
マトラッセは、CHANEL(シャネル)の定番アイテムです。タイムレスなデザインで幅広いシーンで活躍し、世代を超えて高い人気を誇ります。
しかし、その人気の高さゆえ、スーパーコピー品(N級品)が多く出回っているのも事実です。
この記事では、ブランド品専門買取「ブラリバ」の査定士が監修した、マトラッセの当社基準内・基準外のチェックポイントを9つ解説します。本物を購入できる場所やコピー品を買ってしまった際の対処法もまとめているので、最後までご覧ください。
※本記事で解説しているチェックポイントは、当社の査定士が蓄積したノウハウや市場の傾向に基づく、独自の基準です。ブランド公式の情報ではありませんので、あくまで参考情報としてご活用ください。
※記載している内容は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
※掲載している商品画像は、当社が独自の基準でチェックを行い、基準を満たしたものを使用しています。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
目次
シャネル マトラッセとは?魅力はどこにある?

“マトラッセ”は本来、シャネルを象徴するキルティングステッチのデザインが施されたシリーズを指す言葉です。本記事では、なかでも代表的なクラシック ハンドバッグをマトラッセと表現して解説していきます。
マトラッセは、1955年ガブリエル・シャネル(ココ・シャネル)が生み出したハンドバッグ「2.55」の精神と製造技法を継承したバッグです。
女性用のバッグで初めてチェーン製のショルダーストラップを採用した「2.55」は、装飾のない四角い金具(マドモアゼルロック)が特徴の革新的なモデルでした。
1980年代当時、シャネルのアーティスティック ディレクターだったカール・ラガーフェルドによって再解釈され、ターンロックに象徴的なココマークをあしらった現在のスタイルが確立したのです。
こうした歴史的背景と色あせないデザイン性が、今なお世界中の人々を惹きつけています。
そして、ブランドの定番モデルとして高い資産価値を保ち続けている点も、根強い人気を支える理由です。
【シャネル マトラッセの基準内・基準外】9つのチェックポイント
ここからは、ブラリバ査定士がシャネル マトラッセの査定の際に見ている9つのポイントを解説。当社基準内・基準外の特徴をまとめているので、ぜひ参考にしてください。
買取における基準内・基準外とは?
基準内
買取業者が定める買取基準をクリアしている状態。一般的に「正規品(本物)」と査定され、買い取り・値段付けが行われる。
基準外
買取条件から外れている状態のこと。基準外=コピー品を意味するわけではなく、あくまで当該買取業者の買取基準に満たないことを示す。
見分け方①ブランドロゴ

マトラッセのフラップ内側に施されたブランドロゴは、はじめに見るべきチェックポイント。
当社基準内品と基準外品では「CHANEL」のアルファベットに、違いが見られる傾向にあります。
たとえば、基準内品はCの切り口が斜めになっている場合が多くありますが、基準外品は切り口がまっすぐであるケースも。
また、書体の幅が均等でない場合、基準外と判定される可能性があります。
ブランドロゴの見分け方
当社の基準内品
・書体の幅が均等で綺麗に作られている
・「C」の切り口は斜めになっている
・「C」の開いている部分をつなぐと正円になる
・「H」の横線が中央よりも上に配置されており、上の空間が狭く、下の空間が広くなっている
・「A」の先端は平らで尖っていない
・「E」は3本の横線の長さが異なり、一番下がもっとも長く、真ん中が短くなっている
当社の基準外品
・書体の幅に統一感がなく、ロゴの形が歪んでいることがある
・「C」の切り口が真横にまっすぐになっている
・「C」の開いている部分をつなぐと縦長の楕円になる
・「H」の横線が中央にあり、縦線が上下で同じ長さになっている
・「A」の先端が尖っている
・「E」の横線の長さがすべて同じになっている
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
見分け方②素材

マトラッセに使われる素材には、グレインド カーフスキン(キャビアスキン)やラムスキンなどがあります。
素材ごとの特徴を押さえておくと、基準内かどうかを見極めやすくなるでしょう。
たとえばグレインド カーフスキンは美しいシボ感があり、少し硬さを感じる点が特徴です。こうした素材のよさが活かされている場合、当社の基準を満たしているといえます。
いっぽう、当社基準外品は凹凸が浅く、合皮感がある場合もあります。
素材の質感は写真だけでは判断しづらいため、可能であれば実物に触れて確かめてください。
素材の見分け方
当社の基準内品
・グレインド カーフスキン:美しいシボ感があり、硬さがある
・ラムスキン:上品なツヤがあり、やわらかさを感じる
当社の基準外品
・グレインド カーフスキン:凹凸が浅く、合皮のような質感である
・ラムスキン:硬く、きめ細かさがない
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
見分け方③縫製

マトラッセの縫製は、職人の手仕事が光る部分だからこそ、重要なチェックポイントになります。
当社基準内品は、キルティングのふくらみや縫い目の間隔が均一である傾向にあります。
フラップの内側に施されているココマークや、バッグ内部のパイピング部分もていねいに縫い上げられており、糸目の粗さやゆがみはあまり見られません。
しかし、当社基準外品はキルティングのふくらみが不均一である場合があります。縫い目がガタついていたり、糸がほつれていたりする可能性も。
縫製の見分け方
当社の基準内品
・キルティングのふくらみや縫い目の間隔が均一
・フラップの内側に施されているココマークがていねいに縫い上げられている
・内側のパイピング部分の仕上がりがきれい
当社の基準外品
・キルティングのふくらみが不均一である
・縫い目にばらつきがあり、糸がほつれている箇所がある
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
見分け方④金具

マトラッセのチェーン部分・フロントのココマーク・フラップ裏側のプレートなどの金具部分も、確認すべきポイントです。
当社の基準を満たしている品物には、チェーン部分の色剥がれやムラがあまり見られません。フロントのココマークは、左右のCが重なる部分の金属処理がなめらかな傾向にあります。
フラップ裏側のプレートは綺麗に磨き上げられているほか、マイナスネジが使用されているケースがほとんどです。
しかし、当社基準外品には「色ムラがある」「Cが重なっている部分が歪んでいる」「プラスネジが使用されている」などの特徴が見られることも。
なお、比較的新しいマトラッセの場合はマイナスネジのほか、星型ネジが採用されているケースもあるため、ネジの形状だけで判断しないよう注意してください。
金具の見分け方
当社の基準内品
・チェーン部分:色剥がれやムラがない
・ココマーク:Cが重なる部分はなめらかに処理され、ざらつきがない
・フラップ裏側のプレート:金属部分がきれいに磨き上げられており、マイナスネジが使用されている
当社の基準外品
・チェーン部分:色ムラがある
・ココマーク:Cが重なる部分に金属のバリが残っていたり、歪んでいたりする
・フラップ裏側のプレート:プラスネジが使用されている
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
見分け方⑤ターンロック

ターンロックはフラップを留める役割を持つ金具で、マトラッセの基準内・基準外を確認するうえでも重要な部分です。
当社基準内品は回転軸がまっすぐ通っており、スムーズに回るケースが多いです。回した際には安定感があり、フラップがしっかりホールドされることがほとんど。
メッキ処理や研磨はていねいに施され、触れても角の尖りを感じることは少ないでしょう。
いっぽう、当社基準外品となるのは回転軸が傾いていたり、ロックの締まりが緩かったりと粗悪な仕上がりになっている場合です。
ターンロックの見分け方
当社の基準内品
・回転軸が中心にあり、スムーズに回る
・回した際に安定感があり、フラップがしっかり留まる
・メッキ・研磨がていねいで、角に尖りを感じない
当社の基準外品
・回転軸が傾いていたり、ロックが緩かったりする
・金属のバリや金メッキの雑な仕上げ、角の鋭さが目立つ
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
見分け方⑥スナップボタン

ダブルフラップモデルの内側フラップを留めるスナップボタンの形状や刻印も、基準外のマトラッセかどうかのチェックポイントとなります。
当社基準内品は丸みを帯びた形状で、カチッとしっかり留まるのが特徴といえます。
また、スナップボタンには刻印が入っている場合が多いです。製造時期やモデルによって異なりますが、通常は「CHANEL PARIS」や「FLOX」などスナップボタンのメーカー名が刻印されています。
しかし、ボタンの位置がわずかにズレていたり、刻印が入っていなかったりする場合は、当社基準外品となることもあります。
スナップボタンの見分け方
当社の基準内品
・丸みを帯びた形状である
・カチッとしっかり留まる
・スナップボタンに刻印がある
当社の基準外品
・ボタンの位置がズレている
・刻印が入っていない、入っていても読みにくいことがある
・金具がざらついていて、丸みがあまりない
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
見分け方⑦ギャランティカード

ギャランティカードが付属している場合は、フォントに注目してみてください。
当社の基準を満たすギャランティカードには、シャネル特有の太さのあるフォントが使われています。なかでも、シリアルナンバーの「1」がセリフ体になっている点がわかりやすい特徴です。
誤字脱字がなく、ブラックライトを当てると特定の1行だけが反応して光ることもあります。
透かし部分は、角度を変えるとココマークが浮かび上がったり消えたりするしくみになっており、見え方が変わります。
いっぽう、当社基準外品となるのは、細いフォントが使われている、ブラックライトを当てても光らないなどの特徴が見られる場合です。
なお、ギャランティカードは2021年5月頃から順次廃止され、RFID(ICチップ)への移行が進んでいます。
ギャランティカードの見分け方
当社の基準内品
・数字:シャネル特有のフォントで記載されており、「1」がセリフ体になっている
・ブラックライト:1行だけが反応し、発光する
・印刷:印刷がていねい
・透かし部分:角度を変えるとココマークが見えたり、消えたりする
当社の基準外品
・数字:細いフォントで記載されており、「1」は下側に線が引かれていない
・ブラックライト:ブラックライトを当てても光らない
・印刷:印刷が粗く、誤字脱字がある
・透かし部分:角度を変えてもココマークが同じように見える
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
見分け方⑧シリアルシール
マトラッセの底面などに貼られているシリアルシールも、基準内かどうかを確認するうえで見逃せません。
なお、2021年5月以降に製造されたモデルはシリアルシールが廃止され、RFID機能を備えた金属プレートへ変更されています。そのため、まずどちらの世代の製品かを確認してください。
当社基準内品にはシリアルシールの剥がれはほとんど見られず、たとえ剥がれても接着面が強いため跡が残るという特徴が目立ちます。
ギャランティカードの番号と一致し、ブラックライトを当てるとシールに入っている赤いラインが発光することもあるようです。
しかし、当社の基準を満たさない場合はシリアルシールの貼り付けが雑で、剥がれている場合も跡が残らない傾向に。
シリアルシールの見分け方
当社の基準内品
・シールが剥がれることなく貼られている
・ギャランティカードに記載されている番号と一致する
・ブラックライトを当てるとシールの赤いラインが光る
・数字の間隔や太さなどが精巧に造り込まれている
当社の基準外品
・シールが斜めに貼られていたり、半分ほど剥がれていたりする
・ギャランティカードに記載されている番号と一致しない
・ブラックライトに反応しない
・フォントがずれていることがある
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
見分け方⑨ブティックシール
ブティックシールは、販売店を示すアルファベットと販売日が記載されたシールです。
日本国内の正規店で購入した製品にのみ貼られていた独自のシールで、2016年に廃止されました。海外購入品や並行輸入品には元々存在しない点にも注意が必要です。
ブティックシールには通例、販売店を表すアルファベットと販売日がスタンプで押されていますが、基準外品は手書きで記入されていることもあります。
ただし、古い年代の正規品(ヴィンテージ品)の中には元々手書きで日付が記載されている個体も存在するため、ほかのチェックポイントも確認することが大切です。
ブティックシールの見分け方
当社の基準内品
・販売店を表すアルファベットと販売日がスタンプで押されている
・文字の形や配置にも一定の規則性が見られる
当社の基準外品
・手書きの場合がある
※記載している内容はあくまで一例であり、すべての製品に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。

「手元にある古いシャネルバッグの価値を知りたい」
「新作のマトラッセを買うための軍資金が欲しい」
そんな人は、当社のブランド品買取サービス「ブラリバ」へご相談ください!
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※本サービスは基準判定のみのご相談は受け付けておりません。
【シャネル マトラッセ購入前にチェック!】押さえておきたい3つの注意点

シャネル マトラッセを購入する前には、以下3つのポイントも確認することをおすすめします。
①出品者情報と商品写真を確認する
フリマアプリでマトラッセを購入する際は、出品者情報を確認してください。出品者の評価数やコメント内容などを見ることで、信頼できるかどうかを判断しやすくなります。
あわせて、写真が加工や転用されたものではなく、実物を撮影したものであるかを確認することも大切です。
<確認ポイント!>
- 出品者情報は評価数やコメント内容、過去の取引履歴を確認する
- 商品写真の枚数や解像度に加えて、実物撮影かどうかを確認する
- 商品説明には付属品の有無、購入時期が記載されているかを確認する
②適正な価格か確かめる
購入前には、マトラッセの価格が適正かどうかも確かめましょう。
価格が定価や買取相場を大きく下回る場合、コピー品や状態不良品の可能性もあるため注意が必要です。
サイズやモデルによって定価は異なりますが、たとえばマトラッセの代表モデル(11.12)の新品価格は約200万円(2026年時点)です。価格を事前に把握しておくことは、結果としてコピー品を手にするリスクの軽減にもつながります。
③「並行輸入品」に注意する
マトラッセを探すなかで「並行輸入品」という表記を目にすることもあるでしょう。
並行輸入品は海外の正規店から独自に輸入・販売されている商品で、違法なものではありません。
しかし、表現を悪用してコピー品を売る悪質な業者も存在するため注意してください。写真だけでは見分けることが難しく、言葉だけを鵜呑みにするのは危険です。
並行輸入品の購入を検討する際には、販売元の実態や仕入れ経路まで確認することが大切です。詳しくは以下の記事も参考にしてください。
>>並行輸入品とは?コピー品との見分け方と安全な購入ガイド完全版
本物のシャネル マトラッセが手に入るのは正規店(ブティック)のみ!
本物のマトラッセを手に入れるためには、シャネル正規店(ブティック)での購入が基本です。
とくに「自分で見分けるのは難しい…」と不安を感じる人にとって、確実に本物を購入できる点は大きなメリットとなるでしょう。
マトラッセを正規店で購入する場合は、シャネル公式サイトから来店予約を行うのがおすすめです。
予約をしておけば当日の待ち時間を減らすことができ、忙しい人も計画的に買い物を楽しめるはずです。
ただし、マトラッセは人気の高いアイテムのため、正規店に行けば必ず手に入るとは言い切れません。購入が難しいとされているモデルやカラーなどについて知りたい人は、以下の記事も参考にしてください。
>>シャネルのマトラッセが買えないのは本当?購入方法や注意点について解説
コピー品のシャネル マトラッセを購入した場合の対処法

コピー品を手にしてしまう可能性はゼロではありません。もしコピー品のマトラッセを購入した際は、どのように対処すべきなのでしょうか。
購入先に問い合わせる
フリマアプリやリユースショップで偽物のマトラッセを購入した場合、まずは購入先に問い合わせましょう。
返金や返品を交渉するのであれば、購入時の取引履歴や商品ページのスクリーンショットなど、あらかじめ証拠を残しておいてください。
また、フリマアプリの場合は受取評価を行わず、偽物だと気づいた段階で出品者へ問い合わせるとともに、運営事務局に報告することが重要です。
解決しないときは消費者センターや警察に相談
購入先との交渉で解決しない場合は、消費生活センターに相談してください。専門的なアドバイスや仲介支援を受けられる可能性があります。
悪質な詐欺が疑われる場合は、最寄りの警察署や消費者ホットライン「188」への相談も視野に入れておきましょう。
相談する際は、取引履歴や商品写真、メッセージ記録など、証拠となる資料をまとめておくことをおすすめします。
参考:消費者ホットライン|消費者庁
警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ|政府広報オンライン
確かな知識で、シャネル マトラッセを迎えよう
シャネル マトラッセを購入するにあたっては、正しい知識を持って確認することが重要です。以下の当社基準内・基準外のポイントを参考にしてください。
- ブランドロゴ:書体や刻印
- 素材:質感
- 縫製:ていねいさ
- 金具:なめらかで美しい仕上がり
- ターンロック:精度の高さ
- スナップボタン:丸みのある形状
- ギャランティカード:印字※2021年5月以降廃止
- シリアルシール:剥がれなどの状態※2021年5月以降廃止
- ブティックシール:記載方法※2016年廃止
査定士が確認する基準内・基準外のポイントを押さえておくほか、信頼できる購入先を選ぶことも安心につながります。
万が一のトラブルに備えた対処法も把握しておくと、マトラッセをより安心して楽しめるはずです。

