
スイスの高級時計ブランド「RICHARD MILLE(リシャール・ミル)」。モデルによっては数千万円~数億円という桁外れな値段設定がされていますが、世界中にファンがいるブランドです。
しかし、そんな憧れのブランドであるリシャール・ミルの偽物が出回っている現状があります。
この記事では、買取サービス「ブラリバ」の査定士が監修したリシャール・ミルの偽物の見分け方を解説します!ぜひ最後までご覧ください。
※本記事は「偽物の流通を推奨する」または「偽物の買取を行う」ことを目的とした内容ではありません。
※本記事はブランド公式の情報ではありません。あくまで参考情報としてご活用ください。
※記載している見分け方は一例であり、すべての偽物やすべての製品に当てはまるものではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合があります。
目次
時計界の最高峰!リシャール・ミルの魅力

リシャール・ミルといえば、数千万円という時計業界でもトップレベルの価格帯で広く知られています。
どの時計も職人による手作業で制作されているため、生産本数は少量に限られています。「最先端テクノロジー」「芸術性の高さ」「堅牢で使いやすい」という3つの軸が、人気の秘訣。
価格が高すぎても、その裏付けがあるからこそ、世界中から愛されるブランドに成長したといえるでしょう。しかし、そんなロマン溢れるリシャール・ミルの偽物が出回っていることも事実です。偽物を買わないために、しっかりと真贋ポイントを押さえておきましょう。
リシャール・ミルの偽物を見分ける9つのポイント
ここからは、リシャール・ミルの時計に共通する真贋ポイントを紹介します。
ただし、これらはあくまで一例であり、すべての偽物に当てはまるわけではありません。モデルや製造時期によって仕様が異なる場合もあります。
ひとつのポイントだけで判断せず、複数の箇所を組み合わせて確認しましょう。
見分け方①ケース

リシャール・ミルの時計はさまざまな素材が使われていますが、中でもケースはカーボンTPTやチタンなどの素材を取り入れていることが特徴です。これら素材の最大の特徴は、超軽量で堅牢であること。
一般的な機械式時計の重さは、素材にもよりますが、およそ100~200g程度。いっぽうのリシャール・ミルの時計の重さはモデルによって20~40gのものが多いです。
とくに元テニス選手のラファエル・ナダルの名を冠した“ナダルモデル”といわれる「RM 27-05」は、時計本体(ストラップを除く)の重さが11.5gという驚異的な軽さを実現しています。
偽物は、本来のモデルとは異なる安価な素材を使用している場合が多く、模様がプリントになっていたり、本来のモデルよりも重かったりします。見た目は寄せていても、着用感がフィットしない場合もあるため、触って確認してみましょう。
| 素材 | 本物の特徴 | 偽物の特徴 |
|---|---|---|
| カーボンTPT | ・木目のような模様 ・つなぎ目の模様も自然 ・時計本体の重量が30~40g程度 | ・模様が一定(規則性がある) ・つなぎ目の模様が合わない ・極端に重いことがある |
| チタン | ・エッジの面取りが鋭すぎない ・時計本体の重量が30~60g程度 | ・エッジが鋭すぎる ・極端に重いことがある |
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
見分け方②ムーブメント

リシャール・ミル最大の特徴のひとつが、文字盤を廃した“スケルトンウォッチ”ということです。ムーブメントが見える構造になっています。
本物のムーブメントは、細かいパーツを重ねた多層構造で緻密なつくりになっており、芸術性の高いデザインです。
また、本物のムーブメントは見た目だけでなく、高性能であることもポイント。リューズを回して動かしたときの感触や音に落ち着きが感じられる傾向があります。
偽物はムーブメントの再現が甘く、立体感に欠けていたり、パーツの配置や大きさに違和感があったりします。さらに、ムーブメントから不自然な音が聞こえてくることもあるため、耳を近づけて確認してみましょう。
ムーブメントの真贋ポイント
【本物】
・多層構造で緻密なつくりになっている
・動かしたときの感触や音が落ち着いている
【偽物】
・全体的な立体感に欠ける
・不自然な音が聞こえる
・内部からカラカラとした音が出ることがある
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
見分け方③パーツの大きさ

時計の各パーツの大きさも真贋ポイントです。
本物に比べて偽物は、どのパーツも大きい傾向が見られます。たとえば、ケースの厚さは本物より偽物のほうが厚いです。本物のケースはリューズが収まるくらいの薄さですが、偽物はリューズの上下に十分なゆとりがあるほどケースに厚みがあります。
ネジや留め具といった小さなパーツに至っても、偽物のほうが大きい傾向があります。あらゆるパーツの大きさを確かめてみましょう。
パーツの大きさの真贋ポイント
【本物】
・的確な大きさでつくられている
【偽物】
・どのパーツも大きい傾向がある
・ケースが厚い
・ネジや留め具が大きい
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
見分け方④ケースとベルトのつながり

リシャール・ミルの時計は、緻密な計算のもとに製造されています。
本物は、時計を側面から見たときの、ケースとベルトのつながりが滑らかです。しかし、偽物はケースとベルトの間に段差が生じていることがあり、ケースが出っ張っている傾向があります。
ケースとベルトのつながりの真贋ポイント
【本物】
ケースとベルトのつながりが滑らか
【偽物】
ケースとベルトの間に段差がある
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
見分け方⑤ベルト

リシャール・ミルのベルトも本物と偽物を見分けるポイントです。
本物はモデルによりますが、ベルト幅は3~3.5cm程度でつくられています。ベルト穴も均等で的確な穴が空いています。
偽物は、本物よりもベルト幅が広い傾向にあり、ベルト穴やその間隔も大きくなっている傾向があります。
ベルトの真贋ポイント
【本物】
・ベルト幅は約3~3.5cm
・ベルト穴の大きさや位置が正確
【偽物】
・ベルト幅が本物より広い
・ベルト穴や間隔が大きい
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
見分け方⑥シリアルナンバー

リシャール・ミルの多くの時計では、ケースの裏にシリアルナンバーやリファレンスなどが記されています。
本物の場合、シリアルナンバーは「RM」から始まる英語と数字の組み合わせです。購入日や修理・保証などのデータと紐づいて記録されています。
ケースの裏にはシリアルナンバー以外にも製造国や防水性能、貴金属素材の場合は貴金属の刻印なども入っているため、モデルの情報と一致しているかを確認しましょう。
さらに、刻印の深さや文字の形、間隔もきれいに仕上げられていることもポイントです。
偽物は、シリアルナンバーがでたらめで、刻印がモデルや素材と一致しないケースが。また、そもそも刻印がない、文字が不鮮明な場合も見受けられます。
シリアルナンバーの真贋ポイント
【本物】
・正しいシリアルナンバーが記載されている
・防水性能や素材と刻印の内容が一致している
・刻印の深さや文字の形、間隔がきれい
【偽物】
・シリアルナンバーやそのほかの刻印が実際のモデルと合わない
・シリアルナンバーの記載がない
・でたらめなシリアルナンバーが記載されている
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
見分け方⑦保証書(ギャランティカード)

リシャール・ミルの正規店で購入したすべての時計には、保証書(ギャランティカード)が付属します。この保証書の特徴はマニュファクチュールにて発行された、偽造防止のホログラムシールが表面に貼られていることです。また、保証書には正規店や正規代理店のスタッフにより、購入日や名前が追記されます。
さらに、保証書フォルダーには「アクティベーション保証カード」が付属します。このカードはシリアルナンバーと連動しており、購入した時計に関するデータが記録されていきます。
また、近年リシャール・ミルでは実物の保証書に代わるデジタル保証プラットフォームを導入し、今後もサービスを広げていく予定です。保証書がなくても、偽物とはいえません。
偽物の場合、ギャランティカードも偽造されているケースがあります。ホログラムシールの仕上がりが不十分、シリアルナンバーと連動していないといったケースは偽物の可能性が高いです。
ただし、偽物の時計に「本物の保証書」が付属している悪質なケースも見受けられるため、保証書が本物だからといって、時計も本物であるとは限らない点に注意しましょう。
保証書の真贋ポイント
【本物】
・正規店で購入すると保証書が付属する
・ホログラムシールが貼られている
・保証書の内容とシリアルナンバーが連動している
【偽物】
・ホログラムシールの仕上がりが不十分
・保証書の内容とシリアルナンバーが連動していない
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
出典:アフターサービス|RICHARD MILLE
見分け方⑧付属品

リシャール・ミルの正規店で販売された時計には、保証書のほかにも箱などの付属品一式がつきます。
本物は付属品の素材やつくりもしっかりしており、ロゴなども正確です。ギャランティカードの質感や印字が整っているかなどを確認しましょう。
偽物は付属品のクオリティが低い傾向にあり、質感や印字に差が出る場合があります。
付属品の真贋ポイント
【本物】
・ギャランティカードはしっかりとした厚みがある
・ブランド名の印字がはっきりしている
【偽物】
・全体的に安っぽいつくりになっている
・ブランド名の印字がぼやけている
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
見分け方⑨防水性・耐久性
リシャール・ミルの時計は、防水性や耐久性に優れています。
モデルによりますが、多くのライフスタイルモデルでは30~50m防水、ダイバーズモデルでは100~300m防水性能が備わっているほか、振動や衝撃にも耐えられる耐久性があります。
いっぽうの偽物は、防水性や耐久性で差が出る場合があります。水に濡れてすぐに壊れてしまったり、傷ついてしまう場合は、偽物の可能性が高いです。
防水性・耐久性の真贋ポイント
【本物】
・30~50m程度の防水性が備わっている
・耐久性がある
【偽物】
・防水性能がない
・耐久性がない
※記載している見分け方は一例であり、すべての製品に当てはまるものではありません。
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リシャール・ミルの本物を手に入れるための3つの注意点
リシャール・ミルは人気が高く流通数も限られているため、市場には精巧な偽物が紛れ込むことがあります。とくに、フリマアプリなどインターネット上で購入する際に、気を付けたいポイントを紹介します。
フリマアプリやネット通販では出品者情報を必ずチェックする
フリマアプリやネット通販で高級時計を検討する際は、出品者の信頼性を慎重に見極めることが大切です。
具体的には以下のことに気を付けましょう。
出品者情報のチェックリスト
・取引実績が十分にあるか
・同じ商品の出品が不自然に多くないか
・評価があるか、または不自然な評価内容になっていないか
・詳細な商品写真が複数掲載されているか
・写真の背景が合成でないか
・返品や返金条件の記載があるか
少しでも気になる点があれば取引を避けましょう。
「スーパーコピー」「N級品」などの言葉に惑わされない
「スーパーコピー」や「N級品」という言葉は、「精巧に作られた偽物」を指す用語です。これらは正規品を意味する表現ではなく、本物に近いと書かれていても違法な模倣品に当たります。
こうした商品を購入してしまった場合、返品できないケースが多いため、購入しないようにしましょう。
相場より極端に安い価格には裏がある
リシャール・ミルの定価は数千万円台が中心で、限定モデルの中には“億超え”のアイテムもあります。二次流通ではプレ値がつくこともあり、定価よりもさらに高い価格で取引されている例も。
そうしたモデルの時計が、数十万円など明らかに安い価格で売られている場合は、偽物の可能性が高いでしょう。
リシャール・ミルの本物を購入できる場所

ここでは、本物のリシャール・ミルを購入できる場所を紹介します。
もっとも安全なのは正規店
確実に本物を手に入れたい場合は、リシャール・ミルの正規店や正規代理店で購入しましょう。
偽物を購入してしまう可能性が限りなく低いうえ、正規店で購入すれば保証やメンテナンスなどのアフターサービスも充実しています。
生産本数が限られているため簡単には手に入りませんが、もっとも安全な購入ルートです。
リシャール・ミル正規認定中古プログラム
限られた生産本数で高い人気を誇るリシャール・ミルの時計は、正規店では購入するのが難しい状況です。そこで、リシャール・ミル公式の「正規認定中古プログラム」を利用することもひとつの手になります。
正規店での新品入手が困難な中、リシャール・ミルの純正保証と良好な状態が担保された中古の時計を、安全に買えるプログラムです。販売店は限られているため、公式サイトで確認してみましょう。
出典:リシャール・ミル正規認定中古プログラム|RICHARD MILLE
信頼できるリユースショップも選択肢のひとつ
正規店での購入が難しい場合、時計専門のリユースショップも現実的な選択肢になります。リユースショップ選びでは、専門の査定士が在籍し、真贋の確認や内部チェックをていねいに行っている店舗を選ぶことが大切です。
これまでの買取実績や、個体の状態が開示されているかも確認しましょう。
リユースショップ「WASTE_NOT」でも、リシャール・ミルをはじめとする高級腕時計を取り扱っています!信頼性を重視した選択肢のひとつとして検討してください。
>>「WASTE_NOT」を見てみる
偽物かも…リシャール・ミルのコピー品を買ってしまった場合の対処法

万が一、手にした時計が偽物だった場合、ショックは大きいはずです。ただし、落ち着いて手順を踏めば、被害を抑えられる可能性があります。
購入したリシャール・ミルに不安を感じたときに取るべき行動は、おもに2つです。被害を広げないために、次のステップを順に確認していきましょう。
まずは購入元に問い合わせる
偽物の疑いがある場合は、まず速やかに購入先へ連絡し、返品や返金が可能かを確認しましょう。連絡の際は、商品説明と実物の違いや購入日時、支払い方法などの事実を正確に伝えることが大切です。
やり取りでは感情的にならず、落ち着いた言葉で対応を求めましょう。後から確認できるよう、掲載ページの情報やメッセージの履歴、交渉内容は、スクショなどで保存しておくと安心です。
消費生活センターや警察に相談する
購入元が誠実に対応しない場合は、早めに第三者機関へ相談しましょう。
まずは消費生活センターへ相談するのがおすすめです。全国共通の消費者ホットライン「188(いやや)」に電話すると、最寄りの消費生活センターにつないでもらえます。
また、偽物の販売は商標権侵害にあたる違法行為です。悪質なケースは、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署への相談も検討しましょう。
相談の際は、購入時の証拠(取引履歴・スクリーンショット・商品画像など)をあらかじめ整理しておくと、手続きがスムーズに進みやすくなります。
参考:
消費者ホットライン|消費者庁
警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ|政府広報オンライン
正しい知識で、最高峰の時計リシャール・ミルを手に入れよう
リシャール・ミルは世界的に評価の高い高級時計であるいっぽう、精巧な偽物やコピー品が出回っているのも事実です。
確実に本物を手に入れたい場合は、正規の販売ルートや実績のあるリユースショップを選ぶと安心につながります。
正しい知識を持ったうえで、「どこで、どう買うか」を納得して決め、価値あるリシャール・ミルを安心して手に入れましょう。

