ハミルトンの腕時計は恥ずかしい?ダサい?誤解されがちな理由と選び方を紹介

「Hamilton(ハミルトン)」は、130年以上の歴史を誇るスイス製ウォッチブランド。

精密なムーブメントと洗練されたデザインで多くの時計愛好家から支持を集めています。それにもかかわらず、ネット上では「恥ずかしい」「ダサい」といった意見を目にすることがあります。

ではなぜ、そんな印象が一部で広まってしまったのでしょうか。

本記事では、“恥ずかしい”と言われる背景を分析しつつ、ハミルトンの腕時計が持つ本来の魅力やブランドの真価、そして愛用する芸能人たちのスタイルまで解説します。

※本章で紹介しているおすすめモデル等の分類は、ハミルトン公式の発表によるものではありません。ブラリバ編集部が、国内外の販売データや愛用者の傾向、時計専門メディアの情報をもとに独自に整理・分析しています。

ハミルトンの腕時計が「恥ずかしい」「ダサい」と言われる理由

一部では「ハミルトンの腕時計は恥ずかしい」「安っぽく見える」といった声を耳にすることがあります。

しかし、それらの印象の多くはブランドの本質を知らないまま抱かれた“誤解”です。

ここでは、そうした意見が生まれる背景を4つの視点から整理してみましょう。

①若年層向けブランドという先入観

ハミルトンは、10万円台から本格的なスイス製機械式時計を手にできるブランドとして知られています。

そのため、社会人デビューや初めての高級時計として選ばれることが多く、「若者向け」「入門ブランド」といったイメージを持たれることがあります。

たしかに「カーキ フィールド」や「ジャズマスター」など、軽快でモダンな印象のモデルも多いものの、実際には、アメリカン クラシックコレクションの「イントラマティック」などの重厚で落ち着いた大人の装いにふさわしいモデルも充実しています。

ハミルトンは年齢を問わず、自分のスタイルに合わせて選べるブランドです。“若者向け”という誤解も、豊富なモデル展開を知れば解けるはずです。

②高級ブランド志向からの比較による誤解

ロレックスやオメガといった高価格帯ブランドと比較するとハミルトンは手に取りやすい価格帯です。そのため、時計の価格がステータスの象徴であるという固定観念があると「高級感に欠ける」「安く見える」と誤解されることがあるかもしれません。

しかし、ハミルトンは単なる“手頃なブランド”ではありません。スイスの名門スウォッチグループに属し、信頼のETA製ムーブメントやブランド専用キャリバーを搭載。精度・耐久性・仕上げのいずれも、同価格帯の中では群を抜いています。

価格差だけで、品質を測ることはできません。むしろ超高級時計よりも手に届く価格で、高品質なアイテムが手に入るという評価が、ハミルトンが愛される理由につながっています。

③個性的なデザインを“派手”と感じる層がいる

ハミルトンには、他ブランドにはない独創的なデザインが数多く存在します。

その代表が「ベンチュラ」です。世界初の電池式腕時計として1957年に登場し、アシンメトリーな三角形ケースは、いまもファッションアイコンとして知られています。

ただし、その特徴的な形状を「奇抜」「派手」と感じる人も少なくありません。しかし、これはハミルトンの革新性と遊び心を象徴するデザインコードです。スーツスタイルには「ジャズマスター」、休日には「ベンチュラ」など、TPOに合わせてモデルを使い分ければ、むしろセンスの良さが際立ちます。

“個性的=恥ずかしい”ではなく、“個性を楽しめる余裕”がハミルトンの魅力です。

④人気ゆえに“被る”ことを気にする人がいる

ハミルトンは非常に人気が高く、とくに「カーキ フィールド」や「ジャズマスター」は定番モデルとして多くの人に愛用されています。そのため、「他人と被る」「よく見かける」という印象を持つ人もいるようです。

ただし、これはブランドが長年にわたり信頼を積み重ねてきた証拠でもあります。時計の世界では、何十年も形を変えずに支持され続けるモデルこそ“完成されたデザイン”と呼ばれます。

ハミルトンの定番モデルも、“人と被る”のではなく、“選ばれ続けている”と言えるのではないでしょうか。


多くの人に選ばれる「ハミルトン」3つの魅力

前章で紹介したように、「恥ずかしい」という印象は誤解にすぎません。

むしろその歴史や技術、デザイン哲学を知ると、ハミルトンが非常に魅力的なブランドであることがわかります。

ここでは、ハミルトンが「恥ずかしい」という意見をくつがえす、3つの魅力を紹介します。

①130年以上続く伝統と確かな時計技術

ハミルトンの歴史は1892年、アメリカ・ペンシルベニア州ランカスターに始まります。
1893年に発表した懐中時計「ブロードウェイ・リミテッド」は、高精度を誇る鉄道用モデルとして注目され、のちに“鉄道公式時計”として全米の主要鉄道で広く採用されました。この功績から、ハミルトンは「The Watch of Railroad Accuracy(鉄道の正確さを守る時計)」と称されるようになりました。
その後もハミルトンは、米軍公式サプライヤーとして数多くの軍用時計を製造。
過酷な環境下でも正確に動作する“信頼のブランド”として地位を築きます。
現在はスイス・スウォッチグループの一員として、ETAベースの専用キャリバー(H-10、H-21など)を搭載し、精度・耐久性・仕上げのいずれも高い品質を誇ります。

出典:ハミルトンの歴史 | Hamilton Watch

②機能美と遊び心が共存するデザイン哲学

ハミルトンは、“実用性の中に美しさを宿す”ブランドです。

シンプルでクラシカルな「ジャズマスター」や「イントラマティック」、ミリタリー由来の「カーキ フィールド」など、どのモデルにも「目的に即したデザイン」が息づいています。

いっぽうで、世界初の電池式腕時計「ベンチュラ」やデジタル表示の先駆け「パルサー」など、常に革新的なモデルを生み出してきたのもハミルトンの特徴です。

“奇抜”と評されることもある「ベンチュラ」のフォルムも、実は1950年代アメリカン・モダンデザインの象徴であり、エルヴィス・プレスリーが愛用した歴史的モデルとして知られています。

③品質に対して“価格が正直”なブランド

ロレックスやオメガなど、数十万円〜数百万円の高級時計と比べると、ハミルトンの価格帯(10〜30万円前後)は確かに手の届きやすい設定です。

しかし、その内部構造・精度・仕上げを見れば、価格以上の価値を感じられます。たとえば、スイス製の自動巻ムーブメントを搭載し、サファイアクリスタル風防や高級感あるケース仕上げを採用。それでいてメンテナンス性も高く、“長く使える現実的な高級時計”という立ち位置を確立しています。

派手さや見栄よりも「中身の確かさ」を求める人にとって、ハミルトンは理想的な時計ブランドのひとつと言えるでしょう。


ハミルトンの腕時計を着用した芸能人&登場した映画・ドラマ一覧

ハミルトンの腕時計は、映画やドラマなどの作品にもたびたび登場しています。

その高いデザイン性と信頼性から、登場人物の個性や世界観を引き立てる“小道具”として選ばれてきました。

さらに、国内でも多くの俳優・女優がハミルトンを愛用しており、作品を通じてブランドの魅力を体現しています。

ここでは、映画・ドラマでの登場例と、日本の芸能人による着用実績を紹介します。

ハミルトンの腕時計を着用した日本の芸能人

ハミルトンは海外映画だけでなく、日本のドラマやメディア作品でも多くの俳優・女優に愛用されています。フォーマルにもカジュアルにも映えるデザイン性の高さから、役柄やシーンに合わせて選ばれることが多く、その存在感はスクリーンやテレビの中でも際立っています。

ドラマ『東京DOGS』(2009)では、小栗旬さんが「カーキ フィールド/Ref.H70625133」を着用。無骨でミリタリーなデザインが、刑事役というキャラクターのタフさと知的さを印象づけています。

俳優の妻夫木聡さんは、ドラマ『乱反射』(2018)で「ジャズマスター トノー/Ref.H36412735」を着用しています。

岡田将生さんは、ドラマ『小さな巨人』(2017)の劇中で「ジャズマスター ビューマチック/Ref.H32755731」を着用。誠実で端正な印象を与えるデザインが、警察官という役柄をさらに引き立てました。

榮倉奈々さんは、ドラマ『99.9 -刑事専門弁護士-』(2016)で「Ventura(ベンチュラ/Ref.H24211852)」を着用。このモデルはエルヴィス・プレスリー愛用モデルとしても知られるベンチュラは、男女問わず人気の定番モデルです。

また、麻生久美子さんはドラマ『ナポレオンの村』(2015)で「ジャズマスター ビューマチック/Ref.H32405811」を着用。裏スケルトン仕様の自動巻きムーブメントが、知的で穏やかなキャラクターに奥行きを与えています。

バラエティ番組などでは、バナナマンの日村勇紀さんが「ベンチュラ/Ref.H24411732」を着用している姿も見られます。

お笑いコンビ・見取り図の盛山晋太郎さんは、雑誌『パワーウオッチ』(2024年6月号)のインタビューで、ベンチュラをシルバー・ゴールドの2色で所有していると語っています。

映画・ドラマでの登場例

映画『インターステラー』(2014年)では、主人公クーパー(マシュー・マコノヒー)が カーキ エアビエーション パイロット デイデイトを着用しています。

同作で娘のムーフが身につける時計は、後に「カーキ フィールド マーフ」として製品化され、映画ファンの間でも高い人気を誇ります。

また、映画『メン・イン・ブラック』シリーズでは、黒いスーツに身を包んだエージェントたちの腕元に、ハミルトンの象徴的モデルベンチュラが採用されています。

さらに、海外ドラマ『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』では、ジャック・ライアン(ジョン・クラシンスキー)がカーキ フィールド オート クロノ/H71626735を着用しています。

近年では、映画『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(Dominion)』(2022年)でも、バリー役のオマール・シーがカーキ フィールド オート クロノを着用しており、アクションシーンの中でも存在感を放ちました。

参考

INTERSTELLAR — A Watch Beyond Time|Hamilton Official

Ventura — The Watch of the Men in Black|Hamilton Official

Hamilton Watches on Jack Ryan’s Wrist — Prime Video Series|Hamilton Official

Hamilton and Jurassic World: Dominion|Hamilton Official

芸能人の愛用時計に注目、見取り図 盛山晋太郎/芸人【 男の肖像時計の選択】|Watch LIFE NEWS

このように、ハミルトンの腕時計はハリウッド映画から日本のドラマまで、幅広い作品の中で活躍しています。登場人物の個性を際立たせる“小道具”として、そして芸能人たちのスタイルを彩る“ファッションアイテム”として、ハミルトンは確かな存在感を放ち続けています。


年齢を選ばない!ハミルトンのシーン別おすすめモデル

ハミルトンの魅力は、どんなシーンにも自然に馴染む“万能性”にあります。ビジネスにもカジュアルにも合わせやすく、同価格帯の中でもデザイン・精度・耐久性のバランスが際立っています。

さらに、年齢層を選ばないデザインもハミルトンの大きな魅力のひとつ。若い世代の初めての機械式腕時計としてはもちろん、長年愛用できる一本としても人気です。

ここでは、着用シーンやスタイル別におすすめのモデルを紹介します。

ビジネスシーンで信頼感を演出したいとき

スーツスタイルには、シンプルで上品な印象の「ジャズマスター」や「イントラマティック」が最適です。

落ち着いた文字盤とスリムなケースデザインが、フォーマルな装いに品格を添えてくれます。営業職やフォーマルな場面でも違和感がなく、時計を見るしぐさまでも知的な印象を与えます。

オフや休日スタイルを楽しみたいとき

カジュアルなファッションやアウトドアスタイルには、「カーキ フィールド」がおすすめ

ミリタリーテイストのデザインと高い視認性を備え、デニムやシャツなどにも自然にマッチします。

日常使いから旅行まで、使うほどに味が出る一本です。

個性やファッション性を際立たせたいとき

デザイン性を重視したいなら、ハミルトンのアイコンでもある「ベンチュラ」や、クラシカルな「アメリカン クラシック」シリーズがおすすめです。個性的な三角ケースやアールデコ調の意匠が、コーディネートのアクセントとして存在感を発揮します。

とくに前章でお伝えしたとおり、映画作品やファッション誌でも登場することが多く、“魅せる時計”としてハミルトンは人気を集めています。

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ハミルトンの腕時計は恥ずかしくない!長い歴史で培われた信頼と品格のあるブランド

一部では「ハミルトンの腕時計は恥ずかしい」と言われることがありますが、それはブランドへの誤解といえるでしょう。

ハミルトンは130年以上の歴史の中で、鉄道時計や軍用時計の製造を通じて確かな技術と信頼を築いてきました。その精度、耐久性、そして洗練されたデザインは、今なお多くの人に支持されています。

「若者向け」という印象や「高級ブランドとの比較」で見落とされがちですが、実際には幅広い年齢層に似合うモデルがそろい、芸能人やプロフェッショナルにも選ばれる“信頼できる実用品”です。

流行や価格ではなく“自分の価値観で選ぶ”方にとっては、まさにふさわしいブランドといえます。

当社ブラリバでは、ハミルトンをはじめとするブランド腕時計を専門の鑑定士が一点ずつ丁寧に査定しています。手放すか迷っている方もまずは「今の価値を知る」ことから。査定は無料・キャンセルも自由です。安心してご相談ください。

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