金の延べ棒はどこで買うべき?購入先の選び方と注意点を解説

近年の金相場高騰を背景に、資産として金の延べ棒の購入を検討する人は増えています。

しかし、高額な取引となるからこそ、どこで買うのがもっとも安全なのかと迷う人も多いはずです。

この記事では、そんな「金の延べ棒はどこで買うのが安全?」という疑問に回答します。

購入先の特徴や買う前に押さえておきたい金の刻印、重さなどもまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

※本記事に記載された内容は、複数の業界レポートや公開情報をもとに編集・推定したものであり、いかなる投資判断を保証するものではありません。金の売買はご自身の判断と責任において行ってください。
※本記事で使用している画像は、弊社で撮影したオリジナル画像、または商用利用可能なフリー素材を使用しています。


金の延べ棒はどこで買う?3つの購入先候補

金の延べ棒の購入先の候補には、貴金属メーカー(地金商)・製錬会社・銀行の3つが挙げられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

①貴金属メーカー(地金商)

貴金属メーカー(地金商)は、金の延べ棒をはじめ資産用の貴金属商品を専門的に取り扱う企業です。

日本マテリアル株式会社や三菱マテリアル株式会社、田中貴金属工業などが該当し、それぞれ直営店や会員向けサービスといった複数の販売窓口を持っています。

業者によって取り扱いブランドは異なりますが、いずれも国際基準の純度や価格で取引できる点が大きな特徴です。

購入前には各貴金属メーカー(地金商)の公式サイトで取扱条件を確認し、比較検討することをおすすめします。

②製錬会社

金の延べ棒の購入先として、製錬会社も挙げられます。

製錬会社は回収した貴金属から不純物を取り除き、高純度の金地金を製造する会社です。代表的な会社は石福金属興業などで、貴金属の売買も行っています。

ただし、個人向け販売の可否は会社によって異なるため、購入前には各社の公式サイトを確認しておきましょう

③銀行

銀行のなかには、金の延べ棒の販売・取扱業務に対応しているところもありますが、現在、その数は多くありません。

純金積立サービスや金の投資信託を提供していても、金地金の店頭販売は非常に限定的です。

もし銀行で金の延べ棒を購入しようと考えている場合は、対象商品や窓口対応の有無を事前に調べておいてください。


【編集部おすすめ!】初心者が金の延べ棒を買うならどこがいい?

金の購入先にはさまざまな選択肢がありますが初心者が金の延べ棒を買うなら貴金属メーカー(地金商)を選ぶのがおすすめです。

詳しくは後述しますが、ロンドン地金市場協会(LBMA)の基準を満たした金の延べ棒を扱っているためです。

金の取引では、事業実績や歴史が信頼性を測る重要な要素です。長年の実績がある企業であれば、安全に取引できる可能性があります。

日本の主要な貴金属メーカーや地金商の創業年やLBMA認定の有無などを、以下で見てみましょう。

会社名創業年
(または設立年)
公式価格の公表LBMA認定
日本マテリアル株式会社1992年ありあり
三菱マテリアル株式会社1871年ありあり
田中貴金属工業1885年ありあり
株式会社徳力本店1727年ありあり
石福金属興業1930年ありあり

上記の項目を軸に比較検討することで、自分に合う貴金属メーカー(地金商)が見つかりやすくなります。

なお、購入制限や販売停止などの情報は変動するため、最新の状況を各メーカーの公式サイトで確認してください。


購入前に確認したい!金の延べ棒の刻印

画像はブラリバで買取・仕入れをし、自社で撮影した「インゴット」です。

金の延べ棒の購入先を把握できたところで、次に押さえておきたいのが刻印。金の延べ棒が本物であることを証明する重要な情報です。

金の延べ棒には、メルターズマーク・アセイマークや重量、品位、シリアルナンバーなど、複数の刻印が入っています。以下でひとつずつ確認していきましょう。

①メルターズマーク・アセイマーク

メルターズマークとは、金の延べ棒を作った会社を示す刻印です。具体的には、金の延べ棒の表面に入っている社名やブランドロゴを指します。

たとえば、田中貴金属工業の金の延べ棒には「TANAKA TOKYO」「Tanaka Kikinzoku」などが刻まれています。製造年によって、刻印やデザインが異なる点には注意が必要です。

また、金の延べ棒の品質検査・鑑定を行ったことを証明する刻印を、アセイマークといいます。

メルターズマークがアセイマークを兼ねているのが一般的で、異なるマークが刻印されているわけではない点は押さえておいてください。

②重量

1kgや500g、100gなど、金の延べ棒にはさまざまなサイズがあり、該当する重量がそれぞれ刻印されています。

数字とgやkgの単位がセットで刻まれるのが基本です。1kgの金の延べ棒の場合は「1kg」のほか、「1000g」と記載されることもあります。

③品位(純度)

品位の刻印は、金の延べ棒に含まれる純金の割合を示しており、千分率で記載されます。

金の延べ棒にはK24を示す「999.9」や「999.0」と刻印されるのが一般的ですが、国際取引基準である「995.0」と刻まれている製品も存在します。

これは金の純度が99.5%以上であることを意味し、LBMAの規格でも認められている品位です。

しかし、科学的に不純物をゼロにすることは難しいため、純度100%を表す「1000」という数字が刻まれることはありません。

「1000」と刻まれている場合は、国際基準に沿わない製品の可能性もあります。

④シリアルナンバー(製造番号)

シリアルナンバーとは、金の延べ棒に割り振られた固有の製造番号です。製造管理や個体識別のために刻まれています。

同じ重量・品位の金の延べ棒でも、番号が重複することはありません。一般的には、アルファベットと数字の組み合わせになっています。

刻印を見るうえで重要な「グッド・デリバリー・バー」

グッド・デリバリー・バー」とは、LBMAが製造・品質を保証した金の延べ棒のことです。

厳密には、ロンドン市場などの銀行間取引で標準とされる約400トロイオンス(約12.5kg)の大型金塊規格を指し、高い信頼性を誇ります。

金投資で個人が購入する1kgや500gなどの金の延べ棒は製品規格としては別物ですが、LBMAが認めたメーカーが製造している場合は、同等の品質が保証されます。

日本国内で認定を受けているのは、日本マテリアル株式会社や三菱マテリアル株式会社などの一部メーカー

金の延べ棒の購入先に悩んだら、グッド・デリバリー・リストに登録されているメーカーを選ぶのが確実です。

参考:Good Delivery Current List – Gold|LBMA


金の延べ棒の重さ・大きさ

画像はブラリバで買取・仕入れをし、自社で撮影した「K24 インゴット」です。

刻印と合わせて、金の延べ棒の重さや大きさも事前に押さえておきたいポイント。

繰り返しになりますが、金の延べ棒には1kgや500gなど複数のサイズがあり、重さによって価格も変わります。

また、購入先によって取り扱っている重量や在庫も異なります。以下に、金の延べ棒の重さや大きさをまとめました。

重さ大きさの目安向いている人
1〜20g切手からSDカードほどの大きさ・少額から始めたい人
50〜100g小さな消しゴム~10円玉2枚分ほどの面積・金投資を初めて行う人
500g〜1kg名刺~スマートフォンを一回り小さくしたサイズ感・本格的な資産運用を考える人

なかでも1kgタイプは、実物投資の基本サイズとして流通量が多い傾向にあります。金相場がよければ、高額での売却も期待できるでしょう。


金の延べ棒は重さ×金相場+手数料で決まる!

金の延べ棒の購入価格は、以下の計算式で決まります。

(当日に公表される1gあたりの店頭小売価格×重量)+手数料(500g未満の場合)

金相場は日々変動するため、購入前には販売元の最新価格を確認することが大切です。

また、500g未満の小さい重量の金の延べ棒には、“バーチャージ”といわれる製造・販売手数料が必要になることがあります。


金の延べ棒の買い方

金の延べ棒の買い方は、おもに店舗購入・オンライン申し込み・電話注文の3つ。それぞれの特徴を、以下で確認していきましょう。

店舗で購入する

まず挙げられるのが、貴金属メーカーや地金商などの店舗で購入する方法。

疑問や不安を担当者に相談しながら、購入する金の延べ棒を選べるため、金投資が初めての人にもおすすめです。

しかし、金の延べ棒を買える店舗は限られるため、対象店舗や予約の有無、支払い方法などは事前に確認しておくことが大切です。

オンラインで申し込む

オンライン申し込みは、販売元の公式サイトなど、ネット上で金の延べ棒を購入する方法です。

どこからでも申し込み可能なので、忙しい人や近くに店舗がない人にも向いています。

オンライン申し込みの場合は、会員登録や本人確認書類のアップロードなど、複数のステップを踏んだあと、注文確定となります。

注文・入金が完了すると、手元に金の延べ棒が届く仕組みです。配送で受け取る際は本人確認書類の提示が求められるため、手元に用意しておきましょう。

電話で注文する

店舗に足を運ぶ時間がない場合は、電話注文も候補となります。電話で購入の申し込みを行ったのち代金を振り込む方法で、店舗購入よりも手間がかかりません。

担当者と直接やり取りできるため、金の延べ棒に関する疑問をその場で解消できるのもポイント。

疑問点はもちろん、金の延べ棒が届くまでの期間なども、電話口で確認しておいてください。

なお、電話注文が可能なのは、一部の販売元に限られます


金の延べ棒を購入する前の3つの確認事項

金の延べ棒を購入するにあたっては、確認しておきたいポイントが3つあります。

①個人間取引を避ける

万が一、フリマアプリやオークションサイトなどで金の延べ棒が販売されていたとしても、購入は避けるのが賢明です。

個人間取引では商品の真正性を確認しにくいうえ、思わぬトラブルが起こる可能性もあるためです。

高額な金の延べ棒を購入する際は、個人間ではなく公式販売元や信頼できる事業者を選びましょう。

なお、主要なフリマアプリなどでは、ガイドラインにより金の延べ棒の販売を禁止しています。

②保管方法を決めておく

購入前には、金の延べ棒をどのように保管するかを決めておくとよいでしょう。

金の延べ棒を自宅で保管する場合は、盗難対策や火災・地震などによる紛失に備えることも欠かせません。

自宅保管に不安がある場合は、貸金庫や販売元の保管サービスの利用も候補に入れ、保管料や預かり方法を比較してみてください。

③長期保有を前提に考える

金は国際的に取引される資産のため、世界情勢や為替などによって国内価格が変動しやすいです。

たとえば、インフレ懸念などが高まる局面では、安全資産としての金が注目されるため、金価格は上昇する傾向にあります。

また、海外の金相場が一定である場合、円高になると円換算時の評価額が低くなり、国内の金価格は下落することも。

金は、短期的な相場や為替の影響で下落することもありますが、長期的にはインフレに強い実物資産として機能します

一時的な下落で慌てて売却しないためにも、長期保有を前提とした運用設計が不可欠です。

円高時の金価格については、以下の記事でも解説しています。
>>円高になると金価格はどうなる?


現物以外で金に投資する方法

金の延べ棒のような現物資産以外にも、金へ投資する方法はいくつかあります。

金投資のメリット・デメリットは、以下の記事にまとめています。
>>金投資のメリット・デメリットから見る初心者向け情報を紹介

純金積立

まず挙げられるのが純金積立。毎月一定額を積み立てながら、少しずつ金を購入できる投資方法です。

一度に資金を用意する必要がないため、金銭的な負担を減らして金投資を行いたい人に向いています。

積み立てた金は事業者が安全に保管・管理するため、自分で保管場所を用意する必要がありません。

純金積立について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
>>純金積立は本当にやめたほうがいい?メリット・デメリットを解説

金ETF

金ETFは、証券口座を通して取引所で売買できる金関連の上場投資信託です。

株式と同じような感覚で取引できるため、投資初心者でも扱いやすいといえます。

購入する際は、信託報酬や売買手数料、金価格との連動性、価格の乖離といったポイントを確認して比較してください。

金先物取引

将来の決められた期日に、事前に決めた価格で金を売買する契約を交わす取引が、金先物取引です。

少ない証拠金で大きな取引ができますが、相場が急変した場合は損失が大きくなるリスクも伴います。

取引を始める前には、取引期限や証拠金など、仕組みを理解しておくとよいでしょう。

金価格に連動するデジタル資産

金価格に連動するデジタル資産は、ブロックチェーン上で金の価値に近い値動きを目指す仕組みです。

PAX GoldやTether Goldのように、現物の金を裏付け資産とする海外トークンもあります。

暗号資産取引所などで売買されるため、ハッキングなどのリスクには注意が必要です。そして、発行元の信頼性や価格変動のリスクなども確認しておくことが大切です。


金以外にもある!価値が落ちにくい実物資産の例

金の延べ棒以外にも、価値が落ちにくいとされる実物資産があります。

状態やトレンドなどの影響を受ける点には注意が必要ですが、二次流通市場で支持されているコレクターズアイテムの例を、3つ厳選しました。

今後価値が上がる可能性のあるものを知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
>>今後価値が上がる可能性のあるもの14選!

※紹介するすべての製品が価値を維持できるわけではありません。同じブランドでもモデルによって資産価値は異なります。
※金の代替となる投資先ではありません。あくまでも参考情報としてご活用ください。

①高級時計

趣味や実用性を兼ねた実物資産として、高級時計に投資する層もいます。生産数を限定するブランドが多く、資産価値が高いためです。

価値が落ちにくいブランドの例は、以下のとおりです。

  • リシャール・ミル
  • オーデマ ピゲ
  • パテック フィリップ
  • ロレックス

上記ブランドの価値について知りたい場合は、こちらの記事も参考にしてください。
>>リシャール・ミルの値段が高い理由とは?
>>オーデマ ピゲ価格リセール率ランキングTOP10
>>パテック フィリップはなぜ高い?価格を支える5つの理由
>>ロレックス投資は高利回り!?やり方や失敗例、おすすめモデルも紹介

②ヴィンテージ品

ヴィンテージ品は、まったく同じものを手に入れることが難しいという希少性から、価値が落ちにくいとされています。

ヴィンテージ品の例には、以下が挙げられます。

  • お酒
  • デニム
  • アクセサリー

上記アイテムのなかでも、生産終了品や限定モデルのように希少性と需要が高いほど、価値が上がり、二次流通市場でも評価されやすいです。

反対に「ブランド力が低い」「多く出回っているモデル」などの場合は、価値が低くなる可能性があります。

③ブランドバッグ

ブランドバッグも、価値が落ちにくい実物資産のひとつ。なかでも定番デザインは、二次流通市場でも根強い需要があります

状態がよい場合は、より資産価値を維持しやすいといえます。

ブランド代表モデル
エルメス・バーキン
・ケリー
シャネルマトラッセ

エルメスやシャネルのバッグの基礎知識を知りたい場合は、以下の記事もご覧ください。
>>エルメス「バーキン」とは?世界最高峰の理由・価格・サイズ・カラーまで網羅
>>エルメスといえばバーキンとケリー!違いや金額が高い理由を解説
>>シャネル マトラッセの種類・人気コーデ
>>シャネルの定番バッグを紹介!人気のマトラッセから他のコレクションまで解説

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購入先の特徴を把握して、自分に合う方法で金の延べ棒を選ぼう

金は、紀元前から現在に至るまで価値がゼロになったことがない、安定した資産です。

金の延べ棒の購入先には、貴金属メーカー(地金商)や製錬会社、銀行などがあり、それぞれ異なる特徴があります。

金投資が初めてであれば、貴金属メーカーや地金商での購入を検討すると確実です。

また、購入時には刻印や重さ、大きさなどを把握しておくことも不可欠です。売却時に損をしないためにも、日々、金相場をチェックすることをおすすめします。

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