バーキンのルーツ!エルメス「オータクロア」とは?魅力や定価を解説

オータクロアは、「HERMES(エルメス)」がはじめて発表したバッグであり、バーキンの原型とされる歴史あるバッグです。

知る人ぞ知る名品として世界中から人気を集めているオータクロアですが、入手が困難なうえ、定価が公開されていません。そのため、「定価が知りたい」「バーキンとの違いは?」といった声も多くあるのです。

本記事では、エルメスのオータクロアについて、定価や人気の素材・カラー、サイズごとの特徴、バーキンとの違いなどを幅広く解説します。あわせて、中古市場での買取相場や、高額査定につながるポイントについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


エルメス初のバッグ「オータクロア(HAC)」とは

「オータクロア(Haut a Courroies)」とは、1892年頃、エルメスが馬具を収納する目的ではじめて製作したバッグです。馬の鞍やブーツを収めるために設計された大容量のトートバッグで、創業当初から馬具工房として培われたエルメスの技術が随所に活かされています。

「Haut a Courroies」を略して「HAC」と呼ばれることもあります。

1935年、オータクロアをもとにしたハンドバッグ「サック・ア・クロア」が発表されました。1955年頃、モナコ公妃グレース・ケリーが妊娠中のお腹を隠すために愛用したことで「ケリー」という愛称が広まり、その後「サック・ア・クロア」から「ケリー」へと名称変更されています。

また、1984年に女優ジェーン・バーキンのリクエストを受けて誕生した「バーキン」は、オータクロアを原型としているのです。

こうしたことから、エルメスのアイコンである「ケリー」や「バーキン」のルーツとして位置づけられるオータクロア。130年以上もの歴史を持ちながら、今でも世界中から高い人気を誇っています。

オータクロアとバーキンの違い

オータクロア(左)とバーキン(右)は、デザインや用途、ユーザー層などに違いがあります。以下に、両バッグの主な特徴をまとめました。

特徴オータクロアバーキン
誕生馬具を収納する目的で1892年に登場女優ジェーン・バーキンの要望をきっかけに1984年に誕生
形/高さ背が高く、縦長のシルエット

比較的コンパクトで、日常使いしやすいバランスの取れた形

ハンドル高く長めのハンドルで、手持ちや腕掛けに適している2本のハンドルで開閉しやすく、カジュアルに持てる
主な用途収納力を活かした旅行やビジネスシーン普段使いやビジネスなど幅広い場面で活用されている
主な愛用者層比較的男性からの支持が多い比較的女性に広く親しまれている
市場での認識ヴィンテージアイテムとしての魅力があり、愛好家向けステータス性の高いバッグとして非常に人気が高い

このように、それぞれの違いが独自の個性や魅力を生み出しています。


オータクロアの3つの魅力

オータクロアには、ほかのバッグにはない魅力が詰まっています。ここでは、大きく分けて3つの魅力を紹介します。

・エルメスのルーツとなる歴史的価値
・実用性の高い特徴的なデザイン
・極上の職人技

①エルメスのルーツとなる歴史的価値

1892年に誕生したオータクロアは、130年以上にわたる歴史を持ち、馬具工房として創業したエルメスの原点となるバッグです。馬の鞍やブーツを持ち運ぶために製作されたオータクロアは、エルメスの職人技と機能性を象徴しています。

また、先に紹介したように「ケリー」や「バーキン」のルーツにもなっているのです。

オータクロアはエルメスの歩みを物語る象徴的なアイテムとして、ブランドの世界観を重視する顧客や愛好家からも支持を集めてきました。エルメスのバッグラインにおける礎のひとつとして、現在も特別な地位を築いています。

②実用性の高い特徴的なデザイン

1892年に馬具を運ぶ目的で誕生したオータクロアは、背の高い台形シルエットと収納力を重視した設計が特徴です。

かさばりやすい馬具を上品に持ち運べるよう工夫されたこの機能的なフォルムは、自動車が普及し始めた20世紀初頭には旅行バッグとして使われるようになり、現在はデイリーユースとして多くの人に使われています。

高さのある構造により開口部が大きく開き、荷物の出し入れがしやすい点も魅力のひとつです。

シンプルで普遍的なデザインは流行に左右されにくく、より多くの荷物を収納できる実用性から、使いやすさを重視するユーザーにも支持されています。

③極上の職人技

オータクロアをはじめとするエルメスのバッグは、フランス国内にある自社アトリエで熟練した職人の手によって、ほぼすべての工程が手作業で作られています。

創業当初から受け継がれている技法「サドルステッチ」は、左右の手にそれぞれ針を持ち、1本の麻糸を交差させながら縫い進めるもので、糸がしっかりと絡み合い、耐久性の高い縫製を実現しています。

完成までに数日から数週間を要することもあり、大型のバッグや特注品ではさらに時間を要する場合もあるようです。

高度な技術を習得できるのは、長年にわたって訓練を重ねた限られた職人のみとされ、手作業ならではの強度と美しさが、エルメス製品の品質を支えています。


オータクロアの定価と中古価格

オータクロアは、1人の職人が1点ずつ手作業で仕立てるため大量生産が難しく、生産数はごく限られています。

また、オータクロアの定価は公式に発表されておらず、エルメスのオンラインストアにも価格情報は掲載されていません。そのため、購入を希望する場合は、ブティックで直接確認する必要があります。

ここでは、市場で確認された価格をもとに、オータクロアの定価を紹介していきます。

オータクロアの定価(参考価格)

オータクロアの定価は公式発表されていないため、以下に記載する価格は市場価格をもとにした参考価格です。

サイズ定価(参考価格)
オータクロア28約130万円~
オータクロア32約100万円~
オータクロア36約70万円~
オータクロア40約140万円~
オータクロア45約130万円~
オータクロア50約130万円~
オータクロア55約120万円~
オータクロア60約100万円~

※中古販売価格は、2025年8月時点で確認された情報をもとにしています。価格はあくまで一例であり、商品の状態や付属品の有無、カラー、素材などによって変動する可能性があります。

エルメスの直営店やオンラインショップで購入する際の定価とは異なります。使用されているレザーの種類や、限定モデルかどうかによっても価格帯は大きく変動する傾向があるため、購入時によく確認しましょう。

オータクロアの中古価格(参考価格)

近年は需要の高まりにより、中古市場における価格が上昇傾向にあります。各サイズごとの中古価格をもとにした参考価格は次のとおりです。

サイズ中古価格(参考価格)
オータクロア28約130万円前後~
オータクロア32約100万円前後~
オータクロア36約70万円前後~
オータクロア40約200万円前後~
オータクロア45約130万円前後~
オータクロア50約130万円前後~
オータクロア55約120万円前後~
オータクロア60約100万円前後~

※中古販売価格は、2025年8月時点で確認された情報をもとにしています。価格はあくまで一例であり、商品の状態や付属品の有無、カラー、素材などによって変動する可能性があります。

ただし、流通量が少ないため、希望するサイズやカラーを見つけるのは容易ではありません。


オータクロアのサイズ展開とおすすめの利用シーン

オータクロアは、幅約28cm~約60cmまでの全8サイズが展開されており、シーンに応じて普段使いから旅行まで幅広く対応できます。サイズバリエーションの豊富さも、オータクロアならではの魅力のひとつです。

サイズ

寸法
(幅×高さ×マチ)

オータクロア28約28cm×25cm×14cm
オータクロア32約32cm×27cm×16cm
オータクロア36約36cm×31cm×18cm
オータクロア40約40cm×39cm×23cm
オータクロア45約45cm×37cm×24cm
オータクロア50約50cm×41cm×26cm
オータクロア55約55cm×45cm×28cm
オータクロア60
約60cm×48cm×30cm

ここでは、それぞれのサイズの特徴と想定される利用シーンを紹介します。

オータクロア28

日常使いに最適な最小サイズ
大きさ:約28cm×25cm×14cm
シリーズ最小ながら、財布・スマートフォン・メイクポーチ・500mlボトルも収まる実用性があります。コンパクトで女性でも扱いやすく、軽装でのお出かけや普段使いに最適。バーキン25とは異なる魅力を持ち、希少性の高さからコレクターにも支持されています。

オータクロア32

通勤にも旅行にも対応できる万能モデル
大きさ:約32cm×27cm×16cm

A4書類やタブレットが入り、収納力と見た目のバランスが良いサイズ。オン・オフを問わず使え、バーキン30よりやや大きく、通勤から週末の外出まで幅広く活躍する実用的なモデルです。

オータクロア36

書類も衣類も収まる中間サイズ
大きさ:約36cm×31cm×18cm

高さがあるためA4書類を縦向きに収納でき、バーキン35よりも余裕のある収納力。日常使いから1泊程度の出張まで対応できる柔軟さがあります。コンパクトさと収納力のバランスに優れ、男女問わず選ばれることが多いモデルです。

オータクロア40

ビジネスサイズの定番
大きさ:約40cm×39cm×23cm

A4書類や16インチ前後のPCも収納可能で、ビジネスバッグとして人気を集めてきた定番サイズ。バーキン40より高さがあり、収納力に余裕があります。素材によっては重量感が増しますが、ビジネスから週末の外出まで幅広く対応できます。

オータクロア45

クラシックで男性に人気のモデル
大きさ:約45cm×37cm×24cm

A4ファイルやPCを余裕で収納できるサイズで、重厚感のある印象が特徴。特に男性から支持が高く、ビジネスバッグや1〜2泊程度の旅行用としても活躍します。カジュアルよりもフォーマル寄りのシーンに適し、落ち着いたカラーが好まれる傾向です。

オータクロア50

短期出張にも対応する中容量モデル
大きさ:約50cm×41cm×26cm

収納力に優れ、短期出張の荷物も無理なく収まります。大きめのサイズ感から日常使いには不向きですが、出張の多い方や資料を多く持ち歩く方に適しています。旅行バッグとしても人気があり、存在感ある佇まいが魅力です。

オータクロア55

旅行バッグとしても使える大型サイズ
大きさ:約55cm×45cm×28cm

1泊2日程度の荷物を収納できる容量があり、旅行用バッグとして重宝されます。重量は4kg近くに達することもあり、車移動を前提とした旅に向いています。機内持ち込みは規格外となるため、飛行機利用時には注意が必要です。

オータクロア60

シリーズ最大のコレクターズモデル
大きさ:約60cm×48cm×30cm

数泊分の荷物も収納可能なシリーズ最大サイズで、圧倒的な存在感を誇ります。実用性は限られるものの、そのスケール感から「持ち歩く美術品」とも呼ばれ、コレクターに高く評価されています。本来は馬具を収納するために作られた伝統的なサイズで、現在では希少なコレクターズアイテムです。


オータクロアの人気カラー

展開されているカラーは、定番色から落ち着いたトーンまで幅広く、用途やスタイルに応じて選ばれてきました。ここでは、オータクロアで人気の5色を解説していきます。

ブラック

ブラックは、オータクロアのクラシックな魅力を引き立てる定番カラーのひとつです。フランス語で「ノワール」と呼ばれ、シックで落ち着いた印象の色味が特徴です。

深みのある黒はさまざまな装いに調和しやすく、年齢や性別を問わず選ばれてきました。フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンに対応でき、流行や季節にも左右されにくいため、長く使い続けやすい点も魅力です。

はじめてオータクロアを手に取る方にとっても取り入れやすく、エルメスのバッグコレクションにおいて基本となるカラーとされています。

ゴールド

エルメスのゴールドは、落ち着いたキャメル系のベージュカラーで、ブランドを代表する定番色のひとつとされています。オータクロアをはじめ、ケリーやピコタンなどほかの定番バッグにも採用されており、幅広いアイテムに展開されています。

季節やファッションを問わず合わせやすく、実用性の高いカラーとして多くの支持を集めてきました。シックな印象がありながら程よい存在感も備えており、ビジネスからカジュアルまでさまざまな装いに馴染みます。

定番色であることから、はじめてオータクロアを選ぶ際にも取り入れやすい選択肢といえます。

オレンジ

エルメスのオレンジは、「エルメス・オレンジ」と称される、ブランドを代表するカラーです。明るくビビッドで元気なオレンジに、エルメスならではの高級感がプラスされ、上品な雰囲気に仕上がっています。

アイテム単体での存在感が強いため、差し色として取り入れると、一気におしゃれ感と高級感がアップ。デニムなどのカジュアルにも、モノトーンにもよく合います。

とくに秋冬はブラウンやベージュ、キャメルなどと合わせることで、落ち着いた温かみのあるコーディネートになります。春夏は白やライトグレー、ネイビーなどと合わせることで、爽やかでフレッシュな印象に仕上げてくれるでしょう。

エトゥープ

近年注目を集めているエトゥープは、グレーとベージュを掛け合わせたグレージュ系のニュートラルカラーです。柔らかく落ち着いた色合いが、重厚な印象のオータクロアに軽やかさを加え、カジュアルからフォーマルまで幅広いスタイルに取り入れやすい点が特徴です。

ほかの色とも調和しやすく、コーディネートを選ばない汎用性の高さから、多くのユーザーに選ばれてきました。派手さを抑えたエレガントな色味で、年代や性別を問わず支持されています。

上品な印象を好む方にもなじみやすく、はじめてエルメスを選ぶ際の候補として検討されることもあります。1990年代の登場以降、継続的に展開されており、現在でも高い人気を維持しているのです。

落ち着きのあるカラーであることから、ビジネスシーンでも好印象を与えやすい色のひとつです。

エルメスの「エトゥープ」について詳しく知りたい人はこちらの記事もおすすめです。
>>「エトゥープ」についてもっと知りたい!

ブルーニュイ

深いネイビーが印象的なブルーニュイは、夜空を思わせるような色合いで、エルメスのさまざまなアイテムに採用されてきた人気カラーのひとつです。落ち着きと上品さを兼ね備えたシックな色調は、クラシカルなオータクロアの雰囲気にもよくなじみます。

清潔感のある印象から、ビジネスやフォーマルなシーンでも取り入れやすく、ネイビースーツなどとの相性も良好です。ブラックに次ぐ定番色とされており、ベージュなどのベーシックカラーとも組み合わせやすいため、実用性の高さからも選ばれています

定番の黒に代わる選択肢として、控えめに色を取り入れたい場面にも適しているでしょう。流行に左右されにくいタイムレスな魅力を持ち、年代や性別を問わず長く使えるカラーとして支持されています。


オータクロアに使用される定番素材

オータクロアには、現在も品質の高いレザー素材が多数使用されています。

代表的な素材にはトゴやエプソンなどがあり、それぞれ異なる風合いや特性を備えていることから、バッグの個性や魅力を構成する重要な要素とされています。

トゴ

1997年に素材ラインナップに加わった雄仔牛革のトゴは、エルメスの定番レザーとして広く知られています。細かなシボ(革目)と、適度な張り・柔軟性を兼ね備え、傷や摩擦に強く型崩れしにくい点が特徴です。

優れた耐久性があり、使い込むほどに手に馴染み、独自の風合いが深まるとされています。このため、バッグから財布まで幅広く採用されており、日常使いにも適した素材のひとつです。

落ち着いた質感で、カジュアルからフォーマルまで合わせやすく、扱いやすさも相まって、エルメスのバッグをはじめて選ぶ際にトゴを候補とする方も少なくありません。

ヴォー・エプソン

エプソンは、2003年頃にクシュベルの後継として登場した雄仔牛革で、エルメスの型押しレザーの中でも定番素材のひとつとされています。整った細かな型押し模様と、上品でマットな質感が特徴です。

硬めのハリがあり、型崩れしにくい安定感を備えているほか、軽量で水や傷にも強く、耐久性にも配慮された実用性の高い素材です。また、カラーの発色にも優れており、バッグのフォルムと色彩を美しく保ちやすい点でも支持されています。

しっかりとした質感と端正な印象からフォーマルスタイルにもなじみやすく、現在ではバーキンやケリーをはじめ、さまざまなモデルで採用されています。

トリヨンクレマンス

トリヨンクレマンスは、1992年に登場した雄牛革で、エルメスのレザー素材の中でもやわらかな質感を持つことで知られています。使用を重ねることでさらにやわらかく馴染み、しっとりとした手触りや自然な風合いが深まっていきます。

シボはトゴよりもやや大きめで、くったりとしたやさしい印象を与える点が特徴です。適度な厚みと重さがあり、傷や擦れにも比較的強いため、耐久性にも配慮された素材とされています。

バーキンやケリーをはじめ、多くのモデルに採用されており、豊富なカラーバリエーションと美しい発色も魅力のひとつです。

ボックスカーフ

ボックスカーフは、生後6か月以内の雄仔牛革を使用した、エルメスの伝統的な素材のひとつです。表面にガラス加工が施されており、美しい光沢と滑らかな質感が特徴です。

細かな革目がありながらも型押しはされておらず、平滑な仕上がりの中に、わずかに「水シボ」と呼ばれる自然な模様が見られます。

エルメスで使用される牛革のなかでも格調高い素材とされており、フォーマルな場面にもふさわしい上品さを備えています。いっぽうで、艶のある表面はキズが付きやすく、水にも弱いため、取り扱いには配慮が求められているのです。

ケリーやバーキンといった代表的なモデルにも長年用いられており、使い込むほどに深まる風合いが多くの愛用者に親しまれています。

ブッフルスキッパー

ブッフルスキッパーは、水牛の革を使用した素材で、エルメスのレザーコレクションのひとつに数えられます。適度なやわらかさと粗めのシボを備え、型押し加工による上品な光沢が特徴です。

耐水性や耐久性にも配慮されており、キズや汚れが付きにくい点から、実用性の高い素材として位置づけられています。こうした特性から、バーキンやエブリン、ガーデンパーティーなど、日常使いのモデルにも採用されています。

使い込んでも型崩れしにくく、しっかりとしたハリを保つため、雨の日にも安心して使いやすい素材です。また、このレザーを染色加工した「ダルメシアン」と呼ばれるバリエーションも展開されています。

ヴァッシュ

ヴァッシュは、エルメスが古くから使用している表面加工を施さないナチュラルなヌメ革です。コーティングを行わないことで柔らかな質感が得られますが、キズや汚れが付きやすく、扱いには注意が必要な素材とされています。

使用を重ねることで革の色味が徐々に深まり、風合いが増していく経年変化も特徴のひとつです。アンティーク調の落ち着いた表情が生まれることから、バーキンやケリーの一部モデルやチャームなどに採用されることがあります。

独特の変化を楽しめる素材として根強い支持があり、個性を重視するユーザーからも選ばれています。

シェーブル

シェーブルは、エルメスで使用されているヤギ革素材の総称で、細かなシボと上品な光沢を備えたレザーです。軽量で適度な張りがあり、キズや水濡れにも強いため、実用性の高い素材とされています。

しっとりと手に吸いつくような質感と発色のよさも特徴で、エルメスの定番素材のひとつとして展開されています。使用を重ねることでやわらかさが増し、艶が深まる変化も楽しめることから、長く愛用されることの多いレザーです。

トワルアッシュ

トワルアッシュは、キャンバス地を使用した素材で、エルメスのカジュアルラインにおいて長年採用されてきました。その名称は、フランス語で「キャンバス」を意味する「トワル」に、エルメスの頭文字「H」を組み合わせたものです。

ベージュ系と白系の糸を交互に織り込んだヘリンボーン柄が特徴で、平織りによる優れた耐摩耗性と、軽量かつ高い耐久性を兼ね備えています。バーキンやケリー、ガーデンパーティーなどの定番バッグにも用いられ、レザーと組み合わせたコンビ素材としても展開されています。

日常使いのトートとしても活用されており、シンプルながら上品な風合いが特徴です。

クシュベルやアルデンヌなど廃盤素材も人気

すでに廃盤となった素材の中にも、現在なお根強い支持を集めているものがあります。代表的な例が「クシュベル」と「アルデンヌ」です。

クシュベルは、かつて人気を博した細かな型押しの雄仔牛革で、ガラス加工による上品な光沢と、適度なハリを持つ質感が特徴です。2000年代前半に廃盤となり、現在は後継素材としてヴォー・エプソンが展開されています。

アルデンヌは、粗めの型押し模様としっかりとした重量感が印象的なレザーで、高い耐久性から長年にわたって使用されてきました。現在は生産されていませんが、独特の風合いや強度を評価する声も多く、ヴィンテージ市場を中心に一定の需要があります。


オータクロアの買取相場

弊社買取サービス「ブラリバ」で、実際に取り扱ってきた買取実績は、下記の通りです。

サイズ素材買取金額
オータクロア32ルージュグレナトゴ875,000円
オータクロア36トリヨンクレマンス1,050,000円
オータクロア40グレー×黒トワルアッシュ×エヴァーカラー1,517,000円
オータクロア60ナチュラルクシュベル1,190,300円

※横にスライドできます
※上記は2025年時点での実績に基づく参考情報です。表示金額は目安であり、実際の買取価格を保証するものではありません。相場や在庫状況、商品の状態により価格は変動いたしますので、あらかじめご了承ください。

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オータクロアは“知る人ぞ知る”エルメスの原点

オータクロアは、エルメスが1892年にはじめて発表したバッグであり、130年以上にわたる歴史と伝統は、ブランドの原点を体現するモデルとされています。もともとは馬具を収納するために考案されたもので、縦長で収納力のあるフォルムが特徴です。

この形状は、のちに誕生するバーキンの原型にもなったといわれています。バーキンやケリーといった後続のアイコンバッグよりも古い歴史を持ち、格式の高さでも知られるモデルのひとつです。

ブラリバでは、オータクロアをはじめとするエルメスのバッグを対象に、専門のスタッフが一点ずつていねいに査定を行い、適正な価格をご提示しています。査定は無料で承っておりますので、ご検討の際はぜひお気軽にご相談ください。

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