合いのブルーまで、幅広い「青」が存在します。
石言葉は「知性」「冷静」「心の安定」「内なる真実」など。透明感と爽やかさを感じられるカラーのため、落ち着きを大切にしたい人、対人関係を整えたい人におすすめです。
グリーンオパールの石言葉は調和・癒やし
グリーンオパールは、グリーンの色合いで、遊色効果が非常に少ないオパールです。コモンオパールに分類されることもありますが、他のオパールにはないマットな雰囲気が魅力的となっています。
石言葉は「自然との調和」「再生」「バランス」「癒やし」など。ナチュラルで優しい印象を演出できるため、自然体で過ごしたい、心身を整えたい人におすすめです。
エチオピアオパールの石言葉は創造性・自由
エチオピアオパールは、幻想的な輝きを放つエチオピア産のオパールです。大半は半透明や不透明の白色で、ものによっては黄色や黄褐色のものもあります。水分含有量が高く、光にかざすと内部が揺らめく遊色効果が見られることが特徴です。ファセット(面)カットの加工と相性がよく、カット面の模様によってさまざまな虹色の輝きを放ちます。
石言葉は「創造性」「自由」「潜在能力の開花」など。神秘的で華やかな雰囲気を放っており、創造的な活動や変化を受け入れたいときにおすすめです。
「不幸の石」と噂される理由と真相とは
オパールは「幸福をもたらす宝石」として愛されているいっぽうで、一時期は「不幸の石」として多くの人に噂されていた歴史を持ちます。しかし、「不幸の石」であるという噂は過去のムーブメントであり、今では評価が覆っている場合が多いです。
ここでは、オパールが「不幸の石」と呼ばれていた原因と、現代の解釈について解説します。オパールの噂に不安を感じている人は、ぜひ原因をきちんと把握して、不安を解消してみてはいかがでしょうか。
ネガティブな噂の起源は中世ヨーロッパで流行した感染症
オパールが「不幸の石」であるという噂が広まったのは、感染症が広まった中世ヨーロッパ頃で、「ペスト患者がオパールをつけていた」などの迷信がもとになったといわれています。
また、色が変化する性質が「不安定」「裏切り」の象徴と見なされるなど、たびたびオパールは「不幸の石」であるというイメージが広まっていたといわれています。
小説の描写でネガティブな印象が広がった
オパールが「不幸の石」として悪評が広まったもうひとつの理由があります。それは、1800年代、イギリスの詩人・小説家であるサー・ウォルター・スコット著『ガイアスタインのアン』(Anne of Geierstein)に由来するもの。
この小説の中で、聖水がオパールに触れた瞬間、色を失い、主人公が悲劇的な最期を迎えるという描写から「不幸の石」「不吉な石」というイメージが広がりました。
現代における正しい解釈
オパールが「不幸の石」とされていたのは過去の迷信や小説が要因と考えられますが、19世紀イギリスのヴィクトリア女王がオパールを好んでいたことなどから、オパールのイメージ回復につながったといわれています。
現代では宝石の美しさや希少性が再評価されているため、オパールについてネガティブな印象を持つ人はほとんどいないでしょう。
少なくとも不幸を呼び寄せるなど悪い噂に関係する科学的根拠は確認されていません。オパールを大切にするためにも、石言葉やスピリチュアルな効果は、あくまで前向きにとらえておくことをおすすめします。
【編集部おすすめ】自分にも贈り物にも!意味から選ぶオパールの選び方
オパールは種類ごとにさまざまな石言葉があることから、気分によってぴったりな石言葉のオパールを見つけることができます。誰かへのプレゼント用や、自分のご褒美として購入を検討している場合は、ぜひ石言葉を踏まえて選んでみてください。
自己成長・目標達成:ファイアオパール
守り石として:ブラックオパール
癒やし・安心感を求める:ホワイトオパール
また、プレゼントする場合は、プレゼントをあげるタイミングにも注目です。
就職:「挑戦」「活力」などの石言葉があるファイアオパール
誕生日:「直感」「内なる平和」などの石言葉があるウォーターオパール
オパールの石言葉を知ってもっと意味のある選択を
この記事では、オパールの魅力をより深く理解するために知っておきたい、オパールの石言葉や種類などを解説しました。
オパールは、希望・創造性などポジティブな石言葉を持つ、美しい宝石です。「不幸の石」の噂もありますが、あくまでも迷信に過ぎないため、ネガティブな要素は皆無だといえるでしょう。色や種類によって石言葉の意味も変化するので、自分の願いや気持ちに合ったオパールを選んでみてはいかがでしょうか。
また、オパールはポジティブな石言葉やジュエリーとしての美しさだけでなく、希少性や資産価値を持つ宝石でもあります。お手元にあるオパールのジュエリーが、思わぬ高値で売れる可能性も。売却をご検討の際は、ぜひブラリバにご相談ください!
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参考文献・サイト
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